| 10月の栞 『草津白根山アタック』 |
「白糸の滝」の撮影が終ったのが13時半頃。
道を間違えて左回り
の予定が、右回りになってしまい、「旧三笠ホテル」前の紅葉→落
差10mほどの「竜返しの滝」→「白糸の滝」→「千ヶ滝」と回る
予定が、先に「白糸の滝」へ行った事で、「さぁーどっち周りにし
ようか?」状態。
ご参考までに記すと、千ヶ滝付近はハイキングコ
ースとなっていて3,5キロほどの道程がある。
約一時間、撮影し ながらだと一時間半以上は見ておきたい。
腹ごしらえの後で、ここを出 発すると本日の撮影は千ヶ滝で終了(16時半頃)となったとする
と、丁度帰りの渋滞時刻と重なる。
勿論、大抵はこの計画が理にかなっているとは思うのだが、帰宅が「日付が変わらない内ならいい
か!」位の自分にとっては、いささか勿体無い。
その昔、2T−G搭載 のLEVINで、この辺りを駆け巡り「鬼押ハイウェイ」経由で草津白根山まで走ったことを思い出した。
標高差は多少あるものの、 一時間もあれば50キロ弱の道のりだから丁度いいドライブだ。
走り屋の時は湯釜を見たのか見なかったのか記憶がない。
夜だった
のか硫化水素の量が多くて近付けなかったのかも定かでない。
今日は一つ、夕暮れ前に「湯釜」をゲットしたい。
そう思うと俄然眠気
も吹っ飛び、本来なら通り抜けの有料代金を払ったのだが「事情があっ
て変更した」と申し出て追加の出費を覚悟してUターン。
しかし徴収員が一
人しか居らず、前の車も停止することなくそのまま通過して行ったので、「前に倣え」を決め込んだ。ここからだと、有料の「鬼押」を
通っても、「日本ロマンティック街道」(どこが?)と呼ばれる国 道146号を通っても、殆ど時間は変わらない(5分ほど国道の方
が早いと混雑時でなければ、ナビではそう出てくる)。
万座温
泉付近で合流した後は、本格的にヘアピンカーブの連続となって高
度を上げる。
この先は今年6月まで約3年間、火山活動のレベルが
下がるまで通行できなかった道だ。
勿論湯釜も見学不可。
紅葉時期 は(10月半ば頃か?)さぞ賑った事だろう!そういう点ではシー
ズンも終わり、平日とあって制限速度付近で車をコントロールでき
、スイスイ運転が出来た。
だがそれもつかの間、こういう時に限って 「わ」ナンバーの1300ccクラスのコンパクトカーがトロトロ
坂を上がって行くのに追いつく。
やがて乾燥路面は少しずつ黒っぽ
く変色している場所が増え、ウェット気味に変化。
慎重なのは判るし慣れない車だから仕方がないけれど、
こういう輩には多い傾向だが、「道を譲る」と言う方法と頭を持ち合わせていない。
ロープウェイ乗り場を過ぎ、
硫化水素の臭いと共に道の両側に荒涼とした岩石のみの世界が広がる。
殺生河原に懐かしさを覚える暇もなく、
遠くに見える木々が白く雪を被っているではないか。
いや、違う。
枝の部分だけに、雪がくっ付いているので、クリスマスツリーの木
を白いスプレーで塗ったような・・・、上手く説明できない。
樹氷と言ってもいいのか?樹氷は水滴が凍ってできる氷だから、雪
も同じだとしてもいいのか・・・?。
そんなことを考えながら辺り をキョロキョロ。
途中、広めの駐車スペースで「わ」
ナンバーさんが、そこへ入ろうとして本線上を外れた後、
再び道路上に戻ってきた。なんてことはない、ハンドルの切足しが足りなかったらしくオーバーランしただけ。
センターラインも黄色から白線に変わっていたので、追い抜くことにした。
チラ身をする と結構年配の男性ドライバーだった。
不慣れな車と自分の年を考え
れば、ここに来る事が結構危険だとわかって欲しい!
路面はやがて
うっすらと雪で覆われ始め、日陰は凍っている可能性があった。
車の温度計も外は1度と表示されていて、折からの北風と寒冷は、
すっかり冬の世界だ。
この光景が珍しいのか否か自分には判らなかっ
たが、一面の雪景色ではなく、地面や山肌には雪が殆どない。
おそらく今日の未明までチラついた
雪が、朝の冷え込みで凍ったと思われる。
こういうタイミングは、 生まれてはじめてである。
第二駐車場(500円)
に車を止める頃には、すっかりこの「気象の魔力」
に取り付かれていて、「湯釜」の事などは、ぶっ飛んでいた。
湯釜はおそらく来年行っても「湯」ではなく(水)をたたえている事だろう
?
しかし、この一面の「梢の白」はいつ来ても(たとえ冬だからと
言っても)見られる訳ではないと思う。
と成れば、こちらを撮影するのが 道理かも知れないと思った。
勿論、周囲が白いもので囲まれた?「
湯がま」の撮影もしたかったけれど、とてもじゃないが「弓池」
の半周と「湯釜」の両方を歩く体力と時間はなかった。
駐車場は湯釜に近い方から第一駐車場、ロープウェイ乗り場に近い
第二駐車場、そして満車時には少し手前の第三駐車場利用となる。
最もこの日は第二しか開場されておらず、車の台数も50台くらい
だった。
標高2000メートルを越える白根山の駐車場は、流石に
真冬の防寒着を着ないと歩き回る事は無理。
殆どの(おそらく99パーセント)観光客は湯釜を目指す。
所々に積雪がある散策路は結 構注意が必要。
ハイヒールは論外だが、スニーカーでも全く安心は 出来ない。
現に犬を散歩しながら道を歩いていた女性は見事こけて いた。
直ぐに起き上がって犬に話しかけていたので怪我もなさそう
だった。
急いで視線を反らせ見てみないフリをしてアゲタ。
弓池は周囲800メートルもあり、
とても一周するするには時間がチョッとたりない。
山に夕日が落ちて来て暗くなるのは早い。
せいぜい16 時半頃までが限度と判断。
弓池の周遊コースを歩いていて出会ったのは、た ったの5人。
時間を追うに従って第二駐車場に止まっていた車はど
んどん減っていった。
木道の階段には雪が残り、
絶対滑るだろうなと思いながら、三脚を杖代わりにして降りたものの、最後の傾斜の付いた板の上で歩幅を大きく越える股裂き状態で
右足が勝手に前に進んで滑った。
右足付け根の筋肉が伸び過ぎた状
態になり、痛みが走ったが、歩けない程ではなかったので、
事なきを得た。
最も、誰も助けに来てはくれないか
ら、歩けなくても、荷物を置いて這いずってでも駐車場にはたどり
着かなければならない。
しかし実際には駐車場の係員も16時半に はいなくなってしまう。
そして山の日暮れはあっという間で、 車5台程度を残して第二駐車場はガラガラ。
凍結を心配して早めの 帰路に付いたようだ。
東方向がうっすらとピンク色に染まり、やや
グラデーションになった空をカメラに収めて、17時白根山を後に
した。
10月31日、一日にして、紅葉と冬景色を見ることが出来、台風
で悩まされた2回の花火大会の中止分を、広大な大自然が償い、
特別な眺めを提供し、お返しをしてくれたような気持ちになった。
R292も、あと2週間チョッとで冬季閉鎖に入る。 |
 |
 |
|