11月の栞 『五行歌入選』
| 今年8月、 昨年に引き続き山形県鶴岡市の赤川花火へ連れて行った小学6年生女子。 彼女が赤川花火(裏)会場で作った、夏休みの学校の宿題「五行歌」が、入賞した。 「あなたの五行歌が選ばれました。その作品が以下の場所で展示されます。是非、見に行ってください。」 五行歌でふれあい実行委員会 授業中に担任からこう書れた一枚の紙が渡されたそうだ。 稲穂のじゅうたん 飛び出す花火 祖母のふるさと 山形県 日本一の 赤川花火 とびきりの一瞬を 祖母にお届け 今日の私は カメラマン およそ1800首の中から見事120作品の中に入選。 15倍の競争率は、結構厳しい。 「藤沢市明治地区青少年ふれあいネットワーク事業」の一環で、「五行歌でふれあい実行委員会」なる団体が主催するもの。 明治、八松、羽鳥小学校三校、及び二つの中学、明治中、羽鳥中が参加。 選者は、主に国語科の先生と、俳句関係をたしなむグループとか。 120首のうち、初めに90首を3票以上獲得したものの中から選び、残りの30票は、2票しか獲得できなかったものの中から選ぶ そうだ。 なぜそうなっているのか詳しい事は聞けなかったが、(想像では、小学低学年に配慮してのことと思う)これが大体の基準だとご理解 いただきたい。 彼女が在籍している小学校では、もう一人女子が選ばれていたが、6学年では2名だけだった。 勿論5年生以下でも数名ずつは選ばれていただろうけれど、今回の会場はスペースが狭く、残念ながらゆっくり観賞する事は出来なか った。 この後、近隣の総合病院に一ヶ月弱供覧された後、 11月12日13日は有隣堂白旗店に飾られるので足を運んだ。 実は、小学5年生だった彼女は、昨年もここ赤川で花火を題材にして歌を詠んだけれど、選ばれなかった。 今年もここで「五行歌」を作ると聞いて、勝ち目がないなと思った 。 しかし、ちょっとした出会いや出来事が俳句や短歌を作る上で役立つものだ。 今年、水田地帯から花火を撮影する為、昨年と同じ農地へ車を入れると地主さんらしき人が寄ってきた。 ナンバープレートをみながら、よそ者を悟ったようだった。 「昨年もここに止めさせて貰ったのですが、空いている所に止めてもいいですか?」と口火を切る。 すかさず彼女の母親が、「祖母が山形に住んでいるので」と相手の気持ちをこちらに近づける発言。 それを聞いていた小6の教え子が、すかさず五行歌の中に「祖母」を盛り込み、花火と結びつけたのだ。 「稲穂のじゅうたん 飛び出す花火」は、現場に立てば誰でも思い浮かぶ光景。 「祖母のふるさと 山形県」、「そうだこの近くにおばあちゃんが住んでいるんだ。」と、教え子が心の中に留めたものを使う。 「日本一の赤川花火」は、主催者が盛んにそう言ってPRしいるので、単なる受け売り。 五行歌だからそのまま「起承転結」は使えないが、敢えて言えば、「とびきりの一瞬を 祖母にお届け」が転句に当たるだろう。 この部分の言葉の切り方が思うように成らず、本人は相当迷っていたようだ。 候補として、「とびきりの一枚」「最高の花火」「ベストショット」etc。 さらに、「祖母にお届け」も、「祖母に上げたくて」「祖母にプレゼント」など、花火大会当日夕日を見ながら、 アレコレ呟いてていた。 どうやら最後まで決まらなかったようで、宿題の宿題としてお持ち帰りと成ったもよう? 結句にあたる部分は悩みなく決まり。 正にこの日、自分がしようとしている事、そのままを歌って終わり 。 「今日の私はカメラマン」。 赤川の花火を撮影するのは、教え子自身も挑戦する楽しみがあるけれど、「頑張っていい写真を撮って、おばあちゃんにあげたい」、 おばあちゃん思いの優しい気持ちとがミックスして、五行歌に「心」が宿ったのだと思う。 後日、本人に、なるべく5文字か7文字にする方が良い事、体言止めで統一できたらすっきりして、間延びしない事をアドバイスしておいた。 その道の先生方が選考するに当たって、多分評価してくれるのでは ないかと思ってのアドバイスだった。 入選120首もあるから「作品一つ一つに論評をつけて」とはお願いで きないだろうが、選考委員側にも伝えたいコメントがあるのではあ るまいか? お褒めの言葉を一言頂くだけで、子供の才能は限りなく伸びて行く 端緒となる。 今回、限られた時間ではあったが、 二つの展示場を尋ねる事ができた。 その時の、写真とともに改めて赤川花火大会の、 あの素晴しい花火を思い出さざる得まい。 明治公民館及び有隣堂白旗店にて |
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