| 7月の栞 『第73回安倍川花火大会』 |
数年前、焼津海上花火大会で知り合ったY氏から、今年の神明花火の撮影場所の問い合わせがあり、いつも自分が撮影している場所を案内することになった。その中で、安倍川と大井川花火大会のお誘いがあり、安倍川花火大会に付き合うことにした。昨年は、安倍川増水のため、天気は良かったのだが中止になってしまった。高台の激戦区ポイントの場所取りに嫌気がさし、2023年第70回花火以来、暫くご無沙汰していました。その間Y氏は、打ち上げ場所の対岸で撮影されていて、「広角レンズなら、なんとか入ります。」との情報を寄せてくれた。そこで自分もY氏から指定された撮影場所へ行くことにした。
今夏2度目の花火撮影になる筈だった。が、鎌倉花火が、又しても高波の影響で台船が江ノ島新港を出られず、水中花火のみ。なんとも中途半端な大会となってしまった。電動アシスト自転車で稲村ヶ崎を超えたところで撮影しようとしたが、先月26日に起きた海側の歩道陥没(下水管破損が原因)で公園にさえ入れず。トイレも使用できたのか?怪しい状況だった。花火大会があるというのに(安全の為らしい)、更に通行止め区間が拡大され、由比ヶ浜寄りの歩道は手前で通行止めのバリケード。
到着時、未だ台船の姿は見えず「おや?」とは思ったが、汗を拭き拭き取り敢えず場所取り。しかし、時々波が岸壁を越え飛沫を浴びる始末。コンクリートの地面はビショビショ。比較的乾いているところを探す。16時過ぎても台船現れず。おかしいと思い、何度もスマホを開くも○がクルクルするだけで繋がらない(皆さん見てる)。17時頃になり仕方なく近くの警備員に聞いてみたら。「水中花火だけになりました。」だって。19時15分頃から10分から15分程度だと言う。一瞬、帰ることを考えた。と言うのも、待てば待つほど三脚は潮でベタベタになっていく。自転車のクリップやサドルはテカテカに。潮は普通の雨よりもタチが悪い。海に近い拙宅は、子供の頃から塩害に悩まされて来た。内陸に比べて錆びる早さが違う!自転車なんかあっという間。車のシャシー(下回り)なんか3年経つと錆だらけ。昔はサッシも鉄の時代があった。10年もしないうちに枠は錆びるどころかボロボロに腐ってくる。中学校の窓なんか開く窓の方が少ないくらいだった。TVアンテナなんか接点が腐食、映らなくなることも。潮のヤバさを知っているので、とてもカメラを出す状況ではない。だだ折角来たから・・・。ビニールを被せ、花火が打ち上がったら(いや、打ち上がらない!水中花火が、海面から半分だけ顔を出したら)カメラを出そう!。しかし、予定の時間(予定なんかとっくに崩れているが)より15分程度遅れて10発程度。終わりかと思ったら数分おいて又10発弱。波は一向に弱くはならず、むしろ少しづつ大波が回数を増す。遠く離れた台風でも影響はまともに受けているみたい。カメラにも飛沫が容赦なく飛んで来る。こんな海水にカメラがやられたら泣くに泣けない。限界を感じ、帰り支度を始めた。カメラを拭いている最中にも、そして、自転車のペダルを漕ぎ出してからも、間が抜けた水中花火はあがっていた。
鎌倉花火大会は、風がなければ由比ヶ浜辺りに煙が溜まり視界不良。風が強いと台船が到着出来ない。気象条件にかなり左右される場所だ。昨年も中止だったから、今年は是非も・・・、と言う強い希望はあったと思われるが、中止を知らず多くの人が集まった。「打ち上げなし」と聞いた為か?水中花火が中断した理由が、「海に入った人がいたから」と言うお粗末ぶり。散々な鎌倉花火だった。
花火撮影は、初め姿形形の無いところからこんな感じで上がるだろうと予想して画角を決めるので、オープニング花火は失敗することが多い。その後は学習してフレームは決まるが、今度はどこでシャッターを開け、そして切るかのタイミングが難しく且つ重要。それは、「カン」みたいなところもあるので、不断に撮影していないとミスをする。それでも失敗はつきもので、過去に何度も痛い目に合っている。だから面白いし、飽きない。と言うことで、鎌倉花火大会で花火撮影の「カン戻し?」も出来ずに安倍川花火大会へ行くことになった。
その後、Y氏から「仕事の関係で、16時ごろでないと現地へ着けそうもない。」との連絡が入り、自分が場所取りをすることにした。指定された場所があるので、そこが取れるかどうか?責任を感じる。14時過ぎに現着するも、アスファルトの堤防道路は、ほぼ一杯。辛うじて幅1m余り、奥行き2.5mの隙間を確保。念の為、グラウンドを越えた安倍川岸壁のコンクリート上も確保。ここはカメラマンの三脚がチラホラ。しかし、川を挟んでいるとはいえ、300メートルの保安距離ギリギリ有るか無いか?
Y氏と話し合いの結果、自分は広角側12ミリを持って来たので護岸で撮影し、Y氏は堤防道路で撮影することになった。一昨年は堤防道路はガラガラだったそうだが、ネットの影響か?穴場はすぐに穴場で無くなるのが昨今の傾向だ。岸壁上もそれなりに人は集まって来た。
偉い人(名誉会長、会長)の挨拶の後、19時30分頃から大塚製薬提供の「オロナミンCドリンク」のドローンが「愛は勝つ」の歌と共に五線譜と歌詞が飛ぶ?これは昨年も何処かの花火大会で見たことがあるので、特別感動はなかったが瓶の大きさだけには度肝を抜かれた。曲の終わり直後に花火も上がったが左-ドローン、右-花火の距離がありすぎて同一画角にはとても入りきれなかった。
花火業者は4社。(株)静玉屋、神戸煙火工場、イケブン、光屋窪田煙火工業の地元煙火店の協業による、地元密着型の市民花火だ。特大スターマンの後に続く5号20時からのスターマイン後の6号更にスターマインを区切りとして7号、8号花火と続く。その多くが、個人又は自営(自由)業の方がスポンサーになっている。そして、20時30分からは、10号玉が地元企業がスポンサーになりラストに向かって盛り上げていく。ラスト2つは特大スターマイン。イケブンさんも、ここでは力の入った(熱海に比べて)フィナーレを演出してくれた。
予報に反して、日中は晴れ。風もそれなりに吹いていて心地よかった。18時に機材を持って外に出ると、風は弱く曇り空になっていた。雨は心配ないかと思われたが、フィナーレ近くになったらポツポツ来た。丁度ラストのスターマインが始まった頃には、レンズに雨粒が落ちてきた。しかし、イケブンさんの怒涛のスターマインを前に、途中でレンズを拭くわけにも行かず、そのまま撮影続行。水滴混じりの写真の出来上がり。残念!
堤防上での画角、使用可能なレンズも把握できた。16ミリと12ミリの縦横をミスった。後でチェックしてわかたことだが、2023年の第70回大会に比べ、主要な大筒が4本から3本に減っていた。もう少しワイドかと思われたが、横幅は思っていたより狭く、距離が近い事をもっと考慮すべきだった。よって、来年は12ミリを横位置、16ミリを縦位置で川面カット気味で試してみようと思った。
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