8月の栞 『第65回諏訪湖祭湖上花火大会』
| ここ数年8月15日の終戦記念日には、南部の火祭りに出かけている。 灯篭流しや送り火、松明などわが国のその日を偲ぶには、相応しい行事を兼ね備えているので。 それ以前は諏訪湖に出掛けていたのですが、キャパを完全に越えた人出、熾烈なカメラマンの場所取り、無法地帯と化す駐車車両など、どうしても足が遠退かざる得ない場所と成ってしまった。 今年は、安曇花火の帰り道でもあり、車中泊の準備をしての遠征。 23時に立石公園に着くも、既に駐車場は満車。 少し上にあるホテル付近のカーブ地点も縦列駐車が出来始め、若者グループが騒いでいた。 無理をすれば停められなくはなかったが、寝るには煩そう。 そしてもしここに車を止めると、もう花火大会終了まで動かすことは出来ない。 ここで20時間、エアコンを効かせてボーっとしているか、木陰で休むか、いずれにしても、相当過酷な環境下に置かれることは覚悟。 今回もう一つの候補地としてK氏が、「ゴルフ場の入り口から1キロ程、上の所」とだけ情報をくれた。 私はその場所を真夜中、数時間かけて探してみた。 しかし、それらしき場所を見つけることが出来ず、とうとう霧が峰まで走ってしまった。 見つけたのは群れを成して光る鹿の目だけ。 探索を諦め、標高1000メートルの天然クーラーの中で4時間ほど眠った。 夜が明け、再び昨夜と同じ箇所を探索するも、開けた場所を一箇所見つけるにとどまった。 その場所からは確かに諏訪湖を見ることは出来たものの、上空の電線が視界に入り却下。 結局諦める事と成った。 風向きのことも考え、方角的に反対側の諏訪湖サービスエリア下り方面に向かう。 サービスエリアの最上段は、諏訪湖が一望できるが打ち上げ場所からはかなり遠く、湖の右端での打ち上げとなる。 湖面への写り込みも期待できない。 とりあえず風通しのいい三本松の下で、K氏から連絡があるまで、昼寝を決め込んだ。 青い空に入道雲、誰がこの時点での、大雨雷雨警報を信じるだろうか? 天気が急変したのは午後4時過ぎ。 大町、松本方面の空が暗くなり、稲光が見えた。 やがて岡谷方面にピカピカが移り、雷鳴も聞こえるようになったかと思ったら、ポツポツ降り始めた。 荷物を片付け車に退避。 すぐに土砂降りの雨となった。 ゴロゴロが接近し、稲光と雷の音との間隔が次第に短くなり、、何度も山の頂に稲妻が突き刺さった。 「もしこの三本松に落ちたら・・・」車の中とは言え恐怖を感じた。 雨が上がったのは18時少し前。 残念ながら伊勢原のK氏から場所が見つかったという報告は入らなかった。 下界で繰りひろげられる大渋滞を見ると、もう移動は困難。 この場所を動くことなく三脚のセットに入らなければならなかった。 形式的に場所取り用に置いてあったデッキチェアーの所へ戻る。 その座面は思いっきり沈み込み、たっぷりの雨水を蓄えていた。 雷雨の後の急速な天候回復を願ったが適わず、19時少し前から再び岡谷方向がピカピカしてきて、いやな予感。 今度は日が完全に暮れているので、稲光が昼間のように明るくなる。 つい先程、このピカピカが、どちらの方向に動くか学習済みの自分は、花火が打ちあがってすぐ、つまりプログラムNO1の撮影モニターを見て、神奈川新聞より写りが悪いことを確認、NO2のシャッターを切ったところで帰り支度を始めた。その頃には雷鳴と共に頻繁に稲光もして、危険すら感じた。 濡れたベンチでは気の毒だろうと、傍に居たカップルに貸してあげたシートを返してもらいながら、けげんそうな顔つきで見る彼らに「パニックにならないうちに帰ったほうがいいよ。」と捨て台詞を残して帰路に着いた。 中央道、一ノ宮御坂インター手前を走行中、K氏からメールが入った。 「プログラムNO6で中止になりました。」 ・・・決断は大正解だった。 後日花火仲間のHPには、「ずぶぬれになって、駅まで歩くも落雷で電車は不通。 11時30分ごろ動き出すも、1時間の入場制限。 午前1時30分になって乗車、自宅着は朝。」とあった。 K氏も18時に、お目当ての場所は見つけたものの、怪しい天候にカメラは設置せず花火だけ観覧していたそうだ。 中止が決まってからの移動で、ズボンと靴はびしょびしょになり、(想像すると気の毒な姿ですが)それらを脱いだまま車を運転して帰ったそうです。 隅田川もパンツびしょ濡れで着替えを余儀なくされたカメラマンもいらしたらしいですが、その時の雨の降り方よりももっとひどかったとか?雨天でも最後までやるのが諏訪湖の花火大会なのに、途中で中止は初めて。 隅田川といい諏訪湖といい、デカイ花火大会にゲリラ豪雨さんまで有料観覧エリアにご招待されているのでは? 以上のような顛末で、花火写真は参考程度になってしまいました。 撮影日:2013−8−15 長野県諏訪市 打ち上げ40000発にて |
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| 1.日中は夏空が広がっていました | 2.昼寝中ふと美しい松を |
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| 3.見事な赤松です | 4.奇妙な枝振りです |
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| 5.実は由緒ある場所のよう | 6.ちょうど日陰でしたので失敬 |
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| 7.雷雨の後向こうの山見えず | 8.18:50再び稲妻が走る |
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| 9.打上げと同時に大粒の雨 | 10.花火だってこの通り |
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| 11.モニターを見て帰る決心 | 12.稲妻が激しくなって来ました |
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