5月の栞 『未来型エンターテインメント=STAR-ISLAND』

この時期お台場で花火のビックニュース
このイベントがあることを知ったのは連休明け、夜光虫の撮影を終わって間もない頃。
ふと、「逗子海岸花火は6月のいつだろう?」 なんてのんきな事を考えていたら、なんと5月26日金曜日だった 。
当然既に今月の予定を組んで走り出しているので、諦めざるを得 なかった。
で、熱海は?とか色々調べているうちに、見慣れた「お 台場」の文字が・・・。
ただここは色々なイベントを数多く開催し ているので、通り過ぎようとしたのだが・・・。
突然「一万発」の 文字が飛び込んで来て、「えー」。
毎年12月の毎週土曜日に、た った10分だけれど必ず一回は出かけている、あの「お台場花火」 が、なんと一万発だ。

直ぐに手帳を見、土曜日の予定を算段する。
全休は無理にしても、何とか午前中にくり上げ、例え夕方近くにな っても出かけたかった。
場所なんてどこでもいい。
今迄撮影した場所の中で気に入らない場所もあるけれど、そこだっていい。そう思 った。

              春のSL只見号
三ケ日のK氏から「5月16・17・18日試運転、20・21日 本運転ですが、一日でも来られますか?」とのメールが届いた。
即 答は避けたが、22日の月曜日から金曜日まで、私立中学校へ通う 6名(五校)の中間テストが重なっている。
テスト期間中は、どこの塾もそうだが毎日通ってくる。
勿論日曜日も使い、東大、早稲田 、慶応、青山、法政の学生スタッフをシフトして何とかやり繰り。
決して満足な対応は出来なかった(元々勉強に、これでよし! なんていう対応は存在しない)が、 何とか乗り切る事しか考えられない。
よって、 又してもK氏とのSL撮影はお預けとなった。
そのK氏もしっかり お台場で花火があることを知っていて、山口県の撮り鉄仲間のN氏 と来る旨、連絡があった。

             思い出したくもない大混乱
山口県からは朝の7時台の新幹線に乗ると、昼ごろにはお台場につ いてしまうという話を聞いて、自分が13時に仕事を終える頃には現着している事に多少違和感があった。
事前にK氏から有料エリアの横、公園になっている砂浜は大丈夫か否か問い合わせがあったので、HPを見る限り何の規制もかかれていなかったので、楽観的な返事をし、砂浜エリアのポイントまで案内しておいた。
念のため、藤沢のW氏にも情報がないか問い合わせてみたが、彼は一万円近い有料席をゲットしており、プログラム等も今のところないとの返事 だった。
首都高速大井料金所手前のSAでトイレ休憩していると、 砂浜エリアはバリケードが張ってあり、一切は入れませんとのメールが届く。
恐れていた最悪のパターンだった。
K氏曰く「付近ウロウロした挙句、ヒルトンホテル横の通路を確保」 との内容に、少しはホッとした。
「余分にスペースは確保してあります。」とありがたい内容。
しかし、「そこ、ホントに大丈夫?前は見えるの?」と確認。
「脚立があったほうがいいです。
レインボーブリッジの橋脚]までは 見えます。
海もかろうじて・・・。」芝浦側に止めた車の中で(浜辺がアウトと言う情報をもらった時点で、既に反対側で撮影しよ うと決めていた。)迷う。
「お勧め度は?」「まあ、 いいと思いますけど」との返事。
久しぶりにK氏ともお会いしたかったし、そちらに回りたいのは山々だったが、16時を回って、果たして車を止められるか心配だった。
しかし、実際には日航ホテ ル近くの公園駐車場はまだ余裕があり、救われた。
K氏が場所取り したのは、駅を降りて直ぐの2階部分、 ヒルトンホテルと繋がるデッキ部分であった。
丁度、 ヒルトンホテルとの境界を締め切って、どん詰まりにした形。
既に 打ち上げ場所に向かっておびただしい数の三脚が並ぶ。
5メートル右には、「花火野郎」様の見覚えある三脚も有り、海辺を締め出さ れた一般無料カメラマンの行き場のなさを感じた。
数十パーセント は締め出される不安があり、挨拶がてらO先生に聞いてみた。
「 俺にいわれても知らないよ!」半分はそういわれると思ったが、 逆に「皆、わからないんだ!」と安心した。
18時になってその不安が的中した。
既に一般の見物人も含め、 殆ど埋め尽くされたその一角が立ち退きにあった。
ガードマンが「 警察のご指導が入りまして、この場所を立ち入り禁止といたします 」と言って、カラーコーンと虎カラーの棒を持って規制にかかった 。
慌てたカメラマンは文句を言う事もなく蜘蛛の子を散らすように 場所探しに消えて行った。
K氏は植え込みの中へ駆け込み、 どうするか聞かれた自分は、 この場所を離れ芝浦側に回ると告げて別れた。
あんなに混んでいた デッキが広々とした空間へと変わったのを見届けたが、 一番奥にいた高校生か、大学生らしき3人組だけはガードマンに食 って掛かっていた。
勿論我々の隣にいた連中だから、その前に会話はしていた。
会話の端々に「切れる(頭の回転がよく、 決断や対応能力が優れていると言う意味で)」連中だと感じる言葉 がはしばしに有った。
初めは黒いサングラスなんか掛けて、単なる 不良連中だと思ったのだが・・・。「ここは公共の場で・・・。」 とか言っているのを聞きながら、自分は駐車場に向かおうとしてい た。
途中で暇そうな警官と話をしていると、K氏から「あの場所はまた入れるようになりました!」と電話が入った。
しかし、時既に遅し、最初に確保して、三脚が余裕で2台立てられたスペースは、K氏の努力もむなしく50センチ間隔で一人一台のカメラしか立てられないスペースへと変わっていた。
O先生も前の位置をキープされ、ホッとされたご様子。
「どうなってるんでしょうね?」 と話しかけると、どうも誰かがクレームをつけ、 許可されたみたいだ。」と話してくれた。
直ぐにそれは誰か判った 。
前と同じ場所で、三脚を構えて、余裕の表情をしているあの三人組がそこにいた。
「交渉したのか?」「はい、警察と直談判ですよ 」「やるねー、未成年だから出来る事かな?  我々では怖くて出来な いよ」。
彼らは、笑っていたが、自分はチョッと凄いと感じた。

