5月の栞 『熱海梅園のゲンジボタル』

昨年同様、熱海梅園「初川清流ホタル観賞の夕べ」 なるホタル祭りが開催される前夜に出かけてみた。
この日は気温が高かったので期待したのだが、静岡県に入ると湘南海岸よりももっと強い風が吹いていて、途中で帰ろうかと思ったく らいだ。
ただ、ここのホタルは橋の架かる下側2メートル弱の、せせらぎの上を飛んでいるので、多少の風でもがんばってくれるのではと思 い、空振り覚悟で行ってみた。
到着は23時過ぎ、勿論誰もいない 。
そして真っ暗。
お恥ずかしい事にホタルの飛んでいる場所(そう眉橋)までたどり着くのに行き過ぎ、ウロウロ。
最初の漸佳橋を渡らず、真っ直ぐに行ってしまったので、ずっと奥まで歩き、Uターンして下って来た。
「何やってんだ!オレ!」 とは思ったが、暗闇の中ではある意味仕方ない。
道が枝分かれしていて結構見落としがちに成る(言い訳)。
実を言うと熱海梅園へは 梅の季節はおろか、一度も昼間行った事がない。
だから全容を掴もうにも、「木を見て森を見ず」状態。
ホタルにしても、ほんの一箇所に飛んでいるだけなので、あちこち歩かない。
ところで、肝心のホタルだが、矢張り風が強く 思ったようには飛んでいなかった。
と最初はそう見えた。
しかし、 風がやむと一斉に飛ぶので、数こそ少なかった(20頭程か?)、 ものの、結構飛ぶと賑やかだった。
強風が、彼等の飛翔をコントロールし、ホタルは風の弱まった隙を見て飛ぶ。
飛んでいる最中に風が吹くと、本来の飛び方ではない、 風に流された感じの飛び方で、画郭を一直線に横切ったり、 こちらに流されたりして、ピンボケ撮影となる。
日付が変わって午前1時近くには、流石お疲れと見え、木や草に止まって光っているだけになったので、撤収。
相変わらず、 後方のオレンジ色のナトリューム灯の光が漏れ、 イマイチな撮影となった。
ただ、多少の解決策としては、 ここに限って言えば、フルサイズで85ミリ短焦点レンズ使用の方が 、まだ余計なものが入らず、少しはマシかもしれない(APS- Cサイズだと流石に120ミリ以上の換算で、 おそらくホタルの光跡だけとなり、 どこのホタルか場所が全く判らない)。
祭り期間中、 さぞ多くの方が見えるだろうし、多くの蛍が見られるだろう! トラブルのないことを願う。

撮影日:2017−5−30  静岡県熱海市梅園町8−11熱海梅園内ホタルの川付近にて

拡大写真でご覧頂けます。

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