相棒の栞  モバイル版

神奈川県秦野市
撮影日時 : 2023−12−3
12月の栞 『震生湖の紅葉』
最近は計画倒れが多い。当然、この日は「秩父夜祭」でしょ!しかし、事前の下調べが全くできておらず、ただ行けば事が運ぶほど甘くないのが秩父夜祭。とりわけ、人出の多さとロケーション、加えて車の置き場。帰りの脱出のことを考えると相当な準備をしていかないといけない感じは持っていた。どうも、自分の下調べの気持ちが先に負けてしまい、前日まで何もしないまま時を過ごしてしまった感が強い。思えば秩父夜祭はもう30年ほど前に出かけて、帰路全く動かなかった299号を覚えているだけ。勿論その時は、ただの見物人。

震生湖の前を通り過ぎたことは何度もあるが、「溜池の少し大きなもの」程度の認識だった。ましてや、ここの紅葉など期待していなかった。1923年の関東大震災で出来たという堰き止め湖?周囲約1キロ程。この日初めて駐車場に車を止めた。ところが後でわかった事だが、もう少し坂を下った所にアスファルト舗装のそれがあった(湖を半周以上した後発見)。自販機、トイレも有り、湖近くなので断然便利だが、収容台数が少ないので平日でも満車の時もありそう。自分が止めたダートの駐車場からは、5分ほど木立の間の階段を降りて行がなければならなかった。

木立の間を抜けると、細長い震生湖が姿を現す。しかし、全然綺麗な紅葉とは言えない。しかも当然周りは木立に囲まれていて、より低い位置にある池は、すでに半分が日陰。整備された階段状のハイキングコースがあり、上ったり下ったりの繰り返し。反時計回りに回ると、これと言った「映え」スポットは無い。やがて細く短い橋を渡り、開けた場所に出る。ようやくこのあたりで赤いカエデが現れた。
案内板には、土砂で堰き止められたと言う説明と地図があったが、どの部分の崩落が水流をせき止めたのか、わからなかった。時間さえあれば、地図が示す箇所まで、崖を探してもよかったのだが、次第に夕闇が迫ってきていたので、残り半周を優先した。初めからここに車を止めていれば、坂をアップダウンする必要はなかったし、右半分はカットできたかもしれない。。しかもシャッターを切ってもいいかなと思える場所はここから始まると言ってもいい位なのだ。残念ながら日没近く、周囲はすっかり光を失い、せっかくの明るい赤色の紅葉も綺麗に写し撮ることはできませんでした。極論すれば「福寿弁天」の紅葉がなければ殆ど来た意味が無いくらい綺麗でした。

途中、タクシーを呼ぼうとする老夫婦が、震生湖のどこで待ち合わせるのか場所指定にアタフタしているので、電話を代わってっあげたり、すれ違ったカメラマンが「この暗さで、どうやって撮影するのか?」などと尋ねられたりで時間を食ってしまった。坂を上るのも息切れし、駐車場に戻り、車中でドリンクタイム。やがて秦野の街の灯りが綺麗になる頃、数枚シャッターを切って引き上げた。

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