8月の栞  『第25回赤川花火大会』

昨年は天候不良を予測して、と言うより7時間の片道所要時間にメゲて、折角の見事な芸術花火大会を欠席してしまった。
今年は、天候の心配はないと思い込んで出かけた。(実際には、朝方まで、大雨警報が発令されたほど多量の雨が降ったと、あとから聞いた)。
ある掲示板には、「赤川、物凄い雨と雷で、今日の開催無理じゃないか?」と言う書き込みまであったほどだ。
確かに新潟方面からの列車は、途中で運休になり、バス輸送に切り替わったと言う。
そんな事とは露知らず、我々は午前7時半に神奈川を出発。

我々と言うのは、蒲郡花火ですっかり花火の素晴しさを堪能した姉妹が、再び参加、距離が距離だけにお母様にも同行願った。
場所取りは、仲間が表と裏に分かれて頑張ってくれていたので、今回は関越道経由で、長岡ジャンクションから日本海をのんびり眺めながら「夕方に到着すればいい」位のお気軽(でもないけれど)、ゆったりモード。
午前10時ごろ、群馬県前橋辺りを走行中、第一報が入る。
「どうも今日は表ですね。裏だと逆風になります。」
「もう着いているんですか?」場所取りの異常さをご存じない同乗のお母様が尋ねる。
多くは語らず、うなづくだけの自分。
別な愛好家からは、「裏にするつもりでしたが、表の有料席に並びます。」
運転中なので、中三の姉に返信メールを打ってもらう。
更に、「表で撮られるなら、場所確保しますよ!」。
ありがたすぎて返事が出来ない。
もし一人なら頼んだだろうけど、有料席4人分の予算は考慮の余地無し!
第一、のんびりと周りを気にせず観たいもんね。
その点、多少煙をかぶって見えにくくても、山形庄内地方の広々した水田地帯は、此処にいられるだけでも贅沢。
伊勢原のK氏に、なるべく車と撮影場所が近距離での確保をお願いし、表だ裏だのの迷いを断ち切る事にした。
K氏は、今回表の有料席側での撮影なので、わざわざ赤川に架かる橋を渡って反対側まで歩いてくれたのには感謝申し上げたい。
しかも、彼が設定してくれた場所は車から100メートルほどしか歩かなくて済み、尚且つスターマインの筒のほぼ中央に位置していたのだ。
流石、ベテラン、Good Job!

昼間、おとなしくなったメール着信も、今度はこちらからの発信で忙しくならざる得なくなった。
北陸自動車道、三条燕インターを過ぎてから、電光板に「この先事故、渋滞8キロ」の表示。
手前ののインターで降りるも、半数の車が下りたものだから、R8号が一向に進まない。
ナビの到着予想時刻表示は、刻々と遅延表示。
ついに17時を回る予想が出た。
とりあえずは仲間達には事態を報告、到着が相当遅れることを知らせた。
だからといって、彼らにはなす術はないのだが、心配だけはかけたくない。
今度は、「もし辿り着けなかったらどうしよう!」の不安が車内に広がる。
17時到着予想は、実は打ち上げ2時間前だから「余裕でしょ!」なんて訳には行かないのだ。
鶴岡市内に一時間前くらいに入れば、車は動かなくなると考えるべきだ。
微妙なイエローゾーン入り。
新潟県が広いことは承知しつつも、この日ばかりは新潟を抜けるのにこんなに時間がかかるのかと痛感した事はない。
日本海東北自動車道に入り、ようやくホッとしたものの、「昼食を日本海を眺めながらのんびりと」なんていうプランはぶっ飛んでしまった。
それどころか、昼食を取っている時間さえない。
「此処で頑張って時間を取り戻さないと」とばかりに気合を入れて走る。
残念ながら、日本海東北自動車道は、新潟県村上市の朝日まほろばICで切れ、国道7号線へと降りる。
当然一車線のトロトロ走行。
暫くして、日本海が直ぐ左手に現れ、気持が和らぐ。
やたら温泉の案内が目に付き、波も静かで車を止めてひと休みしたくなってしまう。
夕日が綺麗な「あつみ温泉」から、再び日本海東北自動車道へ入る。
この道路は鶴岡西ICまでなら、まだ無料区間であり、お財布も傷まない。
頑張った?(何を)結果、16時には鶴岡市内に入ることが出来、少しずつ混み始めてはいたが、これなら大丈夫のグリーゾーンへと変わった。

それでも、打ち上げ会場近くの、羽黒橋付近の上下線は結構車が渋滞していて、会場へ向かう人も多くなっていて、一瞬焦る。
場所取り完了の報告と、その場所の目印と大方の位置もわかっていたので、後はどれだけ車を近くに止められるかの問題。
広々と見渡す限りの緑の絨毯も壮観だが、狭い農道にずらりと並ぶ車の列も、又見事。
遠くのそれは、まるでミニチュア・カーが綺麗に一直線に並んでいるようで、都会では決して見られない光景。
幸いにも、比較的歩かなくてもよい距離に駐車スペースを確保、観覧場所も派手な赤テープで囲ってあったので、電話で確認し直ぐ荷物を降ろせた。

時刻は、17時を回っていて、矢張り余裕があるとはいえない。
この日、自分はカメラ2台体制、中3の姉が、EOS40Dと言う大変古いデジで(防湿庫の肥料みたいな存在。愛用者にはゴメンナサイ。)、写真撮影を希望していて、40Dのカメラのセッティング及び椅子に座った態勢での高さ調整まですることを考えると、時間がタップリあると言うほどではなかった。
風向きは確かに、有料席側が有利だとは感じたが、元々無風に近い赤川では、たとえ向かい風でも、多少でも風が吹いてくれたほうがいいのではと思う。
パタパタタイムがどのくらい有ったか知る由もないけれど、花火と花火の間に適度に間が空いている時間があり、その間殆ど動かない煙をじっと眺める余裕には、有り難さを感じた。

今年の鶴岡花火は、25回記念大会、鶴岡市合併10周年記念に当たり(記念花火は、「山河に轟く尺玉、100連発」、担当片貝煙火工業さん)、それなりの盛り上がりもあったのかと思いますが、矢張り何と言ってもエンディングを担当する、野村花火工業さん「for you−君に贈る未来ー」に多くの期待が集まっていたことでしょう!
実際、今年長岡で見たその作品は感動ものだったし、今回ももっと素晴しかった!です。

中3の教え子が、翌日送ってきた御礼のメールには「豪華で綺麗な花火に感動、嬉し泣き。」とありました。
又、小5の妹は学校の夏休みの宿題に、五行歌なるものがあって、5行で詩を作っていかなければならなかったそうで、それを花火会場で作ってしまった。
此れがなかなかいいので御紹介いたします。

                       山形の赤川花火

          星のようにキラキラ    蛍のようにピカピカ   私の心に「ドーン」と響く。   

          田んぼの中の大きなキャンパス      この夏は一生忘れない。  by M,T,

この歌で、私の長々とした文は、いっきに霞み、吹っ飛んでしまいますね。
その場の雰囲気をよく捉えていると思います。
この歌を掲載することで、花火の迫力を少しも感じないレンズの向こうの動画撮影花火なんか不要になりました。

姉が、頑張って写した赤川花火も、初めてレリーズを操るにしては出来すぎだったので、2部構成に変更し、第一部でアップいたします。
こと花火撮影に関しては、カメラの古い新しいはそれ程関係ないことは解っていましたが、40Dは防湿庫の肥料では文句を言われそうな働きをしてくれました。
第一部「中3女子撮影作品」、第二部「近ちゃんの相棒撮影作品」となります。(一部下克上が起きています。)
写真集は2部構成となっております。
(各部名称をクリックすると、プログラムは分岐します)

第一部

中3女子撮影作品

第二部

近ちゃんの相棒撮影作品

撮影日:2015−8−15  山形県鶴岡市羽黒町赤川・水田地帯の一角にて

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