12月の栞 『忘年熱海会場花火大会』
| 師走とは良く言ったもので、「師」の端くれである自分も、4日の
日曜日、10日の土曜日以来休みが取れない。 幸い、日曜日は18時に仕事終了なので、20時20分開始の熱 海花火大会へは駆けつけることが出来る。 とは言っても定番ポイントの渚橋はとても無理。 そこで、時間が無い時に行く場所は、「遠花火」伊豆スカイライン 滝知山展望台と決まっている。 19時40分到着、既に3〜4本の三脚は立っていたが、その横に 滑り込む。 ここがダメなら反対側の山から撮ればいいので、別段焦る事はない 。 北西の風がやや強く、条件的には文句なし。 最近花火を撮影していて思うことは、「姿無き物を撮る難しさ」と言う より、100パーセントに近い「受身的写真撮影」だなと言うこと。 丁度マル・バツ式のテストみたいで、瞬時に出される(打ち上げら れる)問題(花火)に即答して(シャッターを押して)直ぐ次の問 題(花火)に取り掛かる。 失敗したからと言って見直し(撮影のし直し)時間は無いし、制限 時間一杯までとにかく答え(撮影し)まくる。 勿論それまで勉強してきた知識(技量・経験)が生きる訳だが、試 験会場に集まって(花火会場も同じ)終わったら雲の子を散らすよ うに帰宅。 同じテストでも、記述式は花火撮影はちょっと違う。 可なり本人の個性が出るだろうし、課題(出題テーマ)に対する知 識の有る無しの差は大きい。 知識の無い分、作文力で補うか、運良く「はまった主題」 なら専門用語を駆使して書き上げる事ができるだろう。 最近何度かチャレンジして、満足感の得られた試しのないSL撮影 は、結構応用力が要るなーと感じた被写体の一つ。 どちらがどうと言うのでなく、それぞれをケースバイケースで上手 く成れればと思って、自己啓発しなければと思った次第。 12月11日の花火は率直に言って今まで熱海で見た花火の中でも 最悪だった。 内容の貧弱さもだが、デジスタのコンピューターの不調で左半分の トラが消えたままの打ち上げ、瞬時にそう感じたが、後で思い直す と全体に凄く短かったような気がした。 こんなデジスタ、 とてもアップする気にならないので割愛いたします。 10号も数えるほどしかなかったのに、その貴重な10号も画郭オ ーバー。 自分の腕も鈍っていて、散々な結果となってしまった。 勿論テストで言えば、不合格。 夜景を撮る意欲も失せ、この日はいつも以上の出足だったのか、結 構な渋滞の中、空虚な気持ちで自宅に戻った。 翌々日、仲間から熱海会場花火を担当する「イケブン」が火災事故 を起こしたと連絡が入った。 12日16時少し前、火薬調合中に五代目社長池谷光晴氏と女性従 業員が引火した火で、重傷を負ったとの内容だった。 とりわけ社長は、大やけどと左手首の損傷が酷く、大変心配される 情況だと報じられていた。 その後どうされたか、分からないが一日も早い回復を願って止まな い。 2015年には大曲の花火で内閣総理大臣賞を受賞された煙火店、 そのパステルカラーと時間差色彩変化は決して熱海では見ることが 出来ない凄すぎる技術、美しさ。 どうか、これからもスタッフ全員で頑張って欲 しいと思います。 12月18日 FM熱海を湯河原辺りから聞いていても、中止どころか事故の ことは勿論、煙火店のことには全く触れない明るいアナウンサーの 声、「フーンそんなもんなんだ」と思いながら先週のリベンジと 車を走らせる。 相変わらず仕事終了後の18時半近くの出発だからメイン会場は毛頭無い。 ずっと以前、花火の師匠と仰ぐ高津創造株式会社の社長から熱海駅 の一つ先JR来宮駅の後方高台を教えられていたが、元々行く回数 もそれ程でもないので、うっちゃっていた。 滝知山ではいかんせん遠花火過ぎるし、かと言って時間も押し迫っ ていたので、今回初めてチャレンジしてみる事にした。 19時30分少し過ぎての到着に、2名の先着組がいたが、やや斜めになるものの何とか熱海港が見える位置を確保。 一人は電車、もう一人は隣町函南から来られたと言う。 MOA美術館の駐車場よりは高さは稼げないが、かろうじてマンシ ョンや旅館の建物の間から打ち上げ場所は見える。 多少桜の木と照明が気になるが、撮影には問題なし。 例に漏れず、初めてゆえの打ち上げ場所ミスでオープニングは失敗 。 思いのほか左だった。 100ミリもあれば十分で、中間距離の撮影と言える。 イケブン社長のお怪我もあって、 心配したがドウシテドウシテこの日の内容はとても良かった。 今年の熱海花火大会はこの日で終わりだが、また来年機会があれば 、再度この場所を訪れてみたいと思った。 伊豆スカイライン滝知山展望台及び熱海市梅園町にて |
| 作品は以下の二部構成となっております。 |
| 第一部=12月11日撮影分 |
| 第二部=12月18日撮影分 |
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