ここを訪れるのは10年ぶりくらい。
潤井川の河岸は比較的桜並木
が多く、中でもここ、立願淵は見事で、河原から菜の花と桜そして
冨士山が撮影できる場所として稀なロケーション。
この日は朝から よく晴れていて、大気も安定していたので、
日中ずっと冨士山が見えているだろうと思われるくらいだった。
地理的には午後にならないと桜並木に十分な光が回らないこ
とはわかっていたが、日曜日しか休みがなく、又その日曜日の天気
が悪く、冨士山が見えなかったり、桜が散ってしまったりでは元も
子もないので、平日の午前中を使うしかない。
更に言うと、
おそらく昼過ぎに来ても車は止められないくらいの人気スポット。
対岸の堤防上にも何台か止められるが、、保証はできない。
8時前後に到着しても既に駐車スペースは残り僅かだった。
以前に 比べると格段に有名スポットへと昇格したようだ。
今回、潤井川沿い
の桜並木を通り、狭い橋を渡ろうとしたら、冨士山の左側に鉄塔が
建っているではないか!おかげでこの場所の魅力が数十パーセント
は落ちた。
更に河原に下りてみると、川岸の地形が変わっていて、
それは明らかに重機で人の手が加えられた地形となっていた。
おかげで手前に咲いていた菜の花は消え、むき出しの土があるだけ
。
川岸ギリギリに三脚を立てて、撮影をするカメラマンの順番を待
って撮影したものの、手前に数輪の菜の花が咲いていないことが結構
寂しい。
そこで、中洲へ渡る決心をする。足場を確認するが、矢張
り長靴でないと無理。
一旦車に戻り長靴に履き替えた後、浅瀬を探
す。自分の直ぐ前を、一人の女性が同じような事を考えてウロウロ
していた。
が、次の瞬間、その女性は靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ始めた。
まさか?そう、まさか裸足になり、スカートを少したくし上げ(
流石に脱がないでしょう!)川を渡り始めたのだ。
「危ない
よ!」と声をかけたが、聞こえないのか振り向きもせず。
無事渡れるか否か 、こっちが立ちすくむ。
怖がる様子もなく、結構スイスイと渡るではないか!相手に対する心配から、感心へと気持ちが動いていくのが解る。
そして向こう岸に辿り着く寸前に シャッターを切った自分。
こうなると、自分も俄然その気になって、
ジャブジャブ行くしかない。
渡り終わる寸前、川が深くなっていて長靴に水が入 る。
しかし、先ほどの女性よりは冷たくないはず。
後方で構えるカメラマンの邪魔にならない窪地へと滑り込む。
既に先客が2名おり、桜に光が回るのをじっと待っている様子。
待っていると、桜が発色するまでの時間が長く感じられてならない。
右半分がまだ綺麗なピンク色にはならなかったが、昼前にはここを
後にしなければならず、縦位置で暗い部分を切り取って終了する事
にした。
縦位置にする事で、鉄塔もカットする事ができ、潤井川の川面も十
分に入れることが出来るので、これもありかな?と自分を納得させな
がらの退場となった。
勿論先に陣取っていた2名のカメラマンは依然としてベストショッ
トを待ち、春の日差しをたっぷり浴びながら待機を続行。
帰路、国道一号線吉原地区の浮島工業団地付近(新幹線と冨士山の
有名ポイント)のレンゲがどの程度咲いているかを確認しながら、
折角なので冨士山と新幹線を撮影。
26日走行予定のDYとスミレと冨士山を期待しつつ帰宅した。
(こぼれ話)吉原で新幹線の通過を待っていると、隣のカメラマン
に話しかけられた。
どこから来たか?の話し掛けから、
彼らも潤井川で撮影していた事がわかり、続いて例の素足で川を渡
った女性の話へ。
そのカメラマンもしっかり目撃したみたいで、話
が盛り上がった。
話が進むにつれ、中国人だと断定。どおりで自分が
「危ないよ」と日本語で声をかけても反応無しだった事に納得した
のでした。
撮影日:2017−4−14 富士市久沢129 潤井川河川敷にて |