8月の栞  『大曲 第87回全国花火競技大会』

昨年は大曲の天候がイマイチだったので、新潟県の小千谷花火へ出かけた。
今年は秋雨前線が、関東地方の北部、東北南部辺りに停滞していて秋田県は晴れマークの数少ない地域に入っていた。
風向きも西又は北西の予報でこちらもグッド。
大曲花火に出かけるようになって、初めは一人で真夜中の東北道をかっ飛ばしていたが、ここ数年は、伊勢原のK氏と二人で出かける。
出費を抑えるためだ。
往復1300キロ、ガソリン代、高速料金、そして会場付近の駐車代で3万円はかかる。
従って割り勘で出かける。
先週の赤川花火は一人で行ったので、おそらく同じくらいの出費はしているのでは?。
まあ、お金の話しは止めにして、ここ数年我々が陣取るのは、地元で言う裏桟敷である。
もしカメラマン席が当たれば、表での撮影も悪くはないものの、今回カメラマン席が当選していた仲間ですら、お金をどぶに捨てる形で裏へ回って来た。
その理由は風向きである。
10年くらい記録をとっている知り合いによれば、結構な確率で、裏の方が背中から吹く時が多いのだそうだ。

ローソンの後ろに小高い岡があり、そこにはセイコーの関連会社のSIIがある。
大型バスの駐車場でもあるが、SIIの社員さん及びその関係者のために敷地内はロープで陣取りがしてある。
しかしそれ以外の場所は、一般の人に解放されており、われわれも隙間を見つけて撮影場所を確保するのである。
桟敷席のある側の、殺伐とした場所取りに比べたら実に平和で、とても大曲とは思えないのんびりした所。
あまりに静か過ぎて、会場の雰囲気が全く感じられず、多少は寂しい。

K氏の住まわれている伊勢原を、午前1時に出発。
およそ7時間あまりで到着する(今回はK氏の車)。
これって赤川と同じ所要時間なのです。(山形県と秋田県では誰が考えても秋田の方が遠いので、時間もかかるだろうと考えるのは当然ですが、秋田道約60キロが全通しているので、大変便利です。)

深夜、東北道走行中は天気が大変不安定で、秋田道でも時々小雨が降っていたものの、朝8時ぐらいに雨が上がり、黒い雲が次第に消えて行き、午後になると強い日差しも照りつけ始め、天気の回復傾向を刻々と感じた。
背中からの風が時折強く吹き、しかもカラッとしているので木陰で休んでいると涼しすぎる。
時々、場所取りが終わって時間を持て余している時に思うことは、この、「ひねもす」の時間の使い方を無駄と思うか贅沢と思うか?近隣の名所を回る体力もないし、昼寝には長すぎるし・・・。

大曲の花火は、昼花火と夜花火に分けられます。
今年から昼花火は開始を30分遅らせて、17時30分となりました。
理由は、西日が観客席から見て打ち上げ場所と重なるためとの事。
確かにそれはありました。が、30分遅くしたことで今度は暗すぎて、色煙が全て黒ずんで見えてしまうのです。
ブルー、紫は言うまでもなく、赤も、どす黒い色で綺麗ではありません。
写真で撮ってみても、全く冴えず、掲載を諦めました。
今となっては、ここだけの昼花火の競技大会、大切にしたいと思うので、再考をお願いできればと感じました。

18時50分、いよいよ夜花火の開始です。
風は日中ほど強くは有りませんが依然として、背中からの追い風。
わざわざ川向こうから移動してきた仲間も、その判断は正解だったと言えます。
大曲の花火をそれほど理解していない私故、撮影の仕方が稚拙でもう一息の作品ばかりですが、風向きに助けられて近年になくクリアーな画像で撮影できました。
ただ、開始後、数分間突然の雨に見舞われました。
天気の事は全く心配していなかったので、.降り出しが余りにも突然で、「嘘だろ!」って感じ。
その後大粒になったので、「諏訪湖の再来か?」と多少焦りました。
幸い雨はすぐに止み、大気が湿気で充満することもなく、その後も比較的鮮明な画像が保てたのは救いでした。
しかしながら、いきなりポタポタ来た時は、周囲は少しパニックに陥り、敷物を頭にかぶったり、木の陰に逃げ込んだり・・・。
後で仲間に聞くと、帰った人も居たそうです。
K氏もカメラにポリ袋をかぶせた後、近寄ってきて「車に傘を取りに行ってきます。」と言うので、日中、日よけに使っていたパラソルを貸した。
自分も三脚に傘を固定して撮影を続けたが、降雨中は視界が悪く、ぼんやりした花火しか撮れず、この時ばかりは、打ち上げ場所から遠いことを実感した次第です。

