2月の栞 『小田原曽我丘陵見晴台からの夜景』
| 本来、夜景撮影をする場合、夕日が沈み、空がブルーになるトワイライトタイムから始めないと、作品としての完成度は低い。 しかし、仕事が17時に終わるわけではないし、日曜日にそれらしき時間に撮影に出かけて、必ずしも、天候に恵まれるわけでもない。 仕方なく、23時頃からの深夜撮影行動となる。 しかも近場。 今回も自宅から30分ほどのお手軽スポット。 西湘バイパス国府津インターから県道72号線=松田国府津線を北上、小田原厚木道路のガードを潜って、直ぐ先の交差点、「田島石橋」を右折、坂を上る途中から国府津や小田原の夜景が見え始める。 大きなヘアピン右カーブを上って少し走った所で8時方向に左折、直ぐ左手から見事な夜景が広がる。 この道は地元の、ミカン農家などが主に使っている道のようで、車の通りがそれ程頻繁ではないようだ。 駐車禁止のマークもなかったのか気が付かなかったのか、とりあえずは、車内観賞が出来るので、運転席に座っていればOK。 もっとも、撮影となると車の止め場所に困るのと、路肩での撮影は少し危険だし、止まっている車にポイントをふさがれたり、止めようとする車にも気を配る必要がある。 仕方なく、右手のミカン畑に繋がる作業用の袋小路に乗り上げて車を止めさせて頂き、失敬した。 平日でもお立ち寄りの車はそれなりに数台はいて、余り知られていないのではと思いつつ、ネット社会の情報を感じてしまう。 一言で言ってしまえば、ここの夜景は「動きがふんだんに盛り込まれた夜景」といえよう。 先ず直ぐに目に飛び込んでくるのが、正面の小田原厚木道路。 弁天山トンネルを抜けたそれは、御殿場線と交差して、右手小田原方面へと遠ざかってゆく。 オレンジの光が一際目立つ。 残念ながら、御殿場線の本数は少なく、なかなかキャッチできないが、その横にある国府津の電車区へは23時半ごろから続々と回送電車が入ってくる。 ポイントをいくつか切り替えて入庫してくる湘南電車は、走っては止まり又徐行で動き出すので、断続的にチョッパの作動する音まで聞こえる。 15両編成のE233系の横を4両編成の御殿場線が松田、山北方面に向かってすり抜けて行く。 ロングレールでない部分があるようで、昔の「ガタンゴトン」の音が寒々とした真冬の空に響く。 やがて電車は、下曽我駅に近づくとスピードを緩め、音の間隔が広がり停車。 ここの夜景は音まで観賞できる。 もっとも、車内観賞ならそんな音よりささやき声のほうがいいかもね? グーグルマップならヒットするかもしれませんが、田島地区を抜け、梅林で有名な曽我に入ると曽我別所と言う地名になります。 右手に見晴台と言うポイントがあり、ここからの眺めは、さらに高さが有る分、素晴しいです。 小さな案内板がありますが、夜間は殆ど役に立ちません。 しかも、いきなりの急坂なので、気合を入れて上らないと成りません。 農作業の車は殆どが軽トラックなので、軽自動車のほうがここへの進入は楽です。 自分も、イケイケドンドンで登って行、道に迷い行き止まり、真っ暗な道をバックで降りるのにチョッと真剣に成りました。 アクセスが厳しい分、殆どここまで登ってくる車はないようです。 見晴台にはベンチと木製のテーブル、簡易トイレがあり、広さは5メートル四方ほどの休憩所で、その狭さには苦笑してしまいます。 夜景も勿論ですが、誰もいないのが最高の贅沢。 梅の花とのコラボまで出来て、迷路のような道で冷や汗をかいた代償には十分な場所。 高度を稼いだ分、小田厚道路の向こう側に、一瞬だけですが新幹線も見えるし、右手奥には東名高速大井松田方面のオレンジのナトリューム灯もカーブを描いて続きます。 これだけの動きのある夜景をこれまでに見たことはなく、昼間なら曽我の梅林も見えるそうです。 最後になりますが、言うまでもなく富士山もバッチリです。 撮影日:2016−2−18 曽我別所・見晴台及びその手前にて |
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