11月の栞 『会津花火(第一回会津全国煙火競技会)』

この新しく企画された花火大会を三ケ日に住むK氏からメールで教えてくれたのは、10月8日だった。

主な内容は、「千輪玉の競技が10社ほどで競われる。」と言う、もうそれだけで絶対行こうと思わせるもの。
彼の撮り鉄仲間が福島へSL撮影に行った時、偶然駅のポスターで見て知らせてくれたのだそうだ。
もっとも、その時点でカメラマン席は、とっくに締め切っていたとかで、期待の大きさを感じさせる花火大会が一つ増えたと言う事だろう。

昨年の東京湾大華火大会に続き、神奈川新聞花火大会も、今年を最後に来年からは暫く休止が決まった。
おそらく復活はないものと思う。
高層マンションの建設と、観客数の増加で、観覧できる面積が厳しくなってきたと言うのが主な理由。
私有地に入り込んだり、道路上に座り込んだりするマナーの悪さも、列挙されているが、それもあるかと思う。
長年神奈川新聞花火大会は撮影に来ているが、自分なりにも不平不満を書いている位、地元の花火大会ではあっても手放しで評価はしていなかった。
警備費用が、花火代より遥かに掛かる大会になってしまったのだろう?
8月は、他にも行きたい大会が重複してあるので、たいしてショックではないが、神奈川県で一番大きな大会がなくなるのは残念である。

反面11月の澄んだ空気の中、それ程遠い距離でもない(親戚から 、山梨が近いとか諏訪湖花火はそれ程遠くないと言ったら感覚がお かしいと言われましたが・・・。)福島に新しい大会が生まれたことは大変嬉しい。
そして、初めての場所と成れば、花火仲間を誘い、現地でのロケハンを入念に行いたいところ。
余り先走って、相手の予定も立たないうちに連絡するのも失礼かと10月下旬まで、連絡はしなかった。

話はガラッと変わり、10月19日、近藤師匠と妙高に行った時も含め、夏頃からエクストレイルの右前方から「うなり音」がするのが気になっていた。
タチの悪いことに、時速が80キロを越えないと、その音はしない 。
だから街中を走っている時は、全く異常なし。
高速道路に入って加速を始めるとウォーンと鳴り出す。
エンジンの音なら、タコメータの上昇に比例してうるさくなるのだが、そうではない。
逆に100キロからの減速時にも、音は一定に発している。
駆動系の何かのトラブルだと感じていた。
ハンドルへの振動は伝わらず、微かにアクセルぺタルが震えているか?程度。
だからタイヤ関係、又はブレーキトラブルでもない。
本当ににおかしいのか、神経質すぎるのか?福島・会津まで行くには多少の不安を抱えての走行となることは間違えない。
修理に出そうかどうか悩んだ。
金は掛かるのは仕方ないとして、駆動系のトラブルで11月5日まで直らなかったら、他の車を使えばいいのだがスープラには、ナビ が着いていない(スマホも持っていない)ので初めての場所へ行くにはチョッと不便だし、軽自動車では二人分の機材を積んで、高速 を走るには、相当ストレスがたまり、かったるい。

そこで頼りに成るのは新型プリウスのW氏だ。
事情を説明しつつ、プリウスに乗せてもらう事にした。
驚いた事にW氏は、この会津花火を9月の片貝祭りの時に知り、すぐにカメラマン席を申し込んだそうだ。
その時点で、既に残席残り僅かだったとか。
5日午前6時半、辻堂団地までW氏が迎えに来てくれた。
彼のご自宅は、市役所の近くだから、往復で30分のロスになる。
ありがたい限り。
何故か早朝にも拘らず、この日は車が多かった。
戸塚警察を過ぎれば、スイスイのはずが横浜新道料金所までダラダラ走行。
挙句の果てに、料金所ETCゲートが一箇所しか利用できず、ほかの二箇所で車がトラぶっていた。
11月に入って初めてゲートを潜る車は、前月で有効期限が切れているのに気付かず、通り抜けようとする場合が多い。
ETCなどなかった時代、料金所手前に来ると渋滞していた、あの頃にも似ていた。
三ツ沢から首都高速連絡道でトンネル付近からまた渋滞、これは轢かれた小動物回避で減速する車での渋滞。
今日はいろいろ有りそうな一日だと思った。
横羽線もいつもよりスピードが乗らず60〜80キロペース。
堀切JCT,小菅JCT手前でも渋滞、その後も、浦和料金所に近づくにつれ、スピードダウン。
と言うのも料金所近くで事故、渋滞10キロの表示。
レンタカーが「お釜」を彫って、前部グチャグチャ、自走不可能状態だった。
まあ、土日には良くある事故。