               物量満載の台船三台からの打ち上げ
今さっきの騒動がなかったかのように、ぎっしりと後方まで埋まっ た見物客。
2メートル強の高さの三脚を最後尾で構える者、 二重三重にも成るカメラマンの列。
何れもこの大会がほぼ初めての試みである期待感が、 そうさせるのであろう。
19時半、最初の一発が上がる。
事前にO先生に大体の打ち上げ位置を教えていただいていたので、 慌てなかったが、そうでなかったら、橋脚中央を勝手に中心にして いた。
明らかに12月のそれとは異なっていた。
まずセンターの台船が、教えて頂いた通り、ブリッジ左より可なり左。
全体的には台船全てが左に寄っている感じだった。
ここで一抹の不安を感じた。
一番左の台船から打ち上がる花火が、ヒルトンホテルの付帯建造物 (後で調べたら、集合写真室とある)にかかってしまうという懸念 だった。
その後10分ほど、花火は打ちあがらず、おそらく有料エ リア内でイベントでもやっていたのだろう。
勿論会場からのアナウ ンスも聞こえないし、いつ再び花火が上がるかもわからなかった。
しかし、いざ上ってみるとその物量は大変なもので、これでもか、 これでもかのエンドレス。
打ち上げ数は1万発とあるが、 小さい玉が留まることなく繰り返されるのを見ていて、 やがて飽きてきた。
勿論切り取れば3カ所ワイドの迫力はあるものの、冬の花火の美しさを10とすれば、6〜7程度。
ブリッジが季節柄、レインボーカラーにならないのは仕方ないとしても、 花火もレインボーを印象付けるものではなかった。
危惧していた事は現実となり、右から左への風向きと相まって、 左の台船から打ち上がる花火は構造物の裏側となり、 構図的にぎりぎりカットを余儀なくされた( カットしたつもりだったが、一部写りこんでいる写真あり)。
よって、両橋脚を入れることに固執した挙句、左右のバランスの悪 い撮影となってしまった。
2台体制なら、一方は花火を中央位置へ もう一方を橋脚がらみと割り振れたのだが、勿体無い事をしてしま った。
画郭は左に建造物があるため、それを入れないようにした結果、中途半端なものばかりです(右側の橋桁ギリギリでカットすれ ばよかったのですが、18時の退去勧告、10分後の再入場許可、 幅50センチスペースでのカメラ・セッティングのしづらさと開始までの時間の無さ、更には、コンクリート・ フェンスの上にカメラを置いて撮影しようとしていたフランス人に 、使用出来ずに余った自分の三脚を貸してあげ、撮り方まで教えて いたので、通じない言葉(多少英語が分かる様子)に四苦八苦。 これだけ言い訳を並べて勘弁していただきます)。
先程の「切れる」若者が「国際親善だね」と言っていたのを小耳に挟んで、 悪い気分はしなかった。

              撮影後記
今回、へたくそな画郭でしか撮影できなかった事や、とんでもない ハプニングがあったことを棚に上げて、丸玉屋小勝店さんの花火は 、同社の冬のそれと比較して「花火は打ち上げ数ではないな」と言 うことを改めて感じた次第。
まず、この人の混雑度が嫌。
高い有料席を設け、 本来なら自由に散策できるエリアは完全バリケード、ガードマンを入り口全てに立たせてあり、近寄る気にもならない。
今回三箇所打ちで、左側に寄っていたので、保安距離との関係もあったのかもし れないが。
しかし、都会のど真ん中、有料エリアだけは直ぐに満員御礼になれば、それでいい。と言うわけにはいかないだろう。

溢れた人の行き場が全く足りてない。
警察のお偉方が、 部下の警官のアナウンスや誘導の仕方をこわーい口調でアレコレ指 図していたが、警察を動かし、開催にこぎ付けるれる偉い人がその 上にいるんだ!
次回、このイベントがあるかどうか知る由もないが 、ゴチャゴチャした人様の集まる所は極力避けたい自分にとって、 どうしても冬のお台場と比較してしまう。
12月の花火は、 たった10分で短いと不満もあったが、10分間だからこそ、 撮影に集中できることも感じたし、レインボー・カラーの橋脚に、 屋形船、そして一台の台船から放たれる、 今回とは異なる花火の種類、上げ方などを考えると、かえって冬の お台場が如何に良いかを改めて感じた次第。
とりわけ昨年12月31日に観た、あのレインボー花火が良かっただけに、なおさらそう 感じたのかも知れない。
次回、このイベントが同じような規制なら 、無理して予定を合わせてまでも来ないかも知れない。
あるいは、時間が空いていれば反対側の公園で人混みを避けて撮影するかも? と思った。

撮影日:2017−5−27  港区台場1丁目Hilton Tokyo Odaiba とシンボル・プロムナードの間のデッキにて

拡大写真でご覧頂けます。

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