10月の栞 『西本願寺(正式名・龍谷山本願寺)』

9月の天候の悪さも、10月に入ればいい加減天気に恵まれるだろうと思いきや、如何して!ドウシテ?、「そうは問屋が卸さない」。
なんか、関東だけがいつも天気が悪いと感じるのは、僻みか?
例年、10月の第二日曜と言えば、秩父、椋神社の龍勢へ出かけることを恒例行事にしていたが、午前中のやや強めの雨は生憎だった 。
午後からの回復も、思ったほどではなく、山中湖パノラマ台での待機も無駄だった。
翌日の天気も関東だけは曇りマークが晴れのマークより大きく、冴えない。
こうなると、晴れの地域目指して遠征するしかない。
てな訳で「そうだ京都へ行こう!」。
少し前、「西本願寺約400年来初のライトアップ」と言う記事をお気に入りに入れておいたのだが、まさか10日の最終日に行く気になるとは!

当初、京都は中学校の修学旅行以来だから、新幹線にするつもりだった。
「ひかり」で小田原〜京都は1時間45分、小田原まで普通電車で行き、こだまだと2時間半位。
料金は片道13000円弱、往復26000円は私にとってお安いとは思えない。
さらに最終、京都発20時50分くらいの「ひかり」に乗らないと、小田原23時頃の上り最終に間に合わない。
ライトアップは21時半までだから、できれば終わりまで居たいし 、荷物は重たいしで悩む。
第一遊びに行って時間的制約は勘弁して欲しい。
調べて行くうちに、西本願寺北側には、でかい駐車場があるではないか!
しかも無料だ。
撮影は元々ライトアップだけでいいとは思っていなかったし、新幹線の一番列車、6時15分に乗ったとしても8時着。
駅から徒歩15分は、時間を急いでいればタクシーだが、そもそも8時では境内に人もそこそこ入り始めていて、早朝撮影には遅い。

駐車場は5時半から開いている。
そこで、山中湖から帰って、これらの調べ物のあと眠る時間を省き 、午前一時に車に機材を積み出発。
箱根越えの後、新東名・沼津から京都まで一気に飛ばす。
殆ど高速、おまけに浜松いなさICから先も繋がった新東名は早い(速い?)。
伊勢湾岸直通でガンガン走れる。
深夜ゆえ車は少なめ、5時半に西本願寺駐車場到着。
450キロを4時間半は(チョッと計算しないで欲しいが)、大曲への秋田自動車道、赤川花火の山形自動車道より距離も短いが、到 着時間も短い。
高速代は早朝割引なのか祭日割引なのか、結果行きは5800円くらいだった。
ガス代を入れても全部で2万円位か(実際には帰路、蒲郡まで一般道を走ったのでもう少し安い)。

この日、京都で一番良かったと感じたのは、西本願寺でも、ライトアップでもない。
お天気だ。
それも快晴の秋晴れではない。
雲が良かった。
建築物撮影は、誰が撮っても殆ど皆同じ。
そういう自分も「絵はがき」の領域を出ていない。
むしろ絵葉書そのもの。
もしも、販売している絵葉書より優れているとすれば、この日の雲の美しさだけだろうと思う。
早朝から、刻々と種類、形、張り出し方を変えてくれるそれは、自分を歓迎してくれているようだった。
早朝に撮影を切り上げ、取り残しはないか車に戻りチェック。
数箇所フォローした後、京都駅まで歩く。
15分との案内だったが、道に迷いながら住宅街を抜けて歩く。
それにしても京都は自転車が多い。
しかも電動アシスト自転車が目立つ。
近日中にそれを買いたいと思っている自分にとって、羨望の眼差し以外何物でもない。

駅前は、外国人が目立ち、バスターミナルは混雑。
自分も金閣寺・銀閣寺行きのバスに乗ってみるつもりだったが、長 蛇の列。
これでは辿り着いたところで、人間を撮って終わりになるのが落ち だと思い、再びもと来た道を戻りながら東本願寺へと。
東西のお寺の感想は、省略。
一言で言うなら、木造で、よくもここまで強度を持たせることが出 来るものだと感心しまくり。
御影堂に上がり、畳に座ってしばしの仮眠(目を瞑っていても、変 には思われないので)。
秋の湿気の少ない風は、大変心地よく眠りを誘うには十分な涼しさ だった。

話が長くなるので、本日の目玉と言えるライトアップに話を移し ます。
結論から言うと、期待はずれ。
一つは金閣寺、銀閣寺と並び、「京都三名閣」と言われる「国宝・ 飛雲閣」が撮影禁止だった事。
確かに前面の水面に写り込む逆さ飛雲閣は美しかった。
ただ通路は狭く、人数制限をして規制をかけた意味は理解できた。
幅から考えても立ち止まる事も、三脚を立てる余地もない。
不思議と、撮影できなかった事に納得。
一方、御影堂、阿弥陀堂のライトアップは光量不足で、屋根まで光 が十分届かず、重厚な建物を一方向からしか照らさないので薄っぺ ら感が否めなかった。
赤・黄・青・白の4色で構成されているのだが、黄色の発色が弱か ったし、白色でもう少し屋根を照らして欲しかった。
写真でもお分かりの通り、上手く色が着いているのは赤と青のみ。
ライトアップは「花灯明」と題され、極楽浄土をイメージしたとか ?
余り美しくないので、死後あえて極楽浄土へは行かなくてもいいかなと 思った。
バック・ミュージックだけはその雰囲気は出ていたが。

境内は昼間の人口密度とは比較にならない混雑ゆえ、カメラマンな ど完全無視。
前を横切ったり、平気で前に立ってスマホを翳すのは当たり前の世 界。
で、どうにも成りません。
さらに個人的には、守衛さんに確認し、三脚の使用の可否を確認し OKを貰っていたにも拘らず、いざ入場の段階で、係りの人がNG 。
「一脚ならいいんですか?」と尋ねたところ、OKだという。
おかげで車に戻って取り替えている間に、折角早めに並んだ意味が 皆無となった。
もっともドサクサで上手く三脚を持ち込んだカメラマンもいたが。
思ったほどの明るさを得られなかった為、ISOを上げ、できるだ けF値を下げてはみましたが、人物の動きを止めるまでには行きませんで した。
龍谷大の学生でしょうか、警備員のように境内に立ち、立ち入り禁止ラインより 中に入らないように監視しているのですが、結構彼らはウロチョロ動いてくれて、邪魔。
期待したライトアップは、「話の種」程度の冴えない結果に終わりました。

撮影日:2016−10−10 京都市下京区にて

 
作品は以下の四部構成となっております。
第一部 京都駅〜東本願寺
第二部 昼の西本願寺
第三部 ライトアップ
第四部 特集として近藤師匠がお気に入りだろうと独断と偏見で判断し、「国宝・唐門」を別コーナーでピック・アップいたしました。

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