| 10月の栞 『秘境「秋山郷」』 |
関越自動車道、塩沢石打ICで降り走り慣れたR353の曲がりくねった道を清津峡を過ぎ、十日町でR117。そして、豪雪地帯で知られる津南町。ここまでは新潟県。「大割野」交差点で国道405号(秋山郷の標識あり)に入るが、途中から長野県栄村。拙宅を午前2時に出たので、栄村走行時は未だ暗く、国道とは思えない狭く曲がりくねった道を慎重に走る。国道と言うより酷道だ!運転を誤れば、ガードレール無しの所なら間違なく崖下行き。早朝ゆえ、対向車はなかったが、すれ違いには、どちらかがバックして道を譲らなければならない場所が多々ある。しかも、この国道、途中で切れている。終点まで行くと獣道に近い細い道はあるが、鉄パイプで封鎖されている。勿論そこは国道ではない。地図上でも、道の表記はなし。右側に草木茫茫の畦道に近い道はあるが、殆ど使われた感じがしなかったので、引き返す。流石秘境!
<天池>
始めに訪れたのは「天池」。太陽が昇り池に光りが入ると、周りとの明暗さが大きくなり撮影には向かない、とのことだったので、7時ごろ到着。紅葉は未だ始まったばかりで、例年より完全に遅い。カメラマンは2人いたが、大した絵にはならないと感じたのか、早々に引き上げて行った。自分も周囲を散策してみたが、これと言った写真は撮れず。ただ、少しだけ鳥甲山が朝日で赤く染まりMorgen rot(モルゲン・ロート)の様なものが見られたことだろうか?
<布岩>
いったん405号線の終点まで行ったので、来た道を戻る形のなる。屋敷温泉秀清館手前を大きく左折、村道「長瀬秋山線」に入る。中津川を渡り高度を上げる。やがて柱状節理の絶壁が見える。何ヶ所か車を止めて見ることができる場所があるが、やはり一番近くまで行くのが、布岩の迫力が味わえるというもの。節理とは溶岩が冷えて固まる時に体積が縮むために割れ目ができる現象。いろいろな場所でみられるが、布岩のそれはかなり規模が大きいほうだと感じた。折からの晴天に崖全体が照らされ、紅葉もまずまずだったので道に迷いながらもたどり着けて良かった。毎年11月中頃には冬季閉鎖されます。
<大瀬の滝>
いったん国道に戻り、「苗場荘」手前を右折。普通車の道幅ギリギリの急坂を気合を入れて上がる。カーブも連続すするので結構気を遣う。縁石にホイールをガリガリしそうな道。人家が切れるころには林道となり道幅も少しゆとりがある。本当にこの道で合っているのか心配になり、治水工事をしているお兄さんに尋ねる。「もう少し先にあります!」。少しどころではないと感じるほどヤバい林道。しっかり左手に案内板もあった。でも案内板がなければ音だけが頼り、林道からは見えない?2台ほど止められるスペースに車を止め後の方向を覗き込む。20メートルほど崖を降り、「おぜ」の滝はそこにあった。苗場山を水源とし小赤沢川上流に位置。落差25メートル
。滝って、いつまででも飽きることなく見ていられるのが面白い。ハイカーが一人見学に来たので場所を譲り滝を後にした。
<前倉橋>
実は、ここに着くまでに在る「蛇淵の滝」は、前倉橋の1キロ手前なのに通り過ぎてしまった。前倉橋は新潟の橋50選に選ばれている赤い橋。以前はここにトイレや駐車場があった形跡がありましたが(後で調べたら、「へいけ茶屋」と言うお土産屋さんがあった様だ)、今は車を止めるスペースさえない状態。特段ピックアップするほどの「映え」はなかった。最後に「津南見玉公園」に寄ってから、蓮池を目指すつもりでいたが、ここもいつの間にか通過してしまいました。柱状節理を臨むことができる公園だそうです。残念。
<秋山郷夜景>
蓮池の撮影が終わった後、奥志賀公園線を通って再び秋山郷へ戻った。理由は、全然秋山郷の雰囲気を感じることができなかったから。初めに自分が想像していたのは、もっと人の生活に密着した素朴な生活風景(例えば藁葺き屋根に干し柿とか、稲刈り後の野焼きの風景)を撮影したかった。自分が車で走り回っただけだから、この村の生活をキャッチすることができなかったのだろうとは思った。疲労困憊、しかも夕刻を過ぎつつあったのだが、ひなびた村の雰囲気を写しておかなければ、と強い気持ちを持って、秋山郷に戻った。
今は使われていない旧道なのだが、既に長い年月が経過しているのか、ここへ辿り着くには、枝切り用のノコギリと雑草を刈る鎌が必要なくらい草木が生い茂った場所。出来るだけ奥へと歩を進めたが、ここから先は、その作業なしには進めない所まででストップ。場所を変えての撮影など不可能に近い。よって一箇所からの撮影になってしまいました。RAWで撮影しましたので、明るさと色温度を変えて数枚羅列いたします。 |

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