7月の栞 『第37回足立の花火 約12000発』
| 7月も中旬に入り、いよいよ花火シーズン開幕と言ったところ。 しかし台風11号の動きが遅く、18日の天気が日増しに危なくなった。 早々に7月15日、伊勢神宮花火大会(和歌山)が開催を日延期すると発表、残るは本命の「たまむら」か、東京「足立の花火」となってしまった。 前日の遅い時間まで仲間たちと、あっちだこっちだと迷った挙句、同じ市内のW氏と足立に決定。 理由は、降水確率が南ほど低かったから。 結論から言えば、反対だった。 2時間ほど早く群馬高崎近辺は雨が上がり、夕焼けが綺麗だった、そうだ。 足立区は、花火開始3時間前からシトシト降り始め、南風も相当強かった。 荒川河川敷の土手に上がると、一層風は強く、一瞬この風ではと中止を疑った。 今回無謀にも、都内に車で乗り込んだため、打ち上げ場所とは反対の梅田4丁目ポンプ場付近のPへ 12時10分入庫。 風向きを考えれば、メインが順当ではあったが、帰りの脱出を考えると止むを得まい。 そして、もう一つ忘れてはいけないのは、川花火において風向きは川に並行した左右どちらかの要素を加味しなければならない点。 全くの逆風とならず、やや右前方から左後方、時に川下に沿って右から左なのだ。 台船は3台、中央をゲットするのが常套手段だが、もうブルーシートで埋まりまくり! 仕方なくやや右方向へ空きスペースを見つけ、妥協。 都内の花火だもの、まともな場所取りに熱くなっても勝てっこない! W氏とは、今年初めて行動を共にする。 場所取りが終わるとホッと一息どころか、開始までがとんでもなく暇。 その点彼は、多くの花火知識を持っているので、全く退屈しない。 先ずは、これから行く予定にしているお互いの花火大会スケジュールの披露。 そこで、意見が一致した大会があると、今度は観覧場所、そこも一致すると出発時間のすり合わせ。 それでも各々が目論む時間が大きく乖離している時は別行動。 妥協の末、擦り寄った時間が見つかれば一台の車で行くと言う手順。 最後に当日の天候で一人の単独行動に変更になることもある。 自分天気予報での最終決断がそこにある。 その結果今年は、8月2日の長岡、7日の神明、8日の東京湾までは確定。 後半の赤川、大曲は話に花が咲きすぎて打ち合わせ時間が切れてしまった。 ジョナサンを出たのは16時半。 外に出た時は降っていなかった雨が、ポツポツ来はじめるのにそれ程長くはかからなかった。 車に戻った後は、逗子海岸花火大会で車中待機と同じくフロントガラスをパチパチとたたく雨粒を眺めていた。 W氏は、スマホで、30分毎にいくつかの天気予報や雨雲レーダーを眺め、その都度お天気お兄さん?を担当していたが、雨が止む時間がどんどん遅くなるばかりだった。 17時30分になり、止まない雨の中、機材を持って観覧場所へ行く事にした。 自分のテンションはすっかり下がり、渋々の準備となった。 一体今年、この三脚に何回さび止めの油をくれてやらなければいけないのか?、傘を差しながらひたすら雨の止むのを待った。 やがて西の空が、いや,西の空のホンの一部分だけ晴れ、夕日が差し込んだ。 スカイツリーをはじめ、川向こうの高層マンション群がオレンジ色のスポットライトを浴びた。 ひょっとして出るかも?いえ幽霊ではなく虹が・・・。 と言った傍から、ボーとそれが浮かび上がった。 さあー大変、土手を埋め尽くし、自分同様テンションが高かろう筈のない見物客は、一斉にカメラ、スマホ、アイパッド、etcを翳しだし、虹の撮影に入った。 警備員の声がひときわ大きくなり、「立ち止まらないで下さい!」の連呼。 そりゃ無理だべさ! 前の人が止まれば仕方なく止まらざる得ない。 止まらずどーやって歩くのよ! 階段で押したら、将棋倒しだろうに。 こういう時、とっさにジョーク混じりのアナウンスが出来たら最高だけれど、日本人にそういうユーモアもなければ、それを理解する人も少ないだろうよ。 そんな発想より、「北風とお日様」の北風さんみたいに、より一層声高に連呼するのみ。 上司の目が気になるものね。 僕ちゃん、しっかり仕事してました!って思われたいもの。 我々は、機材を極力濡らしたくなかったので、傍観しているだけだった。 まさか「ガラ携」をかざして撮影するのも恥ずかしく(自分です)我慢していたのだが、やがてその大きさが、スカイツリーを遥かに凌ぐブリッジとなった時、ついに誘惑に負け撮影を開始してしまった意思薄弱児=オレ。 隣でW氏が「土浦以来ですね。」と冷静に語る。 結局、彼はスルーして終わった。 そういう根性が、花火へ傾注する懐の深さ、そして上手になる所以なのか? 夢中で虹を撮影する我は、一瞬ガキに思えた。 19時半、カウントダウンコールが終わっても一向に打ちあがらず、10秒くらい経って、「今のはリハーサルです。」のアナウンス。 ふざけるな!雨の中の観覧なのだから、ちっとも笑えないよ。 プログラムの内容は殆どスターマイン中心の4号か5号、三台の台船からだけではなく河川敷からも打ちあがっていて、玉は小さくてもそれなりのワイド感があり、色で勝負している感じ。 カメラは横位置30ミリ〜35ミリ程度か? この位置からはスカイツリーとのコラボは厳しかったが、台船中央位置からなら視界がよく順風を条件に、長めの露光で写す事は可能だ。 花火知識の浅い自分にとっては、今回の花火はどれも同じように見えてしまいコメントのつけようがありませんでした。 まして、強風に流される花火あり、煙で半分見えないものありで、結構酷いものばかりです。 これから本番を迎える花火撮影に於いて、いわゆる勘を取り戻すにはもってこいのプラクティスと考える事にします。 帰路は、幹線道路に10時まで通行規制があり、やもなく裏道を回りながら首都高に乗ったのは9時50分頃だった。 道路網が張り巡らされている都内のほうが、かえって渋滞無しで帰れる場合もあると思った。 一時間チョッとで藤沢市役所まで戻れたので、殆ど疲労感なし。 長岡花火のでの再開を確認しW氏と別れた。 撮影日:2015−7−18 東京都足立区梅田4丁目付近荒川土手にて |
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