12月の栞 『地獄谷野猿公苑 』

「世界で唯一、温泉に入るサル」と言うキャッチフレーズで、一躍有名になったお猿さんたちに会いに行ってきました。
上信越道信州中野ICからR292を15分くらい走り、湯田中温泉の先、上林温泉を左に入ったところに世界的にも有名になったお猿さんは生息。
もっと解り易く言ってしまえば、志賀高原スキー場を目指せば、その手前。

新しい、ブリザック(BSのスタッドレスタイヤ)に履き替えた事もあって、雪よ降れ!
そして、雪景色の中のいわゆる「スノーモンキー」を期待したのですが、こういう時に限って天気は晴れ。
それでも標高600メートルほどの谷あいは、朝は氷点下、昼頃でも4〜5度くらいしかなく、高い山に囲まれている為、日差しが差し込むこともなかった。
日曜日で駐車スペースが心配だったので8時着、場内はアイスバーン状態。
駐車場からは30分は歩くというので、8時15分出発、1,6キロのハイキング?
最初20段チョッとの登り階段、だが初めての場所故この階段がどこまで続くか判らず、嫌な予感。
甲府の八王子山の二の舞かと、かなりのトラウマ。
幸いにも、その後は嘘のような平坦路。
しかし、未舗装の石が突き出すデコボコ道は凍結し滑る。
道幅は軽自動車がギリギリ通れる程で、混雑時にはカップル同士が、お手手繋いで寄り添ってすれ違える、いい感じの幅?
両側の斜面には、しっかり雪は残っているものの、この時期としてはとても積雪は少ないそうだ。

地獄谷温泉「後楽館」の建物が見える頃、「何だ、楽勝ジャン、30分もかかんないジャン!」と思った途端、右手に急な階段が現れ、しっかり野猿公園の矢印がある。
かなり急な階段を息を切らせて登ると、その後はコンクリートの舗装路。
しかし、ここで早くも横湯川を挟んで対岸同士のサルがバトルを始めた。
こちら側の三匹の群れのうちの一匹が、太い電線のようなものを伝わって対岸へ行こうとすると、対岸からサルが一匹、猛スピードで現われ、電線を渡りながらあたりに響く声で威嚇する。
ほぼ中央で、睨み合いと鳴き声による脅しが数秒続いた後、手前のサルは、お尻を向けてこちらの岸へ。
急いでカメラを取り出し撮影するも、睨み合いの様子は撮り損なってしまいました。
このシーンを見て縄張りが有るのかな?と直感、負けたサルは、他の仲間とどこかへ消えてしまいました。

左手に流れる横湯側の河原には沢山のサルがいて、全くこちらを気にする事もなく走り回っていました。
そして幅一メートルほどの舗装路の先には、道を塞ぐサルが二匹・・・。
何人かの見物客が、ここで立ち往生。
ここではいつの間にかサルのほうが偉くなっていました。
やがて、一人の「人間」が、すり抜けるようにサルの横を通ったのですがが、サルは全く無視。
退きもしないし、警戒して威嚇する事もしない。
後から来た「人間」も、その隙間をそうっと抜けた。
このことは、ここでの人間とサルとの関係を学ぶには好材料で、お互い無関係でいることがお互いにとって一番良いことなのだと痛感した次第。

入苑料は大人500円、大きな禁止事項は、えさやり禁止、目を合わさない、自撮り棒使用撮影不可、などだが三脚は認められている。
しかし、横6〜7メートル、奥行きにして3メートルほどの「サル専用温泉」に、周りの見学スペースは極めて狭い。
実際には楕円形だが四角形に例えれば4辺のうち2辺しか見学場所はない。
そんなところに三脚など立てていたらブーイングもの。
実際多くの観光客に混じってカメラマンも多かったが、彼らは殆ど三脚は持参していないか、持参してもただの「お荷物」でしかなかった。
たとえ、三脚を使用したとしても、サルの動きが早く、一箇所でのんびり湯船に浸かっていればいいけれど、所詮相手は動物、動きすら予測できない。
多少感度を上げてでもシャッタースピードを稼ぎ、手持で撮影しなければ、サルの表情はゲットできない。
訪れたカメラマンたちのレンズだけは凄い望遠レンズが目立ち、28〜300ミリの自分も圧倒された。
実は、この日に限って言えば、おサルさんたちは一度に10頭温泉に入ることはなかった。
よって、広角では温泉に入るサルの数が少ない分、寂しい写真にしかならなかった。
フルサイズで300ミリもあれば十分だろうけれど、荷物を軽くする為24〜105ミリにしようか迷ったのだが、実は300ミリでも多少不満が残った。
そこで、サブのAPS-Cに換装、480ミリとした。
サルの顔を画郭一杯で撮りたければ、これくらいあったほうがいいです。
と言うのも、サルが温泉に入ると、みんなカメラを持って一箇所に集中し、体を乗り出して撮影するのが常なので、その塊の中に入れなかった場合など、多少遠くからでも、引いて撮影できるので、かえって全体が見渡せてメリットがあります。

何度も来る事ができればサルの顔も色々違っていて、「オー又会ったなあ」などと明確に区別できる差が有るので別な楽しみもありますが、次回は絶対雪の降るシーンが撮りたい。
どのサルも、全く人間を無視していて、そこに我々がいないのと同じように自由に動き回っている。
人の股の下をすばやくすり抜けたり、手すりに寄りかかっている人を飛越えたり、直線を走らせたら、短距離走でも障害物ハードル走でもダントツ一位で金メダルだ。

11時を過ぎるころ、温泉に入るサルを遥かに上回る見物客が大勢押しかけてきたので、もっといいシャッターチャンスを狙っていたのですが諦める事にしました。
ここは西洋系外国人に人気があるらしく、いつもの中国語は余り聞こえず、「sorry]と言いながらしっかり割り込んできたので、スマイルしかありません。
温泉からの湯煙で、多くが靄の中状態のお猿さんになってしまいましたが、多少ともクリアーなものを選び、ストーリー性を加味してみました。

来年は申年、皆様にとってより良い年になりますことを願って、撮影に臨みアップに踏み切りました。                                 

撮影日:2015−12−10  長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845地獄谷野猿公苑にて

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