10月の栞  『第83回土浦全国花火競技大会』

9月の第4週からずーといい天気が続いている。
13日沼田、20日神栖、27日伊勢崎と、9月に入っても土曜日ごとに花火大会が執り行なわれていて、土日お休みの人にはお楽しみ週間が続き、羨ましい限りだ。
基本的には、かえって土曜日が忙しい自分にとっては、しかし10月第一土曜日は必ずと言ってもよいくらい休みになる。
なぜなら、藤沢市内の小学校は、この日に運動会が組まれているから。
例によって、夜の部をほかの日に回して、土浦の競技大会は行くことが出来る。
場所取り担当も、いつの間にか自分に決まっていて、今年も前日に撮影場所確保の為、常磐道を桜土浦までかっ飛ばす。
昨年は場所取りはしたものの、天候が怪しいので自己判断で当日欠席。
後日花火師匠のT氏の作品を見ても、残念ながら撮影に堪えられない程の悪天候だった。
今年は降水確率ゼロ、北東ないし北の風曇り時々晴れだった。
3年ぶりに雨の心配ナシで出かけることができた。
しかし、金曜日に場所取りした筈のテープが大会当日の朝、一部分ではあるがポイント周辺、つまりカメラマンにとって生命線とも言える位置で引っぺがされてしまった。
どうも近隣住民から、観光協会にクレームが入ったようで、その辺りだけが引っぺがしの対象になったようだ。
まずはこのことからお話いたします。

昨年金曜日の正午、現着してみると、空きを探すのが大変なくらい埋まっていた。
撮影ポイントは愚か道路上でテープとテープの隙間を捜して一人分を確保するのがやっと。
仲間同士で並んで撮りましょの次元ではなかった。
ならばとばかりに、今年は、木曜の夜仕事が22時で終わってから土浦まで走った。
到着は日付が変わってから(大会前日)だから常識的許容範囲ではないかと勝手に判断した。
が、しかし一瞬目を疑った。

少し前までカメラマン定番ポイントだったところ以外、新しくアパートが建った田中3丁目9−7に面した道は勿論、その一つ前の、昨年辺りから舗装された道までびっしり、綺麗に色とりどりのガムテープだらけ。
W氏に場所指定されたところは、少しだけスペースが有ったが三脚4本分2名がやっと。
なぜか定番だったところは不人気だったので、とりあえずそこも確保。
なんとも心もとないお使いとなってしまった。

泣きっ面に蜂とはよく言ったものだが経験上、ヤバイ時に次のヤバッが続けて来る事はままある。
到着寸前まで、雨がそれなりに降ったようで、所々の水溜りがそれを物語る。
当然アスファルトは濡れていて、ガムテープが全く役に立たず、ただの紙でも置いているかのように接着力ゼロで、場所取り不能。
仕方なく付近をお散歩し、それなりの重さの石ころ探しとなった。
深夜の住宅街、チョッと気が引ける徘徊である。
結局、石は2個集めるのがやっとで、仕方なく車に戻り、海岸での場所取り用に積んである(最悪車ごと崖下に落ちた時の、生きていれば飲料水にもなる、ペットボトルに水道水と少量のキッチンハイター=塩素を加えたもの)ブルーシートの重しにする為のペットボトルを利用することにした。
探し回った挙句の泥だらけの石に、すずらんテープを巻きつけ道路側に2個置き、田んぼの中はペグを差し場所取り一箇所完了。
もう一箇所は、ペットボトルの口の所をすずらんテープで縛り道路側に2つ置き、田んぼにはペグ2箇所で長方形の出来上がり。
綺麗に仕切られたアスファルト上のガムテープの中にあって、危険が無いように道路の端に遠慮勝ちに置いたとは言え、遠くからでもすずらんテープが微風でユラユラしているのは、どう見ても有り合せの場所取りにしか見えなかった。
と同時に、既に貼られているこれらのガムテープは、明らかに雨の降る前に貼ったことも事実。

大会当日、電脳スタジオ社長A氏とお会いした際、一週間前から場所取りは始まっていたと言われた。
彼も木曜日の昼間、場所取りに来たそうだが、お世辞にもちゃんとしたアスファルト上での場所取りは出来ていたとは言えなかった。

