3月の栞  『越後妻有雪花火』

花火師匠である広告代理店社長T氏から、「是非」とのお勧めのあった花火が此処。
今年は第2回目、情報は大変少ない。
T社長からも「5分ほどの花火だけれど3尺玉が上がるので・・・」と言われ早速HPを開いてみた。
先ず第一に気持ちが動いたのは、雪の中に埋められた、色とりどりのLEDが醸し出す幻想的な風景。
そして合成とは言え、訴えたい事が明確に伝わる雪上スターマイン。
更に、花火写真撮影を趣味にしている野郎ども(最近は女性も多くなりました)が勝手に想像するであろう、この「光りの花畑」に打ち上がる三尺玉を頭の中で合成したロケーション。
ただ、花火は数分間とも記されていて迷う(迷1)。
通例として、2回目と言うのは、初回に比べれば同じか、ともすると規模縮小なんていうのがありがちなことだが、ここは違った。
昨年には無かった、3尺が上がるのだ。
今年十日町市は、市制施行10周年を迎える。
その年に、色々なイベントを開催するとの、十日町市長関口芳史氏の発言。
その第一弾ともいえるのが、ナカゴグリーンパークで行われた、越後妻有(えちごつまりと読みます)雪花火。

ところが此処で又迷う(迷2)。
パークアンドライド方式と言うか、車も歩行者もシャトルバスでなければ、会場入りすることが出来ないのだ。
しかも入場料1000円(この1000円は仕方がないとは思った)。
そうではなくバスへの乗り換えるとなると、荷物が好き放題持参出来なくなる。
三脚二台なんて有り得ないし、食料も諦め会場の屋台を頼るしかない。
そして極めつけは脚立、こんなものバスに持ち込むことが出来るものではないと、最初から自宅へ置き去り。
そして最後にお金。
長岡や柏崎花火同様、高速、ガソリン代合わせると15000円はかかるし、単純に花火の時間が数分って・・・一体割に合うものなのか?(迷3)

そこで頼りに成るのが花火仲間。
早速三尺玉と聞いて、心が動きそうな伊勢原のK氏にメール。
言うまでもなく返事は『行きたいです』これで割り勘成立、後は天気次第。
7日土曜日、無理に休みを取って天気を見守った。
関東はぐずつき気味、確かに湘南地方も小雨が降っていた。
と言う事は、日本海側が天気がいいということ。
関越トンネルを越えると雪の壁は一メートルを優に越え、トンネルへ入る前の群馬県側とは別世界が広がる。
それでも晴れていた。
六日町ICで高速を降り、30分ほど国道を走ると、川西総合体育館駐車場に到着。
伊勢原から3時間余り、15時半着。
圏央道の延伸は新潟を近く感じさせてくれる。
既に可也の数の車が駐車、そのほとんどがカメラマンのものだった。
この時点で、越後妻有の関心度の高さを思い知る事となった。
昨年も撮影に来たという、地元女性カメラマンから、使用レンズや、会場の説明を受けたが、ここでとんでもない事が発覚した。
会場スペースが狭く、カメラマンが二重三重になるため、脚立が必要だと言う事が判った。
確かに、見渡してみるとカメラマンの多くがそれ持参でバスを待っているのだ。

