相棒の栞  モバイル版

宮城県大崎市鳴子温泉
撮影日時 : 2024−11−8
11月の栞 『鳴子峡の紅葉』
天気の悪さと休みの日がぶつかり、今年の紅葉撮影は思うように行かない。この日は白山ホワイトロードでも走ってみようかと計画していたのだが、岐阜県側の紅葉は終わりに近づいて一部落葉の案内。仕方なく、まだ行ったことがない鳴子峡へ。

非常に有名な観光地なので、平日狙いでもしない限りは観光バスの団体さんが一気に歩を進めれば、遊歩道は幅の狭さと階段で危険ですらある。この日は前日に雨が降ったのか通路は濡れていた。(周遊なら一方通行も可能だが、同じ道を戻るので混雑は2倍)更に自分的には、左足の膝の筋肉の回復がイマイチで、周りから見ると普通に歩いているらしいのですが、痛みを伴いながらの歩行は数ヶ月前とあまり変わらず。少し滑ったり、後ろから押されたりしたら脆くも倒れるか、再び怪我をするかです。

この日の天気は、またしてもあまり良くなく曇りがちの予報ではありましたが、雨は降りそうにかなったので、片道490キロを6時間余りかけて宮城県大崎市鳴子温泉を目指し、早朝3時半出発。

こんなに早く出るのには訳があり、陸羽東線鳴子温泉駅10時8分ごろ交差する上りと下りを大深沢大橋から撮影したかったから。しかし、7月25日の豪雨災害でまさかの運休。そいつを知らずに、ほとんど寝ずに紅葉の渓谷をトンネルから顔を出す気動車を夢見ていた訳。渋滞なしの首都高、東北自動車道をカッ飛んで9時40分に第一駐車場へ(手前には無料Pあり)。500円(シーズン限定、協力金の意味合い有り)払ったところで集金の人に聞くも運転休止の情報は得られず、すっかりその気になって教えてもらった大深沢橋の上まで急いだ。

10時前だと言うのに第一駐車場はバスが5.6台、マイカーもほぼ満車。こんな早くから第一Pから埋まっていくんだ!鳴子峡の有名度がわかると言うもの。ところが、橋の欄干に張り紙がしてあり、新庄駅から鳴子温泉駅まで運休との事。後で調べたところ、2025年には復旧するとか?もしかすると廃線の可能性も?現状でも一日に往復でも10本程度しかないので、果たしてJRが工事後復旧させて運転再開するのか疑問。そのことは、この日見た鳴子温泉の風景からも悲観的になってしまうのだ。更に先日発表になった陸羽東線鳴子温泉駅ー最上間の2023年度旅客輸送実績が1日あたり51人と言う全国ワーストの記録まである。

話が前後してしまうが、鳴子峡の散策路も2007年頃の落石事故以来未だ復旧せず。中山平口から回顧橋まで350m、鳴子温泉バス停側(鳴子口)から230mでそれぞれ行き止まり。折角なので両方の入り口から往復したが、寸断されたおかげで賑わっているのは、中山平口のみ。確かに眺めはかなり素晴らしいが、規模から言えば大きくは無い。折角、何段もの階段を降りて行ったのに、いきなり展望台みたいな橋の上で通行止めの張り紙。そこから先を注意して見ると、下りて行く階段があり、その先は大谷川に沿って歩ける平坦な散策路が確認できたが、いずれも草木に覆われて廃道に近かった。このことは鳴子口にも言えることで、ロープが張られた先は獣道。立ち入り禁止の立て札はなかったので、入り込むとグチャグチの泥が、一部草を踏み分けられて剥き出しになっている、先人?(原始人では無い)が踏み分けた程度の「みち」を進むと、20m先は背丈半分程度の薮。先人もここで諦めたか?とても復旧に取り掛かった様子はない。先々このままでは、こちら側を訪れる人は居なくなる運命にあると感じた。

ここは、V字谷から少し川幅が広がりU字谷に近くなりつつ、切り立った崖の紅葉もまだ少し先。と言うか、それほど見る価値はなさそう。赤が少ないし中山平に比べると相当に見劣りする。その証拠とは言えないが、すれ違った人は子育ての終わった初老のカップル2人だけ。中山平の賑やかさとは雲泥の差。入り口近くの食堂も廃墟になってかなり時間が経っていた。 

ついでに言ってしまえば鳴子温泉、相当にお仕事を辞めてしまった旅館の類、食堂や土産物屋が目立つ。それも規模が比較的大きいビルもある。鳴子といえば伝統工芸品の「こけし」。街の至る所にでかい「こけし」が立っている。鳴子口の遊歩道の崖上には「日本こけし館」がある。ここも車で行ったが観光バス一台、マイカー数台の寂しい来客。まさかここで「こけし」を買っていく人がどれだけいるのか?見るだけ(自分で絵付などは可能)で販売は無しかも?

更にバス停「鳴子峡入口」近くの「岩下こけし資料館」があるが、ここでも車は一台しか止まっていなかった。伝統工芸品とは言え、今時こけしをお土産に買って行く人はどれだけいるかしら?(拙宅には飾ってあるけれど、相当昔に買ったもの)。同じく伝統工芸品である天童の将棋の駒なら、藤井聡太さんに感化されて、自分もやってみるか!と買って行く人もいるだろうが、幼い女の子にリカちゃん人形は買っても、こけしは・・・。(失礼)

悲観的な話しばかりしてしまい申し訳ありません。実は鳴子峡で、もっとPRした方が良いと思えるのが「大深沢遊歩道」だ。展望台から道路を横断して眼下の渓流を眺めながら紅葉の中を歩く2キロ弱の周遊路。なかなかの雰囲気でお勧め。ただ国道47号線を横断するのに横断歩道が無い!歩行者が立っていても止まってくれる車がない!2分ほど待って、車の切れたところを小走りに横断する始末。とても一流の観光地とは言えない。もっとも、この「大深沢遊歩道」に歩を進める人は僅かだ。同方向で抜かされた人及び、すれ違いを合わせても20人はいなかった。歩けば紅葉を満喫できるのに。勿体無い。

終始曇り方の中、一瞬の青空を撮影出来たかと思ったら大深沢橋を渡り東屋を過ぎたあたりから、いわゆる「天気雨」となり雨が頭上の紅葉に当たる音がし、急ぎ足で駐車場へ戻る。その後、こけし資料館、鳴子口での散策の後、ダムにも行く予定にしていたのだが、15時過ぎの小粒の雨と9度の気温、何より足の方が心配になり断念。

それでも大腿直筋断裂以来、新記録の13000歩程を歩いたと、スマホの記録には表示されていた。元々、一昨日から36.8度の少し高めの熱、咳と喉の痛みがあり、自分の身体と相談していたのだが、行きたい気持ちの方が強かった様だ。帰宅後、咳と喉の痛みは快方に向かいつつあった。流石に翌日の花火甲子園(愛知県蒲郡市)は自重した。「調子に乗りすぎだった。」と後悔したくなかったので。

今回鳴子峡を訪問させて頂いた結果、大崎市にお願いしておきたいとが二つ。
一つは中山平側だけで良いので、遊歩道を少しでも早く、そして長く延伸させて頂きたい。そうすればリピーターも増える筈。
もう一つは、47号線の横断歩道設置と大深沢遊歩道の積極的PRです。友人で千曲市(長野県)の観光局の幹部と姨捨の田毎の月のライトアップについて話した事があるが、彼から二言目には飛び出す言葉が「予算」。鳴子峡散策路の工事も莫大なお金がかかるとは思いますが、是非とも紅葉に染まった綺麗な屏風岩を、もっと先まで歩かせて頂き、見てみたいと思います。

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