そんな訳で、10時半には遅くても到着するだろうと言う目論みは 一時間以上のオーバー。
会津若松インター近くの「アピオ第二駐車場」に入ったのは11時半を回っていた。
第一関門は何とかクリアーしたものの、収容200台も、残り15台ほどで満車になるところだった。
初めての場所故、事前にグーグル・マップで付近を歩いてみたが、目ぼしいポイントは、僅かだった。
W氏はカメラマン席が確保できているので、わざわざ一緒にロケハンする必要もないのだが、彼の人柄、一緒に歩いてくれた。

結局、この辺しかないなーと思って近づいてみると、そこには既にビッシリとガムテープが張られていた。
慌てて、ビニールシートを置いたものの、やや前方を塞ぐ稲藁の積み上げが気になった。
とは言ってももうそこしか空いてないのだ。
(開始間際、伊勢原のK氏の口利きで、彼の知り合いのカメラマン のスペースに割り込ませてもらったが)。
打ち上げ場所から350メートル程度、カメラマン席よりは70メ ートルほど後方だったが、それでも近い。
この時点では、スターマインは幅400メートルと言う情報をすっかり信じ込んでいた。
実際には、その半分ほどの幅だったので16ミリで余裕だったし、24ミリでも何とかなったかもしれない。
時間が有り余っていたので、もう少し後方に場所を探すものの、ここは意外と見学(撮影)場所が少ない。
土浦のように稲刈りの終わった田んぼを解放することはせず、テー プを張ってKEEP OUT。
よって普通に車の通る道で見学するしかない。
一面田んぼなら、見通しの利く畦道とか考えられるが、点々と人家が建っていて、これと言った場所は見つからず。
暗くなってからドサクサに紛れて、神社の境内に入り込むことも出来たが、気持ちが許さない。
一部カメラマンが 地主さんと交渉したとかで私有地に入れて貰っていましたが、 見る見るうちに入り込む人が増え、 いくら優しい地主さんのご好意とは言え、 例外は後で問題になってしまうのではと思った。

一方、有料エリアはと言うと、お昼を回った頃から、通称「藤室街 道」と言われる片側一車線、歩道部分もない普通に狭い道に、チョ ークで番号を書き始めた。
しかし書き終えた後で、再び車を通すものだから、薄暗くなる頃にはチョークが薄くなってしまい番号の判別がしにくくなっていた。
片側一車線を、ほぼ正方形に近い枡で二列、もう片方の一車線は通路、そ して通路を挟んで道端にカメラマンエリア。
カメラマンエリアには番号がないので早い者勝ちで、打ち上げ場所 センターの場所の取り合いと成る。
15時から入場開始だったが、W氏は自分とのロケハンで、入場可能時間に気付く のが遅れ、し訳ないことをしてしまった。

カメラマンエリアからは花火の筒が直ぐそこに見えるくらいに近い 。
最大8号とプログラムにはあったが、実際8号を目の当たりにする と、余りにも近いので尺玉(10号)にも思えた。
打ち上げは割り物が本部テント付近、斎木、青木はそれより左側、 当初エリア一杯の400メートル幅と言う情報もあったが、 大体その半分より少し大きい程度。
青木煙火は7号が最大だと言う情報通からの教えもあったが、7号でも近いの で迫力満点だった。
その他多くの情報が飛び交い、どれがどう結びつくのかゴチャゴチ ャ。
色々オーバーな情報が先に飛び交い、時間が経つにつれて、幅も高さも縮小傾向になって行ったことは確か。
カメラマン席は錚錚たる顔見知りのメンバーがずらりと三脚を並べていて、壮観だったとW氏は語っていた。
初めから、この大会を主催した方の中に意図的にカメラマンを呼び 寄せようとする各種アイディアが散らばっていたが(日本初千輪玉競技、ワイド・ミュージック花火に人気煙火店を呼ぶなど)それに花火写真愛好家が見事に呼応し た訳。

