10月の栞  『第12回こうのす花火大会』

10月は5,12,19日と楽しみな花火大会が並んでいる。
その第一段目が5日の土浦だった。
前日、仲間の分も含めて場所取りに行ったにも拘らず、弁天島を思い出させる凄い大会となった(らしい)。
打ち上げ開始から10分も経たないうちに仲間から、第一報の現場報告が入った。
10号玉の芯が見えたのは17時58分にあがった審査標準玉だけだった。と皮肉っぽい内容。
スタマの下だけ撮りました。とか、あまりにも暇なのでメールします。etc・・・

結局場所取りは自分にとっては無駄だったけれども、仲間のためには全員出席でお役に立ちました(これも皮肉?)。
曇り時々雨、降水確率50%。18時以降多少確率下がり気味。
そんな数字よりも気になったのは湿度。
太平洋から吹き込む湿った風と低めの気温、湿度が低い筈はない。
おまけに「北の風が強し」が夕方から弱めの予報。
よって当日の午前3時に伊勢原のK氏に不参加をメール連絡し、欠席一名を名乗り出た。
こんな悪天候なのに競技花火を実施したことに対して、花火撮影の大家の方のHPの書き込み板や、その他のつぶやきとか言うコーナーに書かれている非難やご意見、(ツアー客や、有料観覧者は除いて)お気持ちはわかりますが、出かけた自分の判断ミスを棚上げしているのが殆ど。
小さい子供がパンダを見に行って、あまりの人の多さに、観れずに帰って来て駄々を捏ねているのよりタチが悪い。
自己責任でしょう!主催者が悪いわけでは有りません。
天気に誰も文句は言えません。一番落胆しているのは主催者です。
今までの準備がそれこそ水の泡ですから。
簡単には延期など出来る時代ではなくなっています。
土浦も過去に2回も延期をして好天の機会を待ったことがあったそうです。
しかし2001年明石市大蔵海岸の市民祭り花火大会で,死者11名を出した歩道橋での痛ましい事故以来、規制は比較にならないくらい厳重になっていると思います。
土浦の場合周辺の土地利用も大きく変わりました。
金銭関係の例を挙げれば、もし1日でも延期するとトイレのレンタル料は2倍(次の日は全員オシメをして来てくれれば別ですが)、規定の場所に置く警備員が一人欠けても、開催許可は下りません。
二日分の人件費をご用意できますか?このご時勢に。
又それだけの人員を確保できますか?出来なければ、翌日どれだけ花火日和になったとしても、中止です。
更にイオンの影響も大きいのでは・・・。
今年は隅田川、諏訪湖そして土浦と学ぶ事は多大でした。
まず中止は殆どありません。どこも強行突破です。
もし中止が有るとすれば、強烈な落雷や、風速10メートル以上の風が吹いている時などです。 

さて、こうのす花火ですが、去年は9月下旬開催が、今年は10月12日開催となり、翌日秩父市下吉田の龍勢に招待されているので、行くのを躊躇っていました。
しかし早くから4尺玉を打ち上げるとの、こうのす独特の人目を引かせるキャッチコピーが踊り、片貝で一回だけ見たことがあるものの、それだけでも見たい気持ちは抑えられず,強行スケジュールとなってしまいました。
(実は花火通の何人かは、「上がんないんじゃねえ?」とあまり期待しないほうがいいと言わんばかりの発言。)確かに、4尺を片貝祭りで手がけている片貝煙火工業さんでさえ、初めから成功したわけではありません。
北風予報は、前日夜になっても変わらず。
おまけに風も強め。
昨年の場所なら何時に行っても草刈さえすれば、どこでもドアー?。
しかし北風となれば撮影場所は限定=激戦。
有料席後方に限られる。負け犬には成りたくなっかったので仕事が終わって23時に場所取りへ出発、午前2時に現着。
既に法面最上段は占拠。
草が生えているその下段しか場所取り出来ず。
翌朝早く出かけて・・・との考えも有ったが、この出足の激しさを目の当たりにしては、絶対に有り得なかった。
帰宅後3時間ほど床に就き、W氏と市役所近くのコンビニで合流、鴻巣に14時着。
既にK氏に頼んであった草刈を、彼が手際よく済ませてくれていたので、すぐに三脚を立てられた。
偶然とは恐ろしいもので、私が場所取りしたその横に、花火写真では沢山の方が巨匠と仰ぐ,花火野郎こと小野里先生がいらっしゃるではないか!この機会をと思い話しかけてみた。
思いつくままに、大曲、赤川、土浦のご意見を伺った。
30分以上に渡り、私なんかの下っ端に色々ご丁寧なお答えを頂き感謝感激。
ここではお話出来かねる内容もありましたが、数年前まで12月31日に、野村花火がワンマンショー開催していた、年忘れ那珂川の話に及ぶと、ツインリンク茂木で、野村社長とお話をした際、「余剰があり資金面では問題は少ないのだが、地権者との問題のほうが大きい。」とのお話があったそうで、完全には消えていないご様子のお話を伺うことが出来ました。
師走の夜、あの会場でのケンチン汁?はとにかく体が温まッたことは今でも覚えております。

こうのすに関しては、意外にも(失礼)4尺がほぼ成功といえる範囲(大分歪だったけれど)で打ちあがってしまったのにはビックリ。
ただ、打ち上げ場所がとんでもなく遠いのか、別会場の花火を見ているくらい迫力は感じられませんでした。
あれなら、三尺でもいいので近くで打ち上げてくれたほうがいいかなと、個人的には思いました。
因みに三尺も、四尺も、10号と一緒に撮影してみましたが、高さを比較してみれば、「何をか言わんや」、といった感じです。
勿論打ち上げ場所が遠いので単純比較は出来ませんし、当日は物凄い強風(優に10メートルは超えている)が吹き荒れていて、盆の最上部が完全に真後ろに引っ張られているので、その分小さくなってしまっていますが、それでも片貝で観た四尺の感動の半分もありませんでした。
揚げ方の問題もかなり大きいと思います。

撮影日:2013−10−12  18時30分から

1.法面より左側を臨む 2.開幕の宴
3. 4.
5. 6.
7. 8.
9. 10.
11. 12.
13.尺玉同時打ち 14.
15.やはり歓声が上がりました 16.
17. 18.
19. 20.30万円の銀柳大瀑布
21. 22.
23.合同花火 24.合同スターマイン
25.合同スターマイン 26.合同スターマイン
27.  28. 
29. 30.鳳凰乱舞 尺300+三尺
31. 32.尺300+四尺
33.三尺玉単独 34.四尺玉単独

拡大写真でご覧頂けます。

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