7月の栞  『千村・四十八瀬川のヘイケボタル』

ヘイケ蛍の撮影の極意は、師匠より伝授済み。
「光が弱く3〜5メートル先にピントを合わせよ」、  「はい、分かりました」。
そうは答えたものの、四十八瀬川の広々とした水田の上を飛ぶヘイケ蛍を目の当たりにすると、人の欲か私の性格の悪さゆえか、全景を捉えたくなるのだ。
結果は最悪、ピントは曖昧、青々とした稲田の緑と蛍の光跡が同色となり、ほとんど区別不能だ。
カメラ内の画像を、即消去したかったが、大量の失敗作から何かを得るべきと思いとどまった。

翌日、リベンジのため、四十八瀬川の水田を訪れ、師匠の言葉通り、3メートル先に焦点を合わせ、拝借した「秘密兵器」を畦道に垂らした。
この日は、風が強く、稲の葉の裏側を忙しく上下するものの乱舞はお預けとなった。
逆にそれがピンと合わせには役立ち、稲の茎へのフォーカスが出来た。
 今回紹介する写真は、皮肉な事に、前日師匠に案内された千村の方が飛翔エリアが狭小で有った為、初心者の私には、適していた様で、全滅は免れた。

撮影日:2012−7−15および7−16 19:40〜

1. 2.ISO:400 f/1.6
3.ISO:400 f/1.6 4.ISO:250 f/1.6
5.ISO:250 f/1.6 6.ISO:800 f/7.1
7.ISO:800 f/7.1 8.ISO:800 f/8.0

拡大写真でご覧頂けます。