相棒の栞  モバイル版

第69回安倍川花火大会7月24日
撮影日時 : 2022−7−23
7月の栞 『第69回安倍川花火大会』
日頃の鬱憤を晴らすため、秋田県は能代まで遠征しようかと思っていたが、低気圧が東北北部を通過することから、諦めることにした。幸いにも、この日は湯河原もあるので選択肢は豊富。

「安倍川花火大会」をチョイスしたのは、以前「円山花木園」から眺めた富士山と静岡市街の夜景が記憶に残っていたからだ。その翌年からの安倍川花火は、天候悪化で川の水量増加が懸念されたり、自然災害に見舞われたりで中止になってしまい、花木園での撮影は出来なかった。その後、コロナ禍で2年間中止。なんと5年ぶりの開催となった。

16時少し前に到着したものの、「円山花木園」近くの駐車場は車が溢れていた。予想以上に、ここからの花火撮影が素晴らしいことを、知っている人が多かったみたい。車のすれ違いもままならない、狭く急勾配な農道の様な道にもかかわらず、ハイエースやレクサス・ブランド、ベンツやBMWまで上がってくる。当然すれ違いにも難儀する。


「円山花木園」がこんな時間(16時)では、到底空いていないのは、後でカメラマンから聞いた。なんと前日の深夜には3台ほどの車が止まっていたそうだ。当日朝の8時に来たと言う、「コロナ・熱中症関係ない!」と言う猛者もいた。まあ、そんなことはどうでもよく、現状撮影場所が決まらない自分は焦った。南方向に「徳願寺」と言うお寺があり、取り敢えずその方向に向かう。しかし、この日は檀家の集まりがあるのか、寺の駐車場は満車。付近には、駐車禁止の立て札が複数立ててあり、ここに止める訳にはいかない。一部見晴らしの効く場所もあったのだが断念。

更に南方向に進む。アップダウンの激しい道は時としてヘアピンで減速すると、今度はローギア(1速)に入れないと登れない急坂、そんな事を繰り返しながら、花火打ち上げ場所から遠ざかる。もうこれ以上は南下出来なきないと思ったところで付近を散策。すると、道路にチョークで名前を書き、場所取りしている箇所を発見。確かに安倍川は見渡せるが、スマホで位置を確認すると、余りにも斜め過ぎ。となると、円山花木園より北側を探すしかない。

少し時間が押してきているので焦る。初めての場所故の右往左往である。車に戻りセルを回す。が、しかしエンジンがかからない。セルは回るのでバッテリーが上がったわけではない。エンジンが、かかりそうでかからない。アクセルで煽ってみても反応無し。ガソリンがシリンダー内に供給されていないか、プラグに濃すぎるガソリンがかぶったのかと思ったが、昔の機械式キャブレターでもあるまいし・・・。1分待って再びセルを回す。ダメ!仕方なく買っておいたカツサンドを食べる。一切れ食べたが、車の事が頭から離れず、思う様に喉を通らない。JAFを呼ぶにも自分の位置が、何処なのかわからない。再びセルを回す。先程より少しシリンダーが長めに作動した感じ。それでもアクセルで煽っても反応無し。エンジンを冷やせばなんとか回復するかもしれないと感じた。車から降り自分の頭も冷やす。徳願寺方面まで歩き、ポイント探し。見つかっても見つからなくても戻ってくる頃にはエンジンも冷えているだろう?!

急勾配とエアコン使用でエンジンに負荷がかかり過ぎたことだけは確かなので、一定の温度まで冷えればなんとかなると言う冷静な気持ち半分と、祈る気持ちが半分が入り混じった心境で、エンジンキーを回す。初め、エンジンがガタガタ揺れたが、アクセルペダルで煽ると反応した。少し多めにアクセルを踏み、すぐに戻す。足をペダルから離しても止まらなかった。ここで30分程ロスをした。又、止まったら困るので慎重に運転する。ラジエターから水蒸気でも上がれば、オーバーヒートだとすぐにわかるのだが、そうなる前にエンジンを止めたのが駄目だったかもしれない。何せ10万キロを超えた車、あちこちおかしくなっても上手く付き合うしかない。

円山花木園の分岐から北方向に車を走らせたが、見通しの効く場所には既にかなりの車が駐車していて、反対方向から車が来ると、すれ違い困難な状態になっていた。三叉路の坂道のカーブに止めた乗用車に向かって地元のおばちゃんが「そんなところに停めたら車が通れないじゃないか!」と物凄い剣幕でどなっていた。地元の人なら言えるけど確かに迷惑な止め方をしているとはみんな思っていた事だろう!?

三脚が立てられる、と言うか三脚が立っている場所で、空いている場所を探すしか方法がなくなっていた。ヘアピンカーブの先に素晴らしく開けた場所があり、そこにはおびただしい数の三脚がひしめいていた。後で隣にいた地元カメラマンから聞いたところによると、テレビクルーが二局来ていたそうだ。後日、確かに自分もTBSでそれをみた。
このカーブの少し先には、この過当競争に敗れたと見られる三脚が一本だけポツンと立っていた。左右に高い木がありイマイチだったが、ここしかないと咄嗟に判断。グズグズしていれば、ここでさえ埋まることは自明。幸い少し先に退避スペースがあり、本来の使い方ではないが失礼した。路駐よりはマシ。

急いで三脚だけ持って坂を駆け上がる。しかし、そこは道路のカーブ具合と花火の筒との関係がイマイチで、左の筒が見えないのと、左隣にカメラマンが来てしまうとその人のカメラを半分写す形になってしまう。申し訳なかったがギリギリ1メートルだけ左を空けさせてもらった。それでも結果まだ不足気味で気兼ねなく左に振れないもどかしさはあった。結局、尺玉の半分くらいは木に下の部分が隠れるか、隣のカメラマンやガードレールが入ってしまうので、花火を真ん中で撮影する事が出来なかった(アップしたものは殆どそれらを不掲載)。

安倍川花火の殆どが、7号から10号メインでワイドスターマインは、オープニング花火とラストから二番目のデジタルスターマイン(この大会ではそうは言っていないが、明らかにイケブンさん)の二つしかないと言っても過言ではない。途中の大スターマインは、名ばかりで幅も高さもなかった。地元の花火業者数社の構成だが、10号玉が結構上がった割には、形の崩れたものも多く、芸術玉の域にはやや届いていない。それでも、久しぶりに腹に響く音と、夜空を染める色とりどりの花火をじっくり、というか、あっという間の1時間を過ごしたことは、とても満足だった。

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