2月の栞 『ヤビツ峠・菜の花台からの夜景』

河口湖花火の帰り道、富士山がはっきり見えたので、ついでと思って立寄った「チェックメイトCCからの夜景」を撮影したのが、やぶ蛇だった。
神奈川で1,2を争う夜景ポイントである「ヤビツ峠」が、ブツブツ文句を言っているようで、寝つきが悪い。
「昔、LEVINやセリカに乗っていた頃、走りによく来たくせに、ここからの夜景は撮ってくれないのかよ!」といっているようで、「次に富士山が見える日には必ず行きますから、暫くお待ちください。」と弁解したまま、日にちは過ぎて行った。

2月16日夕方5時過ぎ、生徒の一人が「富士山綺麗!」と声を上げた。
実は天気がよければ、西側の窓から、それは見えてしまうのです。
気が散って、集中力のない子供だと思うなかれ。
富士山の写真をよく撮っている事をわかっていて、教えてくれるのです。

こういう日は大抵夜も富士山が良く見える日なので、かなり無理をして23時頃ヤビツ峠へ向かった。
50分ほど走れば、峠の手前ヘアピンカーブの左手に展望台が有る。
もしここが一杯なら、その手前の浅間神社の階段上からも同じように綺麗な夜景は見えるのだが、矢張り出来るだけ高度を稼いだ、菜の花台のほうがいい。
一杯と言うのは、車が満車になってしまうと、路肩駐車が大変危険なので、諦めるべきと言うこと。
出来る事なら土日、祝祭日の前夜は行かないほうがいいかもしれない。
と言うのも、ここは単に夜景見学の名所と言うより、若かりし時の自分も含めて、峠を目指して走り屋が猛アタックをかけてヘアピンをフルスロットルで上って来たり、下ったりするからだ。
こんなところでノロノロしていると、大きな事故に繋がりかねない。
実際、この夜もヤビツを目指して運転中、人家の点在する坂の途中で、レッカー車に乗せられた前面がグチャグチャになった車とすれ違った。

撮影当日は、日付が変わろうとしているにも拘らず、5〜6台の車が駐車していて、車中から神奈川トップクラスの夜景を楽しんでいた。
もう10年近く、ここへ車を止めたことはないが、木々が成長したせいか、車中からの眺めはスポイルされたかな?と感じた。
駐車場から展望台に向かって左側、秦野市街の夜景に見とれながら歩道を歩きポイントを探すものの、前方の枯れススキなどに邪魔されてなかなか場所が見つからない。
木造の展望台からは、「すげー」「ヤバイ」「寒い」などカップルの声が賑やかに聞こえ、チョッと上っていくのを躊躇う。
もっとも、バレンタインデーの日に、カレッタ汐留の展望デッキに上がっていった近藤師匠のプロ根性を見習えば(相当場違いな人に思えただろう)、ここからの撮影は然程違和感はない。
運良く、誰もいなくなったタイミングを見計らって階段を上がる。
先ほど気になっていた草木も気にならず、クリアーな視界となり、いよいよ撮影開始。
ここは180度ほどの展望では有るにも拘らず、相模湾を臨む賑やかな町方向にのみ開けているので、かえってその見事さがクローズアップされる。
先ずは右手、富士山から。
残念ながら富士山の麓は、チェックメイトのそれに比べ全く光が寂しく、逆に長時間露光で星を回す事ができるのですが、後述するようになかなかそれも難しいのが現実。
悲観的に成ったのは、通路が狭く、脚を立てると上がって来た人が通れない事、一度に4人ぐらい階段を上がると展望台が揺れ、カメラブレを起こすこと。
真夜中だというのに、次から次へ階段を上がってきて、「きれいー」が第一声、少しして「寒い−」と言って10分ほどで降りてゆく繰り返し。
さすがヤビツ、カップル半分、野郎同士半分、そう、マフラーをぶっとくし、重低音を響かせて上って来た86やS15の男達だ。

それにしても、ここからの眺めは素晴しい。
江の島の灯台の灯りはいうまでもなく、三浦半島にある裕次郎灯台の灯りまではっきり見える。
7Dに400ミリを装着し、640ミリ換算にしたファインダーを覗くと、振動でブレブレ写真を撮っているより、差し詰め望遠鏡を覗いて自宅のある134号線を辿っていたほうが
楽しかったりする。
上って来る人の迷惑にならないように、その都度三脚の脚をたたまなくてはいけないので、折角取った水平設定を改めてやり直しをしなければならず、午前2時半位までその繰り返しで終わった。
余り大した事の無い夜景なら、カメラのほうで工夫すれば実際よりよくお見せする事ができるのですが、ヤビツ峠からの夜景は、絶対に実際のほうが凄いです。
つまり、表現しきれないという事。
アクセスは道路幅が広くなったり、すれ違い困難な狭い道幅だったりで、結構走りにくく、時々下りアッタクで猛スピードで降りてくる車もあるため、積極的お勧めは出来ませんが国道246号から近いので道に迷う事はありません。
雰囲気的には改造車が時折入ってくるのと、カップルが多過ぎるのが夜景見物にはチョッと?静寂さを欠いているかも知れません。

撮影日:2016−2−17  AM0〜2時30分  神奈川県秦野市羽根にて

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