大曲は本来、花火競技大会である。
全国の煙火店が、その技術力、芸術性を追求し、内閣総理大臣賞を競う最高水準の大会です。
決してお祭り花火ではありません。
しかしツアー客を募る旅行会社や、観光案内業者はプログラムの中間付近にある「大会提供花火」をメインにPRする。よってこの大会提供花火を見ることが本意になっていて、メイン会場では大会提供花火が終わると信じられない位の人が席を立つ。
後半の競技花火が残っているにもかかわらず、そんなものは無視といった感じ。
確かに、いつ帰ろうと彼らの勝手だが、以前私が表の自由席で撮影していた時は酷かった。
カメラの前を屈むこともせず花火を見ながらノロノロと移動するのはザラ。
花火に気を取られ、しっかり足元も見ないで歩いているものだから、よろけてとっさに三脚を手すり代わりに掴むおば様。
あまりにもとんでもない行動をとったものだから、その女性も自分自身でびっくりして、謝るどころかサッサと足早に立ち去る有様。
「今頃、下を向いて歩いたって遅いんだよォー。ブレブレ写真の出来上がりー。」同類の経験をされたカメラマンも多数いらっしゃると思います。
今回、私の隣で秋田弁丸出しで観覧されていらした大家族プラスワン(プードル)は、大変花火に詳しく、競技花火の一つひとつに評価を加えていた。
これが本当の大曲花火の見方なんだと教えられた次第。
75万人以上集めるのは結構だが、大会提供花火を中心に、スポンサー付きスペシャルスターマインばかりがPRされ、知らず知らずに一人歩きを始め、大曲の花火の本来の性格を曖昧にしては居ないか?ノミネートされた煙火店さんは、自分の作品を持ち込み,自分で打ち上げるのが決まりと聞いていますが、それなら、打ち上げ前に担当煙火店さんが自らマイクを握っての作品紹介(解説)があっても面白いのでは?(打ち上げ時、人手の確保が困難なら録音でも可)。
偉そうなことを言っている私も、競技花火をしっかり観賞し写真に収めに来たのか、万人受けするワイドスターマインがバッチリ撮影できたことに満足しているのか解らないでいます。

今回は膨大な量になってしまい、折角近ちゃんギャラリーにご来館くださった方々を,退屈させてしまう可能性を考慮して枚数を極力絞りましたが、それでも大量の画像と成ってしまい、師匠にもお手数をお掛け致しました。

撮影日:2013−8−24  大仙市大曲雄物川河川敷にて

1.打上げ場所はほぼ地平線上 2.SIIはバスの駐車場でもあります
3.表の会場へ向うツアー客 4.昼花火
5.昼花火 6.夜花火オープニング
7.ナイヤガラ付スペシャルスターマイン 8.この時点でナイヤガラ消滅
9.標準審査玉、勿論尺玉です 10.同・昇曲導付華キキョウかむろ菊
11.紅屋青木煙火店の四重芯変化菊 12.同・マドンナブルーの花
13.同・優勝作品「桜・世界へ届け日本の心」 14.磯谷煙火10号割物優秀賞
15.同・コスモ自由玉入賞 16.同・「地球を救った男たちの物語」
17.同・「地球を救った男たちの物語」 18.スペシャルスターマイン
19.スペシャルスターマイン 20.スペシャルスターマイン
21.スペシャルスターマイン 22.信州煙火・夕景の花
23.同・大会会長賞(入賞)受賞 24.野村煙火四重芯引先紅光露
25.同・「変幻」これを写真に撮るのは難 26.同・創造花火「GAME・OVER」
27.同・創造花火「GAME・OVER」 28.スペシャルスターマイン
29.スペシャルスターマイン 30.スペシャルスターマイン
31.スペシャルスターマイン 32.スペシャルスターマイン
33.菅野煙火店「春の息吹」福島応援します 34.太陽堂田村煙火店クリスタルフラワー
35.10号芯入割物優勝
写真では五重芯に見えません
36.同・小松煙火の準優勝「カメレオンボール」
37.同・小松煙火創造花火優秀賞 38.昼花火を含めて入賞4冠、内閣総理大臣賞受賞
39.山崎煙火製造所の五重心 40.山崎煙火水辺に蛍花
41.20:35 特別プログラム和・美〜和から彩り 42.マルゴー三重芯往復変化牡丹
43.マルゴー10号自由玉閃煌華 44.
45.マルゴー創造花火「おどろ」 46.和火屋昇天銀龍万華鏡輪丸
47.和火屋純白のラブソディー 48.篠原煙火店銀彩の華
49.上段花がうまく撮れました 50.大会提供花火「Mission」
51.大会提供花火「Mission」 52.大会提供花火「Mission」
53.大会提供花火「Mission」 54.大会提供花火「Mission」
55.大会提供花火「Mission」 56.丸玉屋小勝煙火店イナビカリ
57.斉木煙火の虹色ブーケ 58.虹色の黄色が出せず残念
59.菊屋小幡花火店の十号割物 60.筑北虹10号芯入優秀賞
61.同・10号自由玉八重咲き牡丹に花明かり 62.同創造花火「夜空に浮ぶ宵の明星」
63.フィナーレ10号割物 64.フィナーレ10号割物
65.フィナーレ10号割物 66.フィナーレ10号割物
67.フィナーレ10号割物 68.フィナーレ10号割物

拡大写真でご覧頂けます。

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