| 5月の栞 『相生山ヒメ蛍』 |
「今年もヒメボタルの撮影に行ってきました。」なんて呑気なことを言っていられなくなるかもしれないと思い、出掛けることにした。2014年、河村市長時代、相生山を貫く「弥富相生線」の工事は廃止するとしていたのだが、現、平沢市長に代わり昨年の11月の定例会で、工事再開を発表した。来年度以降工事に着工の可能性がある以上、今年が、これまでの景色で相生山を訪れることができるラストチャンスのように感じた。
と言うのも、工事再開の為の現地調査に工事関係者が入ったら、付近は立ち入り禁止箇所が増えることになる。相生山の散策路の一部は(例えば相生口)閉鎖される可能性があり、竹林に辿り着くのに大回りをする必要が出てくる。あるいは行くことさえ出来ない可能性すらある。今まで竹林やコナラの林で日影だった所も、伐採されれば日差しが強くなり、地面の乾きが激しくなる。姫蛍のエサはどうなるかは誰にでも分かること。高架道路にしたとしても橋脚部分は掘り返す。ほぼ同じ事。落ち葉の絨毯は無くなってしまいます。
そんな事もあり、どうしても今年は行かざるを得なかった。実は、風邪が治ったと思ったら、今度は草むしりや、手洗い洗車などで腰を痛めてしまい久しぶりのギックリ腰。いつもなら1週間程度で治るのに、2週間以上たっても治らず。5日に行った足利フラワーパークでも腰を気にしながらの撮影で、うまく行かず。そうしているうちに、相生山のホタル飛翔の時期を迎えてしまった。
17日迄に回復するかどうか、近藤師匠に気を揉ませてしまい申し訳なかったが。実は、膝も階段を降りる時、支えが必要な程の痛みがあったので、いよいよヤバい状態だったが、蛍は待ってくれない。師匠から「来週に延しましょうか?」と優しい言葉も頂いたが、来週は中3の中間テストが近いので出かけることは不可能。第一、ピークが過ぎていたらガソリン代9000円高速代8000円程かけて行った結果「ピークは過ぎていました!寂しい飛翔でした!」は、あり得ない。情報では相生山の梅林付近(ここが相生山の中では一番早いと言われている)で飛翔は始まっているとの事だったので、その先の下り坂の竹林も・・・。焦る気持ちが、腰痛と膝痛と戦ってくれた。
磐越道のマイクロバスの事もあり、師匠も車の運転が気になったかも知れませんが、自分の頭の方は認知症でもアルツハイマーでも無いので片道300キロ、4時間ちょっとかけて18時30分ごろ到着。しかし、双子池前の相生山側には工事用の柵がしてあり、車を止めるだけの道幅がない。まさか、すでに道路工事の始まり?とも思えたが、少し離れた場所に駐車して、今回の撮影場所を目指す。
今回は、菅田側の竹林。初めての場所故、どのくらい出るのかわからない。しかし、同行した近藤師匠の撮影記録(近ちゃんギャラリー『相生山竹林のヒメ蛍』をご覧下さい)によると20時過ぎに初飛翔を確認したとあります。自分は腰の回転が思うように行かず振り向けず。確認出来ず。その後も近藤師匠が何度か飛翔を確認してくれて、この場所でも何とかなりそうな感じは抱くことができた。
やはり、ここでの乱舞は日付が変わってから。気温も高めで尚且つ新月で晴れ。条件は最高。午前2時ぐらいまでは、それなりの数だったが、最高潮時に見られるシンクロは見損なったのか?観察できなかった。3時近くになると次第に明るくなってくる上空も、晴れていていたせいか雲の多い時の光の反射もなかったので、明るさは抑えられ撮影条件は良かった。
いつも言える事だが、場所設定もさることながら、ヒメボタルの撮影は難しい。年を重ねても殆ど上手くなっていない。ただ、相生山は、数少ないヒメボタルの生息地。近藤師匠から「ツワモノ」とお褒めの言葉は頂いたが、まだまだ駄目!近藤師匠同様、パソコンでの処理を全くしない自分にとって、現地での撮影が全て。今年も勉強させていただきました。
【追記】当日撮影中、下から上がって来る人の懐中電灯の光が見えた。急いで露光をやめ、その人の通過を待つことに。しかし、明かりは消え、引き返したのかと思った。再びカメラをセットしようとしたら、背後から女性の声で「今晩は!」真っ暗闇にまさか・・・幽霊?女性が一人で、こんな時間に歩くか?結論から言うと、道路建設反対運動の方だった。初めは、単なる地元の見学者だと思い、「一番いい場所はどこですか?」などと情報収集に徹していたのだが、「蓄光缶バッジ」と「蓄光ほたる栞」を下さった。オンラインでの署名活動をしているそうで、参考までに、このコーナーの最後にQRコードを添付しておきますので、関心のある方はご覧ください。なお、HPは「相生山の自然を守る会」「相生山緑地を考える市民の会」「渡辺慈子」さん(天白区にお住まいの自然観察ガイドをなさっている方)で、関連記事があります。
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