6月の栞 『伊豆・冷川の源氏ホタル』

今回、伊豆キャンプフィールドへは足を踏み入れませんでした。
理由は、18時30分までの入場に間に合わなかった為。
やむを得ず、下流にある河原からの撮影となりました。

ご承知のように源氏ホタル撮影は、飛翔が大体19時半過ぎ頃からなので、設定に細心の注意が必要な事は姫ホタルと同様ですが、撮影に入ってからも刻々と変化する明るさによって、露出時間を変更するか、ISO感度を変えるか、絞りで調節する事も考えられます。
大体20時頃から、せいぜい1時間が勝負ですが、20時頃でも微妙に明るさが変化していますし、長めの露光をし、出来るだけ沢山の蛍の光跡を入れようとする狭間の中での撮影は、油断できません。

最近は、なるべく周囲の景色にも気を配り、頭数よりも背景重視で、その場所の雰囲気が微かでも分かるような作品作りを心がけています。
そんな実力以上のことをやっていると、ホタルだけ写っていて満足していた時よりも、かえって失敗が多くなり、10分、15分、まったく無駄な露光をして昼間の写真になっていたり、ピンボケ写真も多くなってしまったり。
よって、全くと言っていいほど、枚数は捗りません。

6月12日に出かけた時には、曇天で暗くなるのが早く、いつもより10分ほど早く光り始め、20時頃にはかなりの乱舞となりました。
しかし、20時半前になって雨がポツポツ降り出し、初めのうちは頑張って飛んでてくれたホタルさんも、やがて葉の下に止まったまま、ぼんやりとした光を放つだけになってしまいました。
その後結構大粒の雨となり、頭上の木々からもポタポタ落ちてきてしまったので、潔く撤退。
よって、撮影枚数僅かで、21時過ぎには伊豆スカイラインに入り、山伏峠まで利用、県道80号で下多賀へ向かいました。

撮影日:2016−6−12  静岡県伊豆市徳永冷川にて

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