6月の栞 『伊豆・下多賀のあじさい』

伊豆キャンプ・フィールドへ行く途中、国道138号線を下多賀(熱海を過ぎ、網代の手前)まで来ると、伊東線と並行して走る300メートルほど土手に、アジサイが植えられている場所がある。
毎年、写真に撮りたいと思いつつ、冷川のホタルの時間制限(18時30分入場締め切り)が有るため、立寄る事も出来ず、横目で眺めながらのアジサイ見物をしていた。
「今年は少し早めに出て、ここで撮影をしてから、ホタル撮影に臨もう!」と目論み、夕方近くに1時間弱の撮影となった。
当然、ここはアジサイと電車のコラボ。
17時〜18時台に「踊り子」号や臨時特急が2〜3本走る。
これを狙わない手はない!

現着して、予め狙いを定めてあった歩道橋に上がる。
そこには、カメラを持った若者が一人居て、自分が近づいて来たのを見て、場所を譲ってくれた。
「いいですよ、先に来られたのだから・・・。どうぞどうぞ!」
それから、電車を待つ間、彼から色々な情報を聞き出す事ができた。
地元に住む方らしく、毎年来ていて、小さい頃の話までしてくれた。
「去年のアジサイは、余り良くなかったけれど今年は結構綺麗に咲いています。」
ボランティアの方が手入れをしていて、近くのスーパーで、色つきのレシートが出たら、寄付するのだとか?
沿道に咲き、ドライバーの目を楽しませてくれているアジサイも手がかかっていることを知る。
何のイベントもないけれど、法面に見事に咲くここのアジサイはボリュームたっぷり、ドライバーを癒してくれる。

一般人の撮影向きではないかも知れないが、矢張り「撮り鉄」は来ているのだ。
「一時間くらい前は、3〜4人いたんですが、天気が悪く、露出が出ないので、帰りましたよ。」
確かに一発目「スーパービュー踊り子」はシャッタースピードが遅く、惨めに電車が流れた。
ISOを上げ、シャッタースピードが100以上になるまでF値を調整する。
「撮り鉄」ではない自分には結構厳しい試練。
でも面白い。
人間の心理なのだろうか?自分の性格の悪さなのだろうか?(多分こっち)、当初アジサイ、アジサイと言っておきながら、いざ珍しい特急が来ると、アジサイそっちのけで、電車のアップを撮っている自分!馬鹿じゃなかろうか?多分馬鹿!
「お前が電車撮って、どーするんだ!」と言う声が聞こえて来そう。
「ハイ!ちゃんとアジサイを入れて撮ります。」ごめんなさい!(と言うわけで、後日、ちゃんとアジサイを入れて撮り直しをしました)。

彼は、スマホを見ながら「次はこっちからOOがきます。多分、OO分ごろ。」と親切に教えてくれた。
我、なけなしの車両知識で、何とか彼に着いて行く。
「185系はもうすぐなくなりそう?」
「いいえ、まだもう少し先かと思います。」
「国鉄時代の車両だから、引退も近いかと思って・・・。」
彼が言うには、中央本線の「あずさ」の方が先に入れ替わるとか、185は撮り鉄の中ではそれ程人気がないとか、伊豆急黒船号のヘッドマークが、横須賀の開港だか何かと関係があるとか、短い間に撮影案内と電車情報をレクチャーしてくれました。
彼が次々と教えてくれたおかげで、18時10分頃まで、その場を離れる事ができず(彼のせいではなく、自分に意志薄弱による)、結局伊豆キャンプ・フィールドに入れる時間まで残り20分程、それなりに慌ててカッ飛ビましたが、10分の遅刻。
時間に厳しい管理人さんと、又揉めたくないので、キャンプ場内での撮影は諦める事としました。
冷川での短い撮影後、再び下多賀に寄り、ここのアジサイに感謝しつつ、モデル(といっても教え子)に入って貰い、花に花を添えてみました。
23時近かったので、パトカーでも来たらヤバそうな雰囲気でしたが、このコーナーを完結させるには、是非とも実行したかった企画でした。 

撮影日:2016−6−12,6−15  静岡県熱海市下多賀にて

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