6月の栞  『御射鹿池(みしゃかいけ)=グリーンワールド』

かねてからマークしていた行きたい場所の一つでした。

25日、5Dが治療費2万円弱で退院し、元気になったので、「折角なら連れて行ってあげようじゃないの」とばかりに23時出発。
明日から雨が続きそうだし、新緑にはチョッと遅いけれど、あそこの緑は裏切らないと思い決行。
かなり有名な「農業用ため池」だから、色々なところでご覧になっていらしゃル事と推察いたします。


日本画の東山魁夷氏が1972年「緑響く」と言う作品で、モチーフにされた池。
最近では、シャープの液晶テレビ(拙宅もそうですが)AQUOSのTVコマーシャルで、吉永小百合さんのバックに白馬と共に撮られていた景色がまさにそれ。
(たまたまインターネットにそのときのCMがアップされていましたので、画面を撮影したものをトップに置かせていただきます(万一、著作権などややっこしい問題が起きた場合は、削除する事になりますが)。

諏訪南ICを降り、ペンションで有名な原村をかすめ、八ヶ岳エコーラインから、県道191号奥蓼科温泉郷へ続く、行き止まりの道を標高1500メートルまで上る。
急勾配の連続するヘアピンカーブを過ぎると、右手にその池はある。
と言っても、自分が到着したのは、日付の変わった午前3時半。
曇り空と相まって、あたりは真っ暗、そこに池があることは、ナビでもなければおそらく通り過ぎていたところ。
当然「池」と言うだけあって小さい。
中途半端な照度のLEDヘッドでは、何処からが池の始まりで、何処に道があるのかを知る事は不可能だった。
初めて行く場所故、とりあえず案内板だけ見て車に戻り、途中のコンビにで買った菓子パンを食べる。

この時点でほかに車は一台も無し、勿論人もいない。
昔、此処で鹿を撃っていたそうだが、珍しく鹿にも一頭も出会わなかった。
それより、水深が8メートルと書いてあったのでビビッタ。
この日の気温は16度、水温だって低いだろうし、魚が棲めない強酸性の池。
それなりの歴史もあり、少し不気味。

午前四時過ぎ、2台の車が立て続けに上がってきた。
3人乗車のカメラマンの車と、若者4人のそれ。
いっきに周囲は賑やかになる。
ウトウトしていた自分もスイッチオン、準備に取り掛かる。
夏至を過ぎて数日しか経っていないので、空が明るくなるのが早いのではと思いきや、曇天で星も見えない。
それはそれで条件の一つをクリアー、後は風だが、少なくとも、朝のうちは大丈夫そう。

少しずつ夜が明けてくると、インターネットにアップされていた多くの写真の、あの風景が目の前に現れ、息をのむ。
「そっくりだ」当たり前だけれどそう思った。
次第に明るさが増し、いよいよバルブ撮影に入る。
名古屋から来た女性一人を含む3人のカメラマンたちは、「いくら開けても真っ黒だ!」などと宣ふ(のたまう)ていたが、まだまだ暗かった。
明け方のブルートーンは短時間しかない。
青味がかった御射鹿池の風景もまた神秘的。
そのチャンスを逃さないように、気持ちが逸る。
そして、お互いの顔が判る位の明るさになると、いよいよ「グリーンワールド」が始まる。
5時から7時頃がベストだ。

やがて日が昇り、多少冷え込めば朝霧も期待できたのかもしれないが、この日は高い山に少しだけ霧がかかっただけだった。
そして傾斜光は、対岸の樹木をまだらに照らし始め、コントラストが生じて、色飛びし、撮影が難しくなり始める。
太陽光線は、透明な水を通し、池の底に生える水草まで届く。
それは次第に、木々の水面反射を見えにくくしてゆく。

今回は初の撮影ゆえ、何が良くて、何が悪いか全く見当も付かなかった。
ただ目の前の風景に半ば見とれ、半ば解っているふりをした撮影になったことは否めない。
6月も、もう少し早ければ蓮華ツツジの朱色がアクセントになっただろうし(今回は、花が落花していて、来るのが遅すぎた)、新緑も、もう少し淡い色が混じっていたほうが良いと思った。
ただ、次回訪れるとしたら、紅葉した木々の池への映り込みだろう!
同じような風景ばかりですが、篤とご覧下さい。
多少とも、心が洗われれば本望です。

撮影日:2015−6−26  長野県茅野市北山奥蓼科御射鹿池にて

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