4日の朝、伊勢原のK氏から、W氏のところにメールが入った。
「地元住人のクレームで、殆ど場所取り用のガムテープははがされました。」と言う内容だった。
11時にW氏と待ち合わせたコンビで会った際、開口一番その情報を聞いた。
但し彼は全然慌ててないどころか、笑顔でこう続けた。
「大正解でしたよ。ペットボトルや石は田圃の中にほっぽられられましたが、田んぼの中のくいは残っていて、すずらんテープが繋がったままなので救われました。」

自分たちを除き、朝早く到着した連中だけが『場所取りやり直し』の恩恵を受けたと言うことか?
もしも雨が降らなかったら、濡れたアスファルトでなかったら、間違えなく自分も「剥がされ組」のメンバーの一員だった。
折角苦労して場所取りした方たちにはお気の毒ですが、これだけ過激になると、来年は何らかの規制が考えられます。
道路上での観覧は全て禁止、全員田圃の中と言うことになるかもしれませんね。
もしそうなったら、大会関係者の方には申し訳ありませんが、明確な基準をお示しいただき、ルールを守らなかった場合の対応もお願いしなくてはなりません。
本来なら、そうならないように我々が気を付けなければいけなかったのですが。

自宅から土浦までは、横浜新道〜首都高速〜常磐道で約2時間、大曲の3分の1だ。
2大競技大会の一つだし、新参の業者さんの参加の枠も緩いので、彼らの作品も見られ新鮮さもある。
13時着も、武道館駐車場、生涯学習センター共に既に満車で、いつもより出足は早かった。
まあ、この日の天候がそうさせた部分は大きいに違いない。
我々は仕方なく、撮影場所から2キロも離れた市民会館へ駐車する羽目になった。
歩くこと35分、ようやく撮影場所に着くと、朝6時に到着していた伊勢原のK氏が、既に私の確保した場所を念入りにチェックしてあり、最良の場所を選んでいてくれた。
W氏も、此処ならと思っていた場所だったので、満足のご様子。

開始30分前にもなると屋台付近は大渋滞、仮設トイレ近くは何処が最後尾だか判らないくらいの長蛇の列で、これでは18時の開始までに戻れないんじゃないかと、不安が頭をよぎる。
いっその事、・・・草むら探しに周囲をキョロキョロするが何とか我慢できそうなので、マナーを守る。
女性トイレはもっと悲惨だ。
数は男性用より多いのだけれど、一つふたつと使用不能となっていく。
どうも溢れ出したみたい(汚い話ですみません)。
これでは、お気の毒だが絶対に開始までに用を足せっこ無い。

定刻より少し遅れて、高木煙火の10号玉が上がった。
曇り勝ちの空だったが、煙は殆ど写らない。
私にとって今年一番の気象条件だったといっても過言でない。
花火に関して多くを書きませんが、スターマインを中心に、パステルカラーや、真っ白な光物が多くて白トビどころか、花火自体が白にしか写っていないものが多々ありました。
途中から、F値を上げたものの、今度は、割もの(尺玉)の時、花火が暗すぎたりして散々。
私がお伝えするより伊勢原のK氏からのメールのほうが、的確な報告ですのでご披露いたします。

『スターマインの斎木、マルゴーは滅茶苦茶明るい。まともに撮れず飛びまくり。 野村の時間差変化は色温度変化激しく無理。etc』
写真歴の長い先輩がおっしゃるのですから仕方ありません。

スタマに関して言うなら、どんどん明るくなっているようで、シットリ感よりも目が痛くなるほどの輝きだったり動きだったり、カメラに収めるのが格段に難しくなっている感じがするのは、自分の技量の無さを、露呈しているのかもしれない。
見ているのと撮影したのが、こんなに違って写ってしまうのに、いささかショックを感じてしまう。

今回は、スタマ、10号、創造のそれぞれ優勝、準優勝、特等、1等、2等までを中心に枚数を絞り、お気に入り少々、『土浦花火づくし』で締めたいと思いましたが、アンラッキーな事に上位入賞候補の筈のマルゴーさんの尺玉地上開花を『取り』に使わせていただきました。 

もしも台風18号が一日ずれて早く来ていたら、大会当日は勿論順延、翌日田圃は水溜り、更に土浦には洪水警報が出ていたので、来週の土曜日になってしまうところでした。
その点では、好条件で大会が終わった事に感謝いたします。
それにしても、撮影場所と駐車場の3往復12キロ歩きは、いい運動になりました。

撮影日:2014−10−4  茨城県土浦市学園大橋付近にて

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