相棒の栞  モバイル版

山梨県 山中湖 河口湖大崎公園ラベンダー
撮影日時 : 2022−7−6
7月の栞 『河口湖ハーブフェスティバル』
静岡県のヒメボタル発生状況を調べる為、夕方から出掛ける予定にしていた。予報では雨だけは降らない様だったが、局地的な雨は降るようだった。16時頃、雲は多かったが予報より太陽が顔を出している時間が多く感じたので、もしかして河口湖からは(湘南は低い雲が掛かり富士山見えず)富士山が見えるかも?と思い、16時30分ヒメボタル用の単焦点レンズの他24〜105を追加して出発。
この日の日の入りは、19時頃なので上手くすれば夕焼けが撮れるかな?と淡い期待を持っていたが、実際にはサンデードライバーなのか法定速度できっちり走る優等生の後ろに二回ほど付き合わされた。山中湖を通過したのは18時半過ぎ、夕焼けまでは行かなかったが、短い時間西の空の一部が茜色にはなった。普通、山中湖まで90分〜100分ほどで着くのだが、やはり今日は2時間以上かかった。どうやら富士山はだけは見えたので、そのままオンボロ軽ワゴンを走らせる。
大崎公園のラベンダーはイベント的には本日までだと後で知ったが、花自体は見頃。まだまだ、もう少し見頃は続きそうです。それより高さ2メートル前後の三脚が数本、自分の背丈程のそれがズラリ。あとはスマホ多数。激混みなのだ!こちらも負けじと2メートルを持ち出す。スマホ多数とは言ってもすぐに立ち去るので、手際良く入り込める。
実は、一週間ほど前から大崎公園のラベンダーはチェックし続けていたのだが、天気が悪く、とても富士山が拝めそうになかった。ラベンダーは見頃を迎えたようだったが、二つの条件をクリアするのは、なかなか難しい。当初の考えは、以前にも撮影した(2014年7月8日相棒の栞7月前半の富士山周辺)早朝撮影だったのだが、それがこの先の週刊天気を見ても雲マークが目立つ。だったらヒメボタルの撮影の前に、ダメ元で立ち寄るしかないと判断。大体、日が暮れてからのラベンダーなんて、元々濃い紫色なのに写るわけないだろう?とは思っていた。
到着時は、まだ明るさが残っていたせいか、普通にラベンダーの色も出た。ただ、太陽が沈んだあと、雲がいく筋か棚引いていたが、富士山ははっきり見えて来た。太陽が落ちたこの風景を、どうやって雰囲気を出すか?思案に暮れる。朝日なら太陽光線の変化を捉える事で、たまたま光の当たり具合の良い作品も期待できるのだが、この時間帯ではこれと言った変化も起きない。
手持ち無沙汰でぼんやりしていると、左側にいたスマホを持った女性と目が合った。「皆んな何撮ってるのですか?」。答えは決まっているけれど、相手としては答えやすい質問をする事が、会話のきっかけになることをこの女性は知っているのだろう?!「多分富士山とラベンダーだと思います。」当たり前の答えしか返せず。自分のすぐ横まで歩を進めて来た彼女は、「母の白滝林道」の途中にある「まほろば」と言うキャンプ場でセラピストとして働いていて、最近東京から引っ越してきたと言う。「4月に車の免許を取り、中古の軽を買ったけどETCが付いていないんです。」との事。「あまり古いのは、近々使えなくなるけれど、車を買ったお店で中古が出たら、着けたいくらいのお願いして置いたら?」と返事。その後、30分以上話は続く。自分が一番聞き出したかったことは、まほろばのキャンプ場から、八月の河口湖湖上祭(今年は8月5日金曜日)の花火がどれだけ観られるか?だった。「キャンプに来られた方が、花火がついでに見られたと喜ぶ程度ですね。」微妙な表現だ。
会話の最中、撮影はどうしたのか?と問われれば、殆どシャッターを押していない。名刺を頂いたので、ここではMKさんとしておく。「四年前の古いスマホなので、写りが・・・。」と言うので、車に撮影用ライトを取りに戻る。たとえ一眼レフでも、月齢13もある月の光があるとはいえ、ラベンダーの紫色は、なかなか出にくい。他のカメラマンたちが黙々と撮影に専念する中、この一角だけは会話で盛り上がっていたので、ラベンダーにライトを当ててもブーイングは無かった。むしろ、その後から他のカメラマンたちもヘッドライトを各自自分の前だけ当てはじめた(ヘッドランプの色ではいい色を出すのは難しいのだが)。
LEDの照明が、うまい具合に薄ぼんやりとラベンダーを照らす月の光にも似て、MKさんは満足したようだった。「職場の人に自慢しよう!」と言いながら立ち去って行った。左右を見渡すと、カメラマンが数人残っているだけで、静かさを取り戻した感があった(静寂を破っていたのは我々だったのだから)。
いつまでも、この場所にいても余り変化のない風景。左手の散策路を歩いてみることにした。意外にも多種の花があり撮影のやり甲斐があった。不思議だったのは、カメラマンが1人もいないこと。皆さんラベンダーと富士山だけが頭の中マックスなのだと思った。 時刻は既に23時近くになり、体力的にも富士山ヒメボタルの飛翔状況を西臼塚まで見に行く気が萎えてしまい、このまま帰宅となった。

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