しかし、打ち上げ場所に関してはこれでいいのだろうけど、観覧場 所が疑問。
W氏も、「何でここでやるの?」と言っていたが、他のカメラマン も同じ様なことを語っていた。
研究熱心な横浜からのカメラマンは、高速道路の反対側まで行った らしく、「向こう側なら一面田んぼばっかりですよ。」と教えてく れた。
悪いことはもう一つあって、会場本部席隣にあるトイレを照らす照 明がまともに画郭に入ってしまう点。
おかげで光跡が糸を引く形で、写り込んだ。
さらに花火打ち上げ中も、後ろを地元の車が行き来し結構集中でき ず。
個人的には、レリーズの接触不良で、ここと言う素晴しい花火が全 然撮れていませんでした。
自宅へ戻って、純正でない安物を買ったことを後悔。
どうにも成りませんけれどね。

更には、撮影した花火の内、後半はレンズが寒さで多少雲っていたらしく、クリアーではありません。
思い起こせば、天気予報では西よりの風弱めの予想だったが、綺麗な夕日が沈んだ後は、冷え込んで来て、無風。
花火が始まってからは、南からの微弱な風向きで、地上近くに滞留 。
やや高めの空は、煙が左から右へ流れていて、低空と上空で反対の風向きで理解不能。
青木煙火店さん担当のエンディング花火の時は流石に煙が気になるほど。
しかし、この頃既にレリーズは相当にやばい反応しかしてくれていなかったらしく、全然シャッターが切れていなかった(と言うことが後で判明)、殆ど撮影に失敗していました。
初めての場所は、かなり高い確率で失敗が多いのですが、今回は多方面でトラぶり、完敗の様相を呈しました。

この大会に期待していたのは、個人的には千輪玉競技だったのですが、それ程の感動はありませんでした。
何となく進行も間延びしたり、中断があって(これは第一回なので仕方ありませんが)、集中できず。
むしろ、斎木煙火本店さんのワイド・スタマと、エンディングの紅屋青木煙火店さんのワイド・スタマが凄すぎて、印象に残ったのは矢張りこちら。
裏を返せば、本店さんのそれは今年「神明」はじめ他の大会で沢山見ているし、青木さんは今月23日の「長野えびす講」の担当煙火店ゆえ、もっと凄いのが見られる筈。

率直に言ってしまうと折角の福島、紅葉は綺麗だし、SLだって走っている、会場で時間を過ごしている時、SLの汽笛を聞き、春先鶴ヶ城へ桜を見に行った事を思い出した時、チョッと時間の使い方が勿体無いんじゃないと感じた。
そして第一回目の花火を見終わって考えた事は、来年もし来るとしたら、もっとロケハンをしっかりすること、場合によってはもっと後方で撮ること、その前に絶対紅葉見物をし、鶴ヶ城、SLを頭の中に入れておこう!ということ。
本当に、花火が好きな方には、邪道かもしれませんが・・・。

帰りは、出庫時に多少時間は要したものの、インターが近い為19 時45分には合流、23時時には拙宅前までW氏が送ってくれました。
走行600キロ、ガソリン外は3000円チョッと、さすが新型プリウス燃費はいい。
割り勘で8000円ずつの出費、もし一人でこの花火だけを見に行くとすれば、躊躇するかも?

因みにプリウスの燃費をご紹介。
60〜80キロ走行時、リッター31`、高速を120`前後で走 ると22,7`まで落ち、燃費の幅が大きい。
もう一点、高速での上り坂、エンジンアシストが入ると、エンジン回転数が上がっているので、それまで音と言えば風切り音とタイヤの走行ノイズだけ、なかなかの高級車だと感じていたのが、結構それまでしなかったエンジン音が加わると、チョッとうるさい。
それにしても以前にも記したが、旧型に比べ、シートは良くなっている。
全然「オケツ」が痛くならない。

最低レベルの花火写真の羅列となりますが、第一回目の大会ゆえ、ご紹介を兼ねて恥を忍んでアップいたします。
ご勘弁を!

撮影日:2016−11−5  福島県会津若松市町北町藤室地区にて

拡大写真でご覧頂けます。

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