6月の栞 『千条の滝6月30日(金)』

夜の授業がないので、急ぎ箱根千条の滝へ。
西湘バイパスをカッ飛べば、45分くらいで着く。
前を走る軽自動車が、一発「赤紙切符」ほどのスピードで西湘バイパス、二ノ宮インター付近で右側車線を追い抜いていく。
「鴨」 が来たとばかりに、その後ろを追随して走る。
少しして、 その車が急ブレーキ気味に スピードダウン。
そして左側の走行車線に減速しながら入る。
自分は「何やってんだ、危ないじゃないか!」と思いながら、再び加速する。
少し先が料金所なのでスピードはそれ程出せない。
いや 、機材を含めアレコレ積んだ軽ワゴンなので加速は鈍い。
料金所を出て、再び飛ばし気味に走行車線を走っていたが、ダークブルーのクラウンが追い越し車線を抜かすでもなく、同じようなスピードで 10メートルほど右後方についてくる。
やがてフロントグリルの中に隠されている、赤色LEDが点滅を始めたのをはっきり確認した。
速度を測られている最中であることは、モノの本で読んだことがある。
こういう時はブレーキを踏んではいけないとも書いてあった 。
アクセルを戻し、ゆっくりとスピードを緩めることが大事だとか?
赤いブレーキランプがつくと、自らスピードが出ていることを認めるようなものだとも書いてあった。
重たく非力な軽ワゴンだから、減速はお手の物。
少し様子を見て70キロチョッとで走行。
やがて真横に付けられ、何かスピーカーで言っているよう!「つかまったかな? あと半年でゴールド免許だというのに・・・」。
左ウインカーを出 して緊急退避ゾーンに車を止めようとした。
しかし、ダークブルーの車=覆面パトは、自分の車の前に出て誘導する様子もなく、そのまま走行車線を走って行ってしまった。
「どこかで待っていると嫌だな」と思ったので、次のインターで降りる事も考えたが、みるみるうちにはるか遠くへ。
「大丈夫そう!助かった。」 そのまま、終点の箱根口まで走ちゃいました。
西湘BPには、今回のダークブルーの覆面パトのほか、シルバーのそれも目撃している。
大抵は二人乗車で後方からシルエットが確認できるし、横に並べば、制服姿がバッチリ決まった「イケメン?」と「 ふっくら気味の上司?」がこっちをチラ見する。
それなりには気をつけているが、こうして調子に乗って走っていると大事な知識も吹っ飛んでしまう。
先日、辰野へ行った時は、某料金所手前のコーンの間をすり抜けてUターンする車があって、「こんなのありかよ!」と思って、 運転手を見たら覆面パトだった。
ナンバーを見ると800ではなく 300だった。
だから、最近は「8」 かどうかでの区別は出来なくなっている。
箱根、千条の滝のピークは考えない事にしている。
だから6月も今日で終わり明日から7月だろうと、あそこのゲンジボタルは飛んでいるに違いなかった。
数こそ判らないが期間だけは長い。
この日は雨が上がったかと思うと、夕方太陽が顔を出すほどの天気の回復振 りで、期待が持てた。
しかし、又しても強風にやられた。
なぜか川 の上流から強風が吹いてきて、ホタルの飛翔を