相棒の栞  モバイル版

神奈川県清川村
撮影日時 : 2026−2−5〜17
2月の栞 『宮ヶ瀬湖および宮ヶ瀬ダム』
テレビで、宮ヶ瀬湖の水位の低下を報道していた。道路標識やガードレールが見えその先の道が水面に突き刺さっている。別な画像ではアスファルトの30の黄色い文字がハッキリと見える。しかし、場所は?

高校生の時アルバイトで貯めたお金で、ブリヂストンの「ユーラシア」というドロップハンドル、10段変速、アルミフレームの自転車を買った。箱根など遠乗りをしたけれど、その中の一つは中津川渓谷だった。今は水没して、おそらくその場所は無い。

そんな思いでもあり、渇水の中現れた道路に異様なまでに気持ちが傾いた。とは言ってもどこへ行けばそれが見られるのかは、判らなかった。

2月5日(木)
最初に車を止めたのが、湖の北に位置する「鳥居原園地」。サイクリングで来た時は、半原から左に入った記憶があったので、細い道を入ってみたが、今は、行き止まりになっていた。その代わり、綺麗な広い道路が近くにあり「あいかわ自然公園」と言う、整備された施設につながっているだけだった。そこへは寄らず、車では県道513号と言う、いかにも最近できたばかりの道を迂回する形で「鳥居原園地」に。平日なのに駐車場は半分以上埋まり、とても平日とは思えず。とりわけバイクの集団が目についた。ここは、遊覧船も発着する眺めの良い場所。勿論、遊覧船の運行は出来ない。と言うか、船そのものが修理中みたい。

先ずは公園の端から「虹の大橋」を眺める。案内板の写真と現実の差を目の当たりに。崖が剥き出しになった橋脚下は、なんと表現して良いのか言葉がない。綺麗でないことは確かだ。急な階段を降り、下の展望台から湖を眺めることにした。向こうから歩いてくる人に挨拶をすると「道路標識やガードレールが見える場所はどこですか?」と聞かれた。自分も「分からない。」と答えるしか無かった。取り敢えずは展望台まで歩き、宮ヶ瀬湖を眺める。崖が剥き出しになった眺めは、当時を思い浮かべるまでには行かなくても、ここで人が生活していたのだと思うと哀愁を感じる。伐採された樹木の切り株が目立つ。


じっと目を凝らして見ていると、左側に探しているお目当ての場所とは違う、水没した道路を発見。1人だけだが、人も歩いていた。望遠レンズで木々の間から撮影。展望台を降り、そちらの方向に歩きながら数枚撮影。肉眼では分からなかったが、道路案内の看板や倒れた標識も見ることができた。しかしながら、FNSで見た場所ではなかった。仕事の時間もあり、この日はこれで諦めることにした。

   2月10日(火)
8日に降った雪は、翌朝、外を見ると植木には雪が積もっていた。特にソテツはその姿がわからないくらい綿帽子を被り、久しぶりのプチ雪景色。道路は全く雪はなく、雨が降ったのと変わらない状態。しかし、箱根では、大変な渋滞が発生し、自分も河口湖花火へ行くつもりで15時頃家を出だのだが、箱根湯本まで普段なら35分程で通過するのに、何と3時間もかかった。まず小田原インターを出るのに30分程、1号線「風祭」まで1時間以上(伊豆方面への135号は、全く動かず)、箱根湯本駅前で、何台の小田急電鉄の発着を見たことか?当然、花火には間に合わないので引き返す羽目になった。途中の電光掲示板で、乙女峠を含む静岡県側は通行止めになっていた。

湘南では10日には、ほぼ雪は消え、これでは大した降水量にはならなかったのは自明。短い時間しか無かったが、再び宮ヶ瀬へ。伊勢原総合運動公園から、「分かれ道」交差点を清川方面へ。七沢温泉辺りから、後ろからトヨタ86がくっついて来る。煽られるほどでは無いが、86ならスピードを出したいのは分かる。でも前も数台走っているし、清川村へ入ると県道64号は日陰では路肩に多少雪が残っていた。宮ヶ瀬湖に近づくに従ってたまに道路中央には片付けられていない雪が残り出した。バス停「土山峠」手前では、急坂のヘアピンカーブが待っている。数台先の車がゆっくりと坂を上がっていたので、後続車はほぼ止まりそうな速度に。自分も、こういう時は多めに車間を開けた方が、何か予期せぬ状態になった場合に慌てない様にと、体(頭)が覚えている。前方がヘアピンを通り過ぎたのでアクセルを踏む。後方の86も車間を空けて上って来るかと思ったが、リアタイヤを空転させ、車体が左右に振れていた。スタックした様だ。ノーマルタイヤとFRの組み合わせなら仕方ない。ハザードを出してその場で動けず。

申し訳ないが、そこでスタックして良かった。「やまびこ大橋」から先の県道514号は、半原交差点まで至るところが圧雪路となっていた。とてもノーマルタイヤでは無理。スリップして対向車とぶつから恐れもある。更に、宮ヶ瀬ダムまで行く途中は坂が多く4駆のスタッドレスでも、多少不安になる様なアイスバーンになりかけの場所もあった。帰路立ち寄った「大棚沢駐車場」も雪はかなり残り、ここを「土山峠」方向に歩いて、お目当ての場所を探そうとしたが、歩道の積雪で足元がおぼつかない。水位が下がった崖の上に積もった雪と青空をシャッターに収め、歩道を歩く事は断念した。雪には大怪我をしたトラウマがあるので。

     2月17日(火)
日を追ってSNSには干上がった宮ヶ瀬湖の写真が大量にアップされて来た。その中に場所を確信できる写真があったので、満を辞して出掛けた。結論から言えば、過去2回路駐の車が目立った場所がそこだった。七曲橋付近。天気があまり良く無かったのでボンヤリしか写せなかった(特に望遠レンズ)が、渇水の描写はできたと思う。目を凝らしてみると、至る所に道路標識らしいポール、カーブミラーと石垣が、この上に民家があっただろうことを容易に想像させてくれた。30と黄色のペイントされたアスファルト道路は瓦礫さえ取り除けば通れそうだし、橋だって立派に形を残している。ただ、こうして見下ろしてみると、この場所が、如何に高低差のある土地の底部に民家があったのかが良く分かる。ずっと見ていても、思いが頭の中をぐるぐる駆け巡り、飽きることはなかった。予報では雨が降る日増えそうなので、この景色は、見えなくなると思うと、一層哀愁を感じざるを得ない。時計を見るとヤバい時間になっていた。我に帰り、急いで帰路に着いた。

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