8月の栞 『第26回赤川花火大会』

片道500キロを越える長距離ドライブをしてまでも、矢張り行きたい赤川花火。
今年も昨年に続き、同じ教え子とお母様が同行。

一度見に行っててしまったのが(悪い意味ではなく)運の尽き?、 幅700メートルに及ぶ壮大なエンディングは、感動とか言う言葉 では言い表せない、スケールの大きさに圧倒されまくり。
勿論、幅700メートルを超える花火大会は、大曲やえびす講など他にもありますが、赤川が優れている所は、横に座る観客に気兼ねする事もなく、 遮る木々などもない( この日は何故か前々列の農道に黒のワゴンが入り込んでいましたが)条件下で、そのワイドスターマインを熾烈な場所取りもなくセンター付近で見ることが出来る事です。
しかもこのセンター付近を、前列、その後ろ、さらにその後ろと、御希望通りに選べるのです。
個人的には、心情としては前へ行きたいところですが、そうすると二尺玉がどうしても湾曲した感じで中央へ向かってお辞儀をしてしまいます。
広角のレンズの特性で仕方がないことですが、後ろが川とか通路で下がれないならともかく、ここは十分フリースぺースがあるのですから、24〜 35ミリを使うことにしています。
そして、近ちゃんギャラリーに掲載する以外、A3ノビまでダイレクト・プリントし、 贈呈する事もしていますので、画郭には多少余裕を持たせておくようにしました。
昨年のように、二尺玉を思いっきりはみ出してしまうと、差し上げるに上げられませんので。
今回、その黒のワゴンが気になり、やや右に移動しましたが、これだけ広い穀倉地帯、差して変わりはありません。

「着いたー」教え子たちがそう叫んでも、 その声は稲穂を渡る強めの風に消えて行きます。
いえ、そう叫びたくなるくらいの開放感なのです。
三脚のセットが終わった後、これまた同様に、夏休みの宿題である「五行歌」を花火打ち上げ開始を待つ間に作ってしまう、いや少し違う、作る事が出来るロケーションと、凄い花火を待つ高揚したワクワク感から 、作らせてしまう赤川花火は相当な力持ちだ。

太平洋岸に台風11号が発生していて、関東はおろか東北の太平洋側は軒並み雨、場所によっては大雨注意報も出ていた。
山形県も山形盆地までは傘マーク、山形道月山ICを降りるまでは降ったり止んだりのめまぐるしい天気。
トンネルを越えるたびに、青空が多くなってきて、国道112号を走る頃には雨の心配は消えた。
気の早い仲間は木曜日辺りから、「赤川東風です。」と朗報を入れてくれた。
しかし、もっと心配だったのは天気。
同じ山形でもこれほど違ってもいいのか?確かに日本海側の秋田は晴れマークがついていたが、新潟は少し怪しい天気だった。
直前の天気予報を確認して、鶴岡は晴れのち曇り、東の風3〜4だったので行くしかない。
昨年出かけて良かった稲敷(茨城県)も同日開催だったが、関東の天気は超不安定ゆえ全く迷いなし。

8時出発、新潟(関越道)回りか東北道回りか、かなり悩んだ末「首都高経由」にした。
と言うのも圏央道の渋滞が、東名高速との分岐(海老名)付近と、相模原から中央道八王子JCまでが渋滞表示のナビ情報を見て、首都高なら迂回路もあるので決定。
首都高も小菅JC辺りからノロノロ運転で、東北道も浦和料金所を過ぎてまもなく再びの渋滞。
交通量もさることながら、しばしば訪れる強い雨のたびに減速する車のせいで、ギクシャクした走行。
いつどこで断続的にバケツをひっくり返したような雨が降るのか判らないから、降り出すと2〜3分で渋滞が始まる。
慌てて減速するためだ。
雨が止んでいる間は70キロから90キロで走るのがやっとと言う状態が関東を抜けるまでずっと続いた。
結局、宇都宮IC付近のオービス通過まで3時間、少しばかり気が焦る。
福島に入っても、天気こそ似たようなものだったが、交通量そのものが減った為、ある程度は思うように走行。
本宮付近で、トラックからユンボ(パワーシャベル)が落ちる事故があり、渋滞を懸念したが、一キロ足らずの渋滞で済み、村田IC めざし100キロプラスαで走る。
山形自動車道に入っても相変わらず降ったり止んだりで、「月山IC混雑」の電光掲示板を見てまた気がせく。

一昨年、東北道経由で走った時は渋滞もなかったし、ICもすんなり降りることが出来た。
赤川花火の知名度、ないしは人気が年々上がってきているのかも? と思わざる得ない。
蔵王ICから一般道へ降りる車の列はかなり続いていたので、手前のインターで降りたものの、国道112も間もなくの渋滞となった 。
月山ICで降りる車との合流が原因である事は明白だったので、合流地点一つ手前にあるICから112号の旧道へ入る。
何も言わなければ、これが旧道とは言え国道だとは誰も思わない、所々車一台分の幅しかない山道をくねる。
新道の、ノロノロ運転の車列とは裏腹に、この道を通る車は殆どいない。
時折対向車は来るものの、極めて稀。
同じ方向の向かう車に追いつかれる事もなければ、追いつく事もなかった。
途中で新道に合流したが、少し渋滞していただけでそれなりに走り出した。

再び湯殿山ICから高速へ入る車半分、そのまま一般道の112号を行く車半分。
どうせ山形自動車道、鶴岡出口で渋滞するのだろうと思ったのと、ここまで来れば時間的にも何とか16時頃までに市内に入れそうだ ったので、そのまま一般道を走った。
勿論場所取りは、伊勢原のK氏に依頼していたので心配なし。

現着16時、ほぼ予定通り。
空になった燃料タンクに帰りの燃料を補給した後、スーパーで食料調達、時間的余裕がたっぷりあるのでホッとする。
予報通り東風、と言うより赤川ではこの風が一般的。
何でも、ラジオで「やませ」と言っていたが、奥羽山脈を越えても「やませ」って言う言葉を使う事を初めて知った。
だったら赤川でも、北東の風が多いのが理解できる。
昨年は珍しく、西よりの風で有料席に軍配が上がったが、今年は正反対。
稲穂を渡る風は、正真正銘真後ろから吹いてくる。
背中からだったからあまり気にならなかったが、結構強かったようだ。
流石に打ち上げ開始時刻の19時近くには弱まったが、今迄3回訪れた中では2回が背中からだったが、今回ははっきりとそれが分か るほどの順風。

まさかこの風が原因で、有料観覧席側で花火の殻が300メートル飛んで、頭蓋骨骨折の事故を引き起こすとは・・・。
主催者側も、何回も中断をして安全確認をされ、尚且つエンディング花火さえも中止しようか10分近く協議された後( 後日聞いた所によると、この間に既にけが人が出ていて、懸念される観客は退避する措置が取られていたらしい)、決行、お気の毒と しか言いようがない。
勿論、大怪我をされた方は、より気の毒だが、花火の暴発とか観客の将棋倒しとかの類とは一線を画して考えて欲しい事案だと思う。
個人的には多くの大会を回っていて、勿論花火の殻が降ってきた事はいくらでもある。
10センチ四方の湾曲した硬い厚紙は、角に当たれば結構痛い(自分もその破片を今でも持っているが、決して「怪我の証拠物件」 としてではなく、「いい思い出」としてである)。
微細な破片または粒子状の物が目に入り、コンタクトレンズに傷がつき、交換した事もある。
教え子を連れて行った時、ショートパンツだった彼女は、破片が落ちて来て「痛い」とか「熱い」とか言って太股を触っていた。
自分的には、そういった事実を事故とは考えない。
それはある意味、ある程度の覚悟が必要であり、こぶが出来ようが 、コンタクトレンズ代が一万円をオーバーしようが、皮膚が赤く爛 れようが、個人的なことととして公にはしない。
サマービーチで、過度に日焼けしたくなければクリームを塗るし、それでも嫌なら行かなければいい。
今回の事を教訓に、麦藁帽子でも、ヘルメット(最近は、防災用ヘ ルメットに、お洒落な物も在るそうだ)でも被ればいいと思う。.
伊達メガネを掛けるのも一法だろう。
最大でも500メートル近く上がる大玉が上限ゆえ、500メートルはなれて観覧すれば、まず命中する事はあるまい。
赤川で30万人、大曲で70万人の人出、警備員を随所に配置したって、お巡りさんがいくら頑張ったって、事故は起きる時は起きる 。
自己防衛の意識を少し高める事が、どれだけ大切かを学ばなければ 、今回の事故の教訓は無駄になってしまう。
来年以降、赤川花火が風向きによっては容易に中止になってしまうことだけは、何とか避けて欲しいと思う。

今年は小六の妹がカメラ女子にチャレンジ!
昨年の姉に負けじと、スタンバイ。
彼女だって昨年ここへ初めて来て、すっかり赤川花火が気に入った 一人だ。
昨年の姉の写真を見て、赤川花火を自らもカメラに収めたいと思っ たのだろう。
と言っても、デジタル一眼をいじるのは初。
画郭をズームしたり縦横を変更したりは出来ないから、殆ど三脚固定でファイナルに備える。
時々、教え子のモニターを見ると、結構落ち着いてレリーズを押していたので、三脚の首を緩めにして左右の首振りだけは教えてみた 。
すると尺玉あたりをしっかり中央にすえて撮影し始めたのには、少々驚き。
第一部としてご紹介いたします。
使用カメラは、ますます防湿庫の肥料となっている40D、レンズ は17〜55、NDフィルター買えず装着なしにて撮影。
カメラが古いのは勘弁してあげて下さい。

セット完了後は夏休みの学校の宿題、「五行歌」作り。

             稲穂のじゅうたん  飛び出す花火

             祖母のふるさと   山形県

             日本一の       赤川花火 
   
             とびきりの      一瞬を祖母にお届け
 
             今日の私は     カメラマン

夕日に赤く染まる、五行歌作者(小六カメラ女子)の写真も添付いたします。

撮影日:2016−8−20 山形県鶴岡市羽黒町にて

作品は以下の二部構成となっております。
第一部=小六少女作品集
第二部=近ちゃんの相棒作品集

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