K氏と自分は、顔を見合わせ、脚立を買いに行くか否か迷った(迷4)。
近くのホームセンターをナビで探し始めた。
4キロ以上離れたところに、『コメリ』発見。
買いに行く事は出来るが、ここを出たらこのPに再び戻れる可能性はまずないこと、16時30分発の始発のシャトルバスには間に合わない事、それらとの天秤の結果、ここをさよならし、脚立をゲットしにコメリへ。
家には既に大きさ色々の脚立が3つもあるのに、このやるせない気持ちをどうやって消す事ができるのか?
例によって、初めての場所に付きもののハプニングの一つとして、大人になるしかない。
3500円ほどした脚立が本来なら安く思えるのに、この日ばかりは余計な出費以外何物でもなく、川西総合体育館のPに戻ってみた。
ラッキーな事に、最後の一台分のスペースが空いていて、その後満車の立て札が掲げられた。
シャトルバスに乗ったのは17時丁度、バスよりも高い雪のカベを抜け10分ほどで到着するのだが、入場料を払って会場に入ると100メートルほど先、二箇所に分かれて三脚の塊。
初めは、「何だ、楽勝ジャン。」と思ったが、なんと三脚撮影可能エリアが極端に狭い事が判った。
当然最前列はひしめき合うほどの三脚の壁、仕方なく脚立登場なのだが、16時30分の始発に乗れば、一列めが取れたかどうか今更言っても仕方があるまい。
セットが終わり開始1時間ほど前から小雨が降り出した。
周囲が暗くなるにつれ、薄ぼんやりしていたLEDが輝きを増し、今まで見た事もない、明るすぎず暗すぎないイルミネーションが雪原に浮かび上がってきた。
こんな幻想的な風景を見る事が出来ただけでも、1000円分の価値はあった。
そして、花火の打ち上げ場所が2箇所に分かれていることが、入り口で配られた案内書で判明。
既に二列目を確保するのがやっとだった我々にとって、スターマイン系は正面だったが、3尺はほぼ左側、隣のカメラマンのレンズが入りそうな位置。
スタマを挟んだり、最後に3尺が上がったとすれば、スタマを途中で撮るのを止め、三尺を確実に撮ることを考えた。
しかし誰一人として周囲のカメラマンは正確な打ち上げ場所を知ってる人はいない。
誰にとっても、初めての花火打ち上げだから、有る意味平等、有る意味信じれるのは自分だけ。
なだらかな傾斜の最上部に「光の館」と言う建物がある。
建物が有る以上は、そこまで道も有る。
因って、三尺の打ち上げ場所は大方決まる。
後は、ゆっくり上昇するそれを微調整してレンズの中央に持ってくるしかない。
幸いな事に3尺は、最初に上がると言うアナウンス。
が、しかしフィシュアイで捉えた筈のそれは、完全に露出オーバー、恥ずかしいばかりの真っ白な昼間の写真(ご参考までに掲載)。
三尺を撮りに来たのに、ショックは可也のもの。
オープニングにそれが打ちあがったので、そのショックをずーと引きずったまま、The End.
直前になって、可也曖昧な打ち上げ順の案内があったのだが、もっと早くアナウンスして欲しかった。
たった数分間の花火ですなんて、真っ赤な嘘。
ラストにもう一度左方向に3尺は上がるわ、スタマに混じって2尺や10号まで集中砲火の大バーゲンセールであった。
帰りは、一度出尽くしたシャトルバスが戻ってくるまで、雪の上で一時間ほど立ったまま、長蛇の列に並ぶ事になった。。
バスの乗り方の案内もなければ、三台揃わないと乗せてくれないやり方など、ブーイングも聞かれたし、私もブツブツ文句をいった。
口でも動かしていないと、つま先は冷えてくるし、指先は悴んで来るしで遣ってられない。
花火自体は素晴しかったし凄かった。
ただバスを待ちながら、敗北感にどっぷり浸かり、三尺だけゲットしようと臨んだのに、自分の集中力の無さから、収穫ナシで帰る事が情けなかった。

第5番目の、最後の迷いは、近ちゃんギャラリーへのアップをどうするかだった。
越後妻有へ行って、三尺がまともに撮れませんでしたでは、アップの意味がない。
散々悩んだ挙句、翌週伊勢原のK氏に会った時、彼が撮影した妻有の3尺を見せてもらった。
正確な打ち上げ場所も判らず、大きさも(距離)あて勘の筈なのに、バッチリ収まっているし露出もいい。
今回、伊勢原のK氏には、「溺れる者は藁をもつかむ」と言う諺以上のご協力を頂き、その数枚をご提供願った。
心より感謝申し上げます。
有難う御座いました。

撮影日:2015−3−7   新潟県十日町市上野甲2930−3ナカゴグリーンパーク・ゴルフ場にて

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