3月の栞  『梅2箇所 その2』

岩本山の梅撮影から10日間、カメラを手にすることはなかった。
18万キロ走った軽ワゴンの代わりに、3万6千キロしか走っていない、中古の軽ワゴンが来たからだ。
元々、車大好き人間の自分にとって、たとえ中古であっても、あちこちいじりたくなってしまうのが性分。
ランプ類をLEDに代えたり、ジャッキアップしてシャーシーを塗装、エンジン音を少しでも静かにするため余分にカーペットを敷いたり。
勿論洗車、ワックス掛けは全て自分でやる。
時期が来ればオイル交換もまめに実施。
部品をはずしたり、はめたり、色々いじくっていると「やっぱりカメラよりこっちか?」と思ってしまう。
一通りいじくりが終了したので、シェイクダウン(大げさですね)を兼ねて山中湖方面に富士山を拝みに出掛けた。

ちょうど満月ではあったが、山頂には月は懸からず、おまけに急な冷え込みで、湖面から水蒸気が立つ始末。
薄ぼんやりした月夜の写真となってしまいました。

30分も湖畔に立ていると、指先の感覚がなくなってしまったので、いったん車に戻り、暖を取って東の空が明るくなるのを待った。
雲が殆どなかったので、紅富士になることは期待できず、それでもオレンジ色に染まってくれたので、収穫ありと判断。(過去淡いピンク色は何回か撮ったことがありますがオレンジは初)
6時半には車に戻り、甲府を目指す。
ラッシュ時間に重なり渋滞が予想されるからだ。
それにしてもこの残雪の多さには驚きを隠しきれない。
黒くなった雪は、どうにもいただけない。
周遊道路の駐車場の多くが、まだそのスペースの3分の1は雪の捨て場所と化している。
商売をやめて無人化した店舗の前は手付かずのまま、とても一ヶ月前に降った雪とは思えない。
コンビニの広い駐車スペースの一角は2メートル近い高さの雪が積まれている。
こういう光景を見ると、山梨県が大打撃を受けたことが改めて感じ取れる。

敷島公園は県内の中では比較的梅の木の本数が多いところだ(約1500本と聞いている)。
元々収穫用の梅(普通の白梅)を栽培しているので、梅畑と思って頂いた方がいいかも。
駐車場の南西方向には、紅梅が目立つ遊歩道が整備されていて、30分もあれば写真を撮りながらでも周回出来てしまう。
規模的には青梅吉野梅郷の10分の1もないかな?(注)
吉野梅郷はプラムポックスウイルスにより、既に1万本が伐採され、今年祭りが終了後全て伐採計画の予定。
(桜と違って梅は、花持ちがいいので、是非これからでもお出かけ下さい。)

敷島の梅の里は、富士山や南アルプスが見える点が売りかもしれません。
但し富士山は太陽があまり高く昇る前に来ないと反逆光になり上手く写りません。
(一応1枚だけご参考のため、アップいたします。 写りは最悪ですけど。)
訪れる人も少なく、マイナーな場所ではありますが、静かで落ち着ける雰囲気は、バードウォチングのカメラマンもいて、バズーカ砲のレンズに圧倒されました。

車の方はすこぶる快調で、軽自動車の進歩を感じました。
以前と同様、機材を沢山積んでいるものの、登坂路の力が明らかに違い、トルクが増し、シフトダウン(5段マニュアルトランスミッション)の回数が明らかに少なくなりました。
今後この軽ワゴンの出番も多くなりそうです。
写真の方は、残念ながら現地の紹介程度のありふれたものが並びます。

撮影日:2014−3−17  甲府市敷島公園にて

1.まずは山中湖の満月から 2.5時14分
3.5時48分頂上から染まりはじめ 4.5時59分次第にオレンジへ
5.6時2分シンメトリー完成 6.敷島公園駐車場より
7.富士山も梅も色が出ませんでした 8.階段左へ降りてすぐの枝垂れ梅
9.階段左へ降りてすぐの枝垂れ梅 10.階段左へ降りてすぐの枝垂れ梅
11.紅梅の上は駐車場です 12.南アルプスがきれいです
13.東屋を入れて 14.まだ雪が残っていました
15.人を入れないで撮るのは簡単です 16.まばらな訪問者たち

拡大写真でご覧頂けます。

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