相棒の栞  モバイル版

静岡県富士市大淵
撮影日時 : 2025−5−3
5月の栞 『おおぶちお茶祭り 2025』
4月29日、近藤師匠をお誘いして富士市大渕と今宮の富士山と茶畑のコラボを企画した。しかし、上空は雲ひとつない青空なのに富士山だけは横並びの低い雲が、まるで屏風で目隠しをする様に横たわったまま動きも殆どなかった。こういう時は、経験上待っていても無駄なことが多い。そこで帰りにもう一度寄ることを条件に、富士山の見えない「大渕笹場」の茶畑を数枚撮影して、島田市金谷に向かったのだった。19時頃再び訪れてみると、予想は的中、スッピンの富士山が姿を見せてくれた。19時過ぎとは言え、まだ多少明るさの残る西の空には、三日月にも成り切れていない鎌の様な月が夕焼けの残色の上に光っていた。

隣にいた中学生くらいの男の子に「何時頃来たのか?」尋ねたら1時間前だと言う。彼は自宅から自転車で10分ほどのところに住んでいて、朝6時頃僅かに富士山は見えたものの、その後夕方近くまでずっと雲に覆われていたと教えてくれた。隣で時折ライトをつけて、カメラのダイヤルを回う少年が、「あのー聞きたいことがあるんですけど…。」と言って話し掛けてきた。彼は富士山と茶畑を撮っているのものの、星を沢山入れての撮影を試みていた。星の動きを止めて撮影したいらしく、ISO感度とF値ついでにWBの設定を教えてあげた。まだカメラを始めて間もないと言っていたけれど、少しは興味が増してくれるといいなと思う。

さて前置きが長くなったが、彼との会話の中で、5月3日のイベントのことを知らされた。帰宅後調べてみると、お茶娘の撮影会のようなものだった。しかも無料。9時、10時、11時30分の3回それぞれ25分から30分。13時に引き上げれば16時30分の授業開始までには帰ってくることができる。気持ちは固まった。しかし、通常の駐車場は出店専用となり、歩いて15分ほど離れた場所に臨時駐車場が3か所ほど用意される。「大渕笹場」まで機材を持って上り坂を歩くのは容易ではない。そこで電動アシスト自転車を積み込んでの出発となった。

前日の大雨が深夜まで降り続いたが、午前5時には快晴の天気。富士山もくっきり。しかも、うっすら雪が降ったらしくお化粧なおしされて真っ白。29日は筋状の雪で、地肌が見えていたのにこの日は真冬の様な富士山だった。もっとも気温上昇と共に、昼には再び筋状の雪に変わっていたけれど。 

ゴールデンウィーク中の4連休の初日ゆえ混んでいると思いきや、車はそれなりの交通量だったが、走り慣れているドライバーが多いせいかペースが早い。お陰で7時前には富士インターを降りることができた。時間的には早過ぎたので、今宮に寄ることに。すると付近の駐車スペースには10台以上の車が止まっていた。因みに29日はゼロ。しかも、早朝だと言うのに警備員が一人スクーターで駆けつけていた。挨拶をした後聞いてみると「大渕笹場のイベントがあり、ここも午後から混むので」との返事。撮影ポイントには10台ほど三脚がずらり。手持ちで誤魔化そうとするカメラマンは自分ひとりだった。三脚ラインから先へは、暗黙の了解で立ち入ることができないので撮影は数分で終わった。勿体無いくらいの残雪クッキリ富士山、29日がコレだったら近藤師匠も大満足だったに違いない。今日は電動アシスト自転車を積んでいるので、助手席は折り畳まれ使えない。実質1人乗り軽ワゴンになってしまった。

大渕笹場の付近まで行くと既に芝生臨時駐車場(ひだまりの森・大渕1507-1番地)は7割方埋まっていた。もう少し先ににも2箇所ほどPがあり、まだガラガラだった。電動アシスト自転車を車から下ろし、機材をくくりつける。しかし、折角持参した三脚(一脚も)は使用禁止だった(シッカリ注意されていたカメラマンがいた)。会場まで車ではそれ程ではないと感じたが、思いの外、急坂で自転車選択は正解だった。

林の中を抜けると一気に祭り会場の賑わい。テントの設営に大忙し。法被姿の20人ほどの集団は(お一人お一人ご紹介があり、あとでわかったのだが)、静岡県副知事や県議会議員、富士市長と市議会議員、そしてお茶関係の実行委員、地元の学校校長など、お偉い方々。有名どころの花火大会よりも多数のお偉方が出席されていた。そして、当然5.6名の長くはないが挨拶が続く。側では7名ほどのお茶娘が我慢?しながら直立不動。その間にも屋台の美味しそうな匂いが時折通過する。

それにしても、この祭りの参加者の構成は普通では無い。カメラマンが半数以上を超えている。しかもプロらしいイデタチの人や地元の顔見知り同士の挨拶や会話があちこちで聞こえる。持っているカメラ機材も望遠レンズ付きと標準レンズの2台体制が殆ど。隣で挨拶を交わした茶髪のカメラマンは、CanonのR1.3持参で明らかにプロ。他のメンバーとも挨拶を交わしていた。ただ彼も、このイベントは初めてらしく自分共々お茶娘の撮影場所を1回目の撮影会からミスっていた。

3回ある撮影会は近場から順に遠ざかって行く。最後は、石垣の上の茶畑まで。3回目だけは、富士山が大部分雲に隠れてしまい残念。ただ25分しか畑に入ってくれなかったのだが、最後の5分で富士山の雲がどいてくれたので、後5分だけ頑張って欲しかった。尤も無料だから文句も言えない。最後に引き上げて来るお茶娘2人を呼び止めて質問。結構美人さんや可愛い子が多かったので、その辺からお二人の気持ちをほぐす。「頼まれる事もあるし、自分からの申し込みもあります!」との返事。最後にド・アップで撮影依頼。摘んだばかりの茶葉をプレゼントしてくれたのはとても嬉しかった。

【撮影後記】大変貴重なイベントに参加出来て大満足でした。後日、新聞記事で参加者約4000人とあったが、あの狭い一角にすごい人口密度だと思った。モデルさんには中学生も含まれているのでバイト代を現金で支給することはできないだろうが、なんらかの品でお礼はしているのだろうか?それと、駐車場は有料でもよろしいかと?300円から500円なら少しは今後の運営資金に役立つのではないかと思った。貴重なイベント、今後も期待したい。

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