7月の栞  『ぎおん柏崎まつり海の大花火大会』

今年で3回目の柏崎になる。(公開は初)

逗子、蒲郡、鎌倉と海の花火が続く。
とかく海の花火は風向き、湿気、そして梅雨明けが遅れたりして、しとしと雨や、下手をすると梅雨末期の集中豪雨に見舞われ、土砂災害や洪水被害に犠牲者まで出てしまう。
各地を回っていると必ず、被害があった地域の花火大会では、プログラムには無い鎮魂の花火が揚がる。
今回もそうであった。   本来の花火である。

2006年7月、花火師匠のT氏の勧めで、EOS20Dを携えた新米カメラマンが、柏崎の浜辺に立った。
何処で撮ればいいのかもはっきりしないので、T氏を捜すことにした。
向こうから私を見つけて声を掛けてくれ、「いい場所とったじゃないですか!」と声を掛けられた。
しかしT氏は、その周りを何人かの仲間に囲まれていて、やがて皆とどこかへ消えてしまい、それ以上行動を共にすることは出来なかった。
朝6時の到着、知り合いもいないし、全く未知の場所ゆえ、何処に何があってどうすれば12時間を無駄に過ごすか見当もつかなかった。
仕方なく、工業高校に止めた車の中で寝たり起きたり。
花火大会って、こんなに大変で時間が無駄で、楽しくないものだとは思わなかった。
正直この分野はやめようかな?と当時思ったほどだ。
勿論当日どのような写真が撮れたか記憶が定かではないが、1,5キロ尺玉100発一斉打ちだけは、初めてにしては、まずまずだった記憶がある。
今思えば、柏崎花火の難易度は低くないので、全体的にはたいした物は撮れていないであろうと言う推測が容易に出来る。

それから4年、柏崎は天候に恵まれなかったり予定が合わなかったりで、遠い存在になっていた。
伊勢原のK氏が、何かの話の中で、柏崎は行ったことが無いと言うので、割り勘の相手が見つかったことをいいことに出掛けることにした。
しかし、その年も天候はあまりよくなく、湿気たっぷりの日本海花火だった。
砂山の上で撮影していたので湿気と同時に砂が三脚にベッタリくっ付き、三脚の脚を縮めるのに丁寧に砂を落とさなければならなかった。
打ち上げ中に帰宅するおばちゃんが、砂に脚を取られて手すり代わりに三脚をつかまれたのもここだ。
この時も、柏崎の海辺を広範囲に使った大規模打ち揚げに、カメラを振り回されっぱなしで、満足の行く撮影となったとはいいにくい結果だった記憶がある。

毎年7月26日固定の此の大会は、今年は土曜日とぶつかり、いつも以上の混雑が予想された。
蒲郡で色々話をした中で、W氏がぽつんと「今年は、おいでんと柏崎が重ならないので、両方行くつもりです。」と話してくれた。
「自分も柏崎は行きますよ。」と答えると、行く相手が見つかったとばかりに笑顔を見せてくれた。

彼は前日の午前9時に藤沢を出発し場所取りをしてくれると言うので、何箇所かの撮影ポイントを話しておいた。
自分は当日の午前4時に伊勢原のK氏宅に迎えに行き、圏央道を走り、午前8時にアクアパーク駐車場に到着。
W氏と連絡を取り、すぐに場所確認に行く。
そこは、4年前撮影した場所より150メートルくらいシーユース雷音(ライオン)寄りで、土曜日の熾烈な場所取りを考えれば、申し分ない確保であった。
少しの間、話をして、W氏は,長岡にとってあった宿のチェックアウトに向かった。
さあこれから10時間、K氏と情報交換や、世間話、お昼寝のお時間もたっぷりある、長ーい一日が始まる。

それにしても暑い。関越トンネルを抜けた途端に、文句なしの快晴。
とても8時前の陽射しではなかった。
駐車場についた時には、もう昼ごろじゃあないか?と思える気温.と青空。
W氏が隣の長岡で見た温度計では、昼前には既に37度だったそうだ。
花火写真愛好家の皆さんも、三脚を立てたまま、どこかへ雲隠れし、誰にも会わない。
さしずめ、美味しい、すし屋さんとか、、地元の魚料理店でマッタリし、温泉三昧が定番コースと言ったところか?
自分達も出来るなら、ファミレスに入り浸り、涼しいところでのんびりしたいところだが、柏崎にはそういった類のチェーン店が殆ど見当たらない。
本当に無いのか、新しく出来たところはないのか?  駅くらいまでなら歩いても良かったのだが、此の強い太陽の下で歩くのは、熱中症になりかねない。
消極的に体力温存作戦を取った。
いつもなら天気や風向きを心配するのだが、これだけの快晴では昼に海風、夜は陸風と教える理科の教科書通りである事を疑わなかった。
花火に関しては、間違い無く凄いのだから、後は自分の腕だけだ。

夕方になり、正面に願っても現れないほどの夕日が落ち始める。
一度花火用に完璧にセットしたカメラをいじるのは失敗の元と知りながら、バルブF11を解除し、プログラムオートに切り替え、望遠レンズを装着しなおし撮影してしまった。
撮影しなければ、いられない美しさ、、黙って沈むのを見ていてはいけない衝動、湘南海岸にいるような、それでいて矢張り日本海のど真ん中に沈むのだから、もしもここが太平洋なら伊豆にも似ていて・・・。
此の天気にまず感謝!
 カメラは二台態勢で臨み、7Dは横位置、16ミリ(フルサイズ換算25,6ミリ)。
日中計ったところ尺玉100発1500メートル一斉打ちは、28ミリでギリギリ収まることは確認していた。
結論から言うと、28ミリで多少はみ出ても、そちらのほうが良いかもしれない。
横に少し余裕を持たせると言うことは、高さ(縦)にもスカスカ空間を作ることになる。
観客を多めに入れて、上を空けない様にするのがいいことは解っていても、今度は花火が切れてしまったら何にもならない。
毎年来ていれば勘も付いていたのだろうけど、残念。
それに尺100発はとんでもなく明るい。露光を短めにしようとすると途中で切れるし、もっとF値を上げるべきだった。
5Dには24〜70を着けプログラムアナウンスのたびに縦横色々。
アナウンスの最中にも左側から揚がる盆の中には凄く綺麗なものがあり、スタマのために横位置待機中、慌てて縦位置にしてそれを撮ったり、そのおかげで、スタマのいい物を撮り損なったり、積極的なのと欲張りの狭間で右往左往。
此の性格は花火撮影に向いてないんじゃねェー?と思わされる。
終了後、隣で、かなり集中して撮影していたW氏が、一言「難しい。」と発してくれたのが救いかな?

新潟柏崎の「海花火」が終わり、次は8月3日「川花火」の長岡だ。

撮影日:2014−7−26 19時30分〜21時 15000発  柏崎にて

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