12月の栞 『円蔵寺(会津柳津)お立ち寄り』
| 先日、近藤師匠の回復状況を電話でお伺いしている時、骨折や、ひびが入ったといわれている割には、ギブス(コルセット)を数日で
外し、今は余り重い荷物でも持たない限り大丈夫に成ったと、おっしゃっていた。 その翌日から、物凄いペースで都内を中心に紅葉撮影が始まり、回復力の早さに仰天! その際、自分はもう一度(と言うか初めに予定していたのは磐越西線のSLクリスマス号だったのだが)SLの写真を撮りに行く事を 伝えると、JR只見線に「柳津」と言う駅があり、その近くに「円蔵寺」と言う紅葉のきれいな寺があるが、そこに立寄ってくれない かとのミッション=使命を頂いた。 自分が今回行くのは磐越西線だし、会津若松〜喜多方に絞っていたので、その場では行かれる可能性には言及しなかった。 第一、寺の撮影自体自分には西本願寺位しか記憶がなく、関心も低い。 よほど京都の寺で、紅葉が抜群に綺麗で、しかも趣を感じられるなら別だが、寺社の境内や公園、ホテルの庭園など、人の手が加えられた風 景は元々綺麗だし、余程そこにその時だけに近い自然現象(光線の微妙な差込み、季節外れの雪とカエデなどプラスα)でも加わらな ければ、足を運ぶ気にはならない。 その点、近藤師匠は繊細な観察眼を持ち、尚且つ神奈川県は勿論、都内の地理にも明るく、大小を問わず多くの名所のみならず、それ 程知名度の高くない所すら熟知しておられ、ファインダーを通して構図を切り取っていらしゃる点は見事と言うしかない。 以上、自分が寺の撮影など「ド素人」だと言う「言い訳」をした上で、SL撮影の前に立寄る事が出来たので御紹介いたします。 本来なら磐越道を新潟方面へ進み、上野尻〜野沢間のR49オーバークロスか、東下条〜五十島のトンネル上からの俯瞰を計画してい たのだが、午前中のSL撮影はキャンセルし、円蔵寺へと立ち寄った。 いくら近いと言っても会津若松から南下する只見線柳津は、磐越自動車道の会津坂下を降りて6キロほど、撮影の準備時間を含め60 分としても再び磐越道に乗って、新潟方面へ走るのはちょっとリスクがある(と、当初は飯山線のトラウマがあるのでそう思った)。 実際には、思ったほどの「撮り鉄」はおらず、可能だったかもしれない 。 ここで、計画を変更すると、無案内の土地ゆえ、ろくな事はないので、当初の計画通り、円蔵寺撮影後は23キロほど離れた喜多方・ 山都めざし北上すると決めた。 今日もまた天気は曇り、しかも可也の霧。 しかし、会津坂下ICを降り只見線塔寺駅の先、七折峠トンネルを抜けると霧は晴れていた。 曇り空は仕方がないとして、撮影には支障がない状態になった。 おそらく「晴れ男」で通っている近藤師匠が、念力で霧だけは退かしてくれたものと思った。 狭い柳津温泉街の道路は只見川と只見線に挟まれて複雑にカーブし橋がいくつも架かる。 円蔵寺を撮ってくるように依頼されてはいたものの、赤い橋と円蔵寺の遠景がどうしても撮りたくてポイント探しで時間をロスした。 さらに数台しかとめられない駐車スペースも通り過ぎ、かなり先まで行ってUターン。 たっぷり時間をかけて円蔵寺の撮影をしたいのなら、ここの駐車場は常時一杯に成ると踏んで、瑞光寺公園の広い駐車場がお勧め。 少し歩くけれど、この温泉街の雰囲気が凄くいいので、かえって歩いた方がいいと思った。 さて、歴史に疎い、そして寺にも関心が低い自分としては、ここが約1200年前、空海まで溯るとは驚きだ。 平安時代ですぞ! ご存知、空海は真言宗の開祖、804年中国に渡り(唐)806年帰国、死後弘法大師の号を贈られた。 その空海が霊木を授かり、帰国後その木を三つに分けて海に投げ入れ(後に名を残す人はやる事が違うと感心)、その一つが柳津に流 れ着いたと言われている。 因みに他の霊木は、茨城県東海村(大満虚空蔵尊)と千葉県天津小湊町(能満虚空蔵尊)に流れ着き(この二箇所は海なのに、ドウシテここだけ川なのか?) 、柳津の円蔵寺を福満虚空蔵尊と言い日本三大虚空蔵尊と言う。 開創は807年名僧徳一大師との言い伝え。 にわか蘊蓄はこの辺にして、確かに師匠の言われるように、紅葉のころに来れば綺麗だろうとは思った。 只見線にSLが「もみじ号」として走る頃が狙い目か? 時間を気にしながらカメラを構えていたのは50分、境内は広いのに「ホンの入り口」だけの撮影になってしまい申し訳有りません。 10時50分撮影を切り上げ、 急ぎ12時50分頃磐越西線喜多方〜山都間にある、一ノ戸橋梁を通過するC57−180撮影へと急いだ。 ナビではここから35分を所要としていたが、現地の混雑、場所取りを考えると、未知の土地故、このくらいの猶予時間は必要なのだ(実際には空いている事も知らず、トラウマ状態のまま焦っていました)と思い込んでいた。 撮影日:2016−12−4 福島県河沼郡柳津町字寺家町甲176にて |
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