| 11月の栞 『光芒と紅葉 (8時50分〜
9時45分)』 |
各地を撮影していると、カメラマンの数でその地域の人気度が計れてしまうのだが、ここは凄かった。
持っている機材も半端でなく中盤カメラやプロ級カメラ、そして望遠レンズ。
そして、 多くの人が長靴スタイルなのだ。
更に脚立を持ったカメラマンもチラホラ。
彼らを見ているだけでも
、ここがトップクラスの撮影地なのだと感じられた。
初めて訪れる者(自分です)の悲しいところだが、ここの撮影ポイ
ントは「赤い太鼓橋(赤橋)」だとばかり思っていた。
だから、まず人が来ないうちに、太鼓橋の上流、下流でしっかりと撮影に臨んだ。
それも、いい加減飽きて、更に上流へ歩いて行くと、粗末な簡易的
木造の橋があった。
そして、その向こうに二重三重に折り重さなっ
てカメラマンがいるではないか!全くどういうことか判らなかった
。
その時点では彼らに目立った動きがない。
何かをじっと待っている感じ。
一体何がどうなるのか? これから何が始まるのか?
暫くボーっと様子を眺めていたのだが、判断できず。
列の後方に並ぼうにも、その時点では普通の大きさの三脚しか持っていなかっ
たので、撮影場所を確保するには、高さが足りない。
ここで、変な 闘争心が湧いて来た。、
車に戻り、2メートル級の三脚とそれによ
じ登る為の脚立、そして本格的長靴に履き替え勝負に出ることに
した。
戻った時には、そこで何が起きているのかが一目瞭然だった。
光芒狙いだったのだ!
宮川は10センチほどしか水深がないので、三脚もろとも川の中に
ジャブジャブ。
出遅れ間は否めなかったが、
半分は間に合ったと言っていいだろう。
何とか後半の被写体は撮ることが出来た。
実際にはもっと早くから待機し、光芒が左から差し込んで、
中央に来るまでが良いのかも知れない。
実は、その橋はモデルが渡る橋だったのだ。
犬を散歩する人にお願 いをして何度も行き来してもらったり(じっとしていない犬を撮るのが難しい)、現場に居合わせた若い女性カメラマンにリクエスト
し(なかなかの美人さん)、ポーズを要求したり。
それはチョッと 異様な雰囲気だった。
横にいたアメリカ人のプロカメラマンは「
This is nice.」の連発で、上機嫌。
他の日本人カメラマンの何人かは
明らかに、コンテストに応募しての入賞狙い。
ピリピリした雰囲気 が漂っていた。
コンペティションを好まない自分は、チョットその
場の雰囲気に押され気味だったが、何とかついて行けたかも?
単なる紅葉の見事さだけではなく、
8時少し前から9時にかけての「光芒」が小國神社のハイライトだったのだ。
そして、この写真を撮る為に数日間通いつめたり、
キャンピングカーの中で泊まったりするらしい。
たまたま自分は訳も知らず、その場に参加しただけだが、「今日が一番良かった」
とか、「粘った甲斐があった」などと言う言葉を漏れ聞くと、
内心「ラッキー」と思いながらも、何も言わずにその場を後にする
しかなかった。
「光芒」が消えると、あれだけいたカメラマンたちは蜘蛛の子を散らすが如く、どこかへ消えて行った。
なぜならその後、一旦車に戻ったにも拘らず、途中で紅葉撮影をしている、「それらしき連中」とは
遭わずじまい。
おそらく帰ったのだろう。
判らないでもない。
光の
差し込む瞬間は、いつでも撮れる訳ではないし、当日の気象条件に
も因る。
又、その移り変わりの一秒一秒が同じでない事も確か。
紅葉した葉っぱの一枚だけに光が当たる瞬間もあるだろうし、光芒が
橋を渡る被写体のどの部分に当たるかも微妙に面白い。
おそらく彼 等の狙いもそんなところか? |
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