10月の栞 『10月の富士山』

昨年とほぼ同じ日に多少マンネリ化した感の有る、山中湖、河口湖 巡りに出かけてきました。
905hpまで気圧を下げた強い勢力の台風が本州にも近づいて来 ていて、また昨年のようにコスモスやひまわりが強風でなぎ倒され てしまう前に、撮影に行かなければと思い、午前3時半に出発。
                             <山中湖>(5日)
雨上がりだったので、もしかしたら冨士山が焼けてくれたらと、淡 い期待を抱きつつ「山中湖交流プラザきらら」へ。
残念ながら、東の空の雲が厚く、日の出を遮ってしまい、何の変哲 もない、ありふれた冨士山となってしまった。
唯一無風に近かったので湖面が穏やか、逆さ冨士は何とかゲット。
10人ほどのカメラマンはサッサと退却。
自分も帰り支度をし、背中を向けた瞬間、後から来たカメラマン二人が{今良いですよ!」と叫んだ。
丁度日光が山頂を照らす瞬間は、山頂に雪を頂く冨士を思わせるも の。
山肌が色々な色に染まり、冨士山ってこんなにカラフル?状態。
年々下からの緑が多くなっているようで、温暖化の影響か?
毎回似たような景色で恐縮ですが、時系列で並べさせていただきま す。

                             <花の都公園>(5日)
この日は冨士山ははっきり見ることが出来たのですが、周りを彩る 脇役がイマイチ。
花の都公園に到着して、まず目に付いたのは、いわゆる「きばなコ スモス」。
その密度の高さは、少し離れれば黄色みがかったオレンジの絨毯。
反面、本来のコスモスはまばら。
9月に訪れればもっと沢山咲いているのかしら?
去年メインで撮影した「ひまわり」が・・・ない!
事前の情報では、9月の長雨、日照不足などで背丈すら伸びず、相 当生育が遅れているよう?
おのずと、あの大きな花を咲かせるには、10月の好天が期待され るところ。
よってここも役不足。
敢えて、ラッキーを上げれば、ここから冨士山山頂に光が届くのは8時過ぎ。
山中湖畔で富士山頂を照らす日の光がここでもまた見られたこと。
ひまわりが咲く頃にはもう一度来てみたいなと思いつつ河口湖へ移動。

                              <大石公園>(5日)
河口湖へ移動して、大石公園近くの河畔のコスモスに会いに。
ところがここにいたのは、女子高生の修学旅行の集団。
今回は、中国人のツアーではなかった。
どこから来たのか女子高生の一人に尋ねたところ、広島からと言う答えが返っ てきた。
冨士山バックにクラス毎に記念撮影を撮っていたが、流石にそれを アップは出来ない。
遠目のからの写真に代えさせて頂きます。

実は大石公園にはそれ程規模の大きなコスモスエリアはない。
周遊路を、河口湖大橋方面に5分ほど歩く。
明日以降吹き荒れるだろう強風を前に、今年はコスモスたち、しっ かりと天に向かって伸びていた。
高いもので2メートルもあり、「ポパイ」の彼女「オリーブ」(懐 かしすぎて年がばれますね。)を連想。
冨士山とのコラボを試みるも密集しすぎ、コスモスのトンネル状態 。
モタモタしていたら、次第に雲が多くなり冨士山の背景が白くなっ てしまった、
冨士山に掛かる雲はなく、冨士山だけを撮るなら撮影に支障はない ものの、カメラマンの間では背景が白くなったら撮影しない人もい る。
自分も、それまできれいな空や、筋状の雲をバックに撮影していた ので、何の変化も付け足してくれない白色オンリーの空は、ノー・ サンキューとした。
                             <明神山頂>9日
この日、午後から急速に晴れ間が広がると言う予報が出ていたが、 14時を過ぎてもどんよりした曇り空。
回復はゆっくりどころか小康状態。
それでも、西から天気が回復する事を期待して、以前から登ってみ たかった明神山、そこからの冨士山をカメラに収めたかったので出 発。
が、しかし冨士山が顔を出したのは登山中のホンの一瞬、急ぎリュ ックから取り出し、手持撮影したものがこの日のまともな一枚と成 ってしまったのが悲しすぎた。
パノラマ台、三国峠どちらからでも山頂には行かれるが、パノラマ 台はいつも混んでいるので、山梨県と神奈川県の県境に駐車。
流石に車は一台も無い。
20分くらいで登れるとの案内はあったが、おそらくパノラマ台か らの時間だと判断、こちらは30分と覚悟を決める。
周囲は霧が立ち込め、10メートル先も怪しい。
ススキの茂る幅一メートルほどのハイキングコースと呼ぶには、 いささか急なのぼり坂を標高1291メートルまで上がる。
レンズは28〜300一本、カメラは7D、できるだけ軽くしたつ もりが、大失敗。
山中湖を半分以上入れ、左に冨士山を入れる構図だと24ミリ以下 が良かった。
わざわざ重たいレンズに、それに見合った重たい三脚を持って登っ たものだから、途中3回ほど座り込んだ。
冷たい風と霧で、シットリ衣服が濡れてきているのに、 体は汗を掻き始め「おーい・お茶」がいっきになくなった。
ススキの背丈で視界は悪いが、時々誰かが踏み倒したススキの合間 から冨士山が見える。
と言っても、雲間から山中がチラッとみえるだけ、 チョッと登って隙間から覗くと、もう見えない。

登る時は、相当体力がない自分を責めたが、 もと来た道を下りていると思いのほか急傾斜であった事に気付いた 。
逆に「よく登ってきたなー」と驚くほど。
結局、40分ほどかかって登り(途中休憩延べ10分ほど)、 20分で下山。
頂上で30分ほど待機したが、冨士山は全景を著わすことはなく、 明神山頂の霧も消える事はなかった。
周囲は既に暗く、見通しも利かなくなったので下山。
いざ帰るとなると、気持ちが緩んだのか、結構怖い。
この山頂から、行方不明になっている人のことを思い出す。
低い山でも霧の中、コースでも間違えたらヤバイ。
周りが見えない分、この道でいいんだろうかと不安がよぎる。
下り勾配で足を滑らせても行けない。
余り下ばかり見ていて、ふと顔を上げたら、何かがいたと言うのも困る(出て来ても熊でないことを祈る)。
鹿が女性の悲鳴みたいな泣き声を上げてくれ、度胸試しにピッタリだ。
県道を走る車のライトが見えた時、無事に下りてこられた事にホッとした。
一度トライしておけば次からは、大分気持ちが楽になる。
その後パノラマ台へ移動し。暫く様子を見ていたが、シャッターチャンスが来る事はなかった。

撮影日:2016−10−5及び10−9  山梨県南都留郡・山中湖・河口湖にて

拡大写真でご覧頂けます。

アクセスカウンター アクセスカウンタ