相棒の栞  モバイル版

山梨県
撮影日時 : 2022−8−7
8月の栞 『第34回神明の花火』
3年ぶりに有観客で開催された。開催に当たっては相当に大変だった様だ。ソーシャルディスタンスを保つ為、観客同士の間隔を空けなからばならない。その為、観覧席を横方向に延ばす申請を国交省に出すことから始まったそうだ。屋台は無し、食べ物の持ち込み禁止。ただし、熱中症対策として、飲料水はOK。勿論マスク着用、アルコール消毒実施は言うまでもない。と、まぁ、まるで有料席にいる様なことを書いているけれど、実際には遠花火。但し今年はいつものブドウ畑ではなく、市川公園の南に位置する桃畑。此処は、カメラマン激戦区。確かに、今まで自分が撮っていた場所より正面に近い。

16時到着時、既に主だった見通しの効く場所は三脚で埋め尽くされていて、上がって来る自分の車を「今頃来たって場所なんか無いよ!」と言わんばかりにカメラマンが見ていた。確かに行き止まりまで行ってはみたが、ダメ。仕方なく三脚の並ぶ外れに、多少の難はあったが、陣取るしか無かった。高さ160センチあたりに張り巡らされた畑のワイヤーの上に三脚の顔が出る様にすれば撮影できなくも無い。再び2メートルの三脚の出番。左手の草木が多少邪魔ではあったが妥協するしかなかった。

日曜日で出足が早いのはわかっていた。ただ、前日の土曜日の夕方、スーパーからの帰り道、財布を落としてしまった(らしい)。よって、日曜日は、まず家のどこかにあるといけないので、ろくに寝ずに探しまくる。でも無い!仕方なく駅前交番へ行き、届けを出す。浜銀やカード会社に連絡を取ったり、気が気では無い。楽天、Tカード、クリエイトのポイントも結構貯めたままだし、ドンキー然り。もし、使われていたら・・・。嫌なことしか頭をよぎらない。こんな状況で神明花火大会へ行くことはできないと、思うのが普通。それでも紛失したまま、足を運んでしまうのが、市川三郷町の花火の凄さ。そんなことがあり、出発が遅れた。しかも、日曜日なので混んでるし、サンデードライバーが多数出現。現地まで3時間半は、かかり過ぎだ。

もっとも、場所さえ確保すれば後は時間を持て余す。17時を過ぎてから、南の風が強目に吹き出し、昼寝?には最適。18時になって機材を運ぶ。三脚の列の中央付近には、A氏やM氏など顔馴染みも来ていた。
このご時世、会話は避けた。何年振りか?皆んな白髪が増えた印象。こっちはハゲが増した状況。19時頃から町長、実行委員長の挨拶が始まり、いよいよカウントダウン。サイフが見つかったと言う連絡が警察から無いまま打ち上げ開始。 

気温29.8℃、背中からの風は会場でも吹いていたらしく、これだけの物量にも拘らず、本当に綺麗にあがってくれた。神明の花火大会は、比較的天候と風向きに恵まれることが多い。 プログラム的には大きく変わってはいないし、2社が総力を上げて、この日に備えただけあって、マルゴーさん、齋木煙火本店さんとも、両社の自慢の作品を満遍なくなく揚げてくれた。その一つ一つの作品が、同じ時間差であったり、八方咲きであっても似て非なる芸術玉なので、飽きると言うことは全くない。加えて全ての二尺玉の完成度の高さも、特筆もの。

3年ぶりだから腕が落ちていると言い訳したい所ですが、元々この神明の花火大会の質の高さに、自分がいつまで経っても追いついていないだけ。大会途中、身延線が鹿と衝突し遅れが出ているとか、ラストになって、それまできわめて順調に進んでいたプログラムが、安全点検とかで10分以上遅れたものの、待つ甲斐あり。最後のグランドフィナーレを見ずして帰るわけには行かない。

大会を開催していただいた関係者に皆様に感謝申し上げます。マルゴーさん、齋木煙火本店さんのおかげで、財布紛失の件は、花火打ち上げ中の時間帯だけは忘れることが出来た。しかし、警察からの電話は無いままだった。

アクセスカウンター アクセスカウンタ