10月の栞 『冠雪冨士とひまわり』
| 10月26日ようやく冨士山初冠雪と言うニュースを聞いた。 実は9月25日に富士吉田市から冨士山が雪をうっすらと被ってい るのが確認されていたのだが、甲府地方気象台からは目視できなか ったとかで、10月26日となってしまった。 因みに、1956年から統計を取り始めて以来最も遅い記録「対」 だそうだ。 気象台からの目視だから、当日雲が懸かっていれば見えない し、静岡県側と山梨県側、場合によっては山中湖と本栖湖湖だって 違いはあるだろうに。 乱暴に言ってしまえば、それだけ観測体制がお粗末、昨今のコンピューター社会の中で、冨士山の初冠雪の観測の仕方は 、情緒的な面もあるので「目視」も一理あることはあるので、 否定はしにくいところだが。 10月30日、日曜日、午後から晴れを期待するも、結局夕方にな って西の空が少しだけ明るくなっただけで、雲に覆われた一日だっ た。 ウエザーニュース、 その他の天気予報を見ても晴れマークがついているのに、 全く外れ。 湘南地方だけなのかと思い、ライブカメラを見たが、「 交流プラザ・きらら」からも冨士山は黒ずんだ雲に覆われて、 全く見えない。 14時リミットで晴れてくれれば山中湖のダイヤモンド富士、紅葉 祭り(今年は紅葉が遅く、見頃でないにしても)、に夕景と富士、 そして色づいた木々でも撮ろうかと考えていたが、叶わず。 同時に、冠雪冨士とひまわりの事は、ずっと気になっていた。 このまま冨士山が見えなければ、ひまわりは時期を過ぎ萎んでしま うか、作業員によって抜かれてしまう。 多少無理をしても冨士山が見えるチャンスがあれば、行くしかない。 そう決めていた。 10月31日、午前中は晴れと言う予報に、午前4時に起床し、ラ イブカメラ「絶景くん・絶景ちゃん」を見る。 まだ辺りが暗く、冨士山の姿は輪郭すら見えない。 仕方なく再び床に就くが、目は閉じていも頭の中はどうしたら いいか右往左往しているだけ。 5時半にもう一度パソコンの前へ。 「絶景くん」は雲に覆われた冨士山。 「アー、今日はダメか?」そう思いながら、「絶景ちゃん」を見る 。 「絶景ちゃん」は花の都公園からの冨士山を中継してくれるのだが 、そこには薄ぼんやりとだが、(自分には相当はっきりと見えたよ うに感じた)冨士山のシルエットが映っているのだ。 コーヒー一杯を無理矢理喉に通し、あわてて6時出発。 高速利用で、それでも7時半着。 山中湖湖畔は霧も消えたのか、視界良好。 これなら花の都公園はバッチリだろうと、「スーパー・オギノ」の ある交差点を左折した途端、いきなりの真っ白。 100メートル先きも霞んでしまう霧が立ちこめ、冨士山どころで はない。 こうなったら持久戦、太陽は出ているのだから、気温の上昇を待つ しかない。 ひまわりは既にピークを過ぎ、花びらが痛んでいるものが殆どだった が、まだまだ捨てたものではなく十分綺麗だった。 8時近くになっても、霧は晴れない。 カメラマンは5名ほどだったが、 じっと冨士山が見えるのを待つ。 乳白色のひまわり畑しか見えないその一角で、暇そうに、それでい て冨士山に関する情報交換に余念がない3人組もいた。 彼等の話を聞いていると、本当に冨士山周辺の撮影ポインットを知 り尽くしているなーと感心する。 話の半分以上は、知らないことを語っているのだ。 最も、自分はそれ程足しげく通う事はできないから、敢えて耳を「 ダンボ」にして聞き入る事はしなかった。 霧の晴れる時はあっと言う間だった。 冨士山山頂が微かに見えたと思ったら、スーと白い幕を引くが如く 全姿を現した。 もっとゆっくり消えてくれれば、と悔やんでも仕方ない。 見えなきゃ見えないで文句を言い、見えたら見えたで、姿の現し方 が悪いと言っては冨士山に失礼な事は解っているが・・・。 そこには、初冠雪の時より少し下まで広がったような気がする「白 いものが」筋状に線を引いていた。 特別興奮はしなかったが、嬉しかった。 気が付くと後から後から、カメラマンが歩いてくる。 次第に、ドサクサに紛れて、ひまわり畑の中にある狭い通路にまで 入って来た。 「お前の三脚に据えつけた、その突き出たカメラが邪魔なんだよ! 」 そういうレベルになってきたので、色々角度を変えて撮影しようと 思った狙いがくじかれてしまった。 枚数は、ほんの少しですが、チョッと貴重な夏と冬のコラボをお届 けいたします。 撮影日:2016−10−31 山梨県南都留郡山中湖村山中1650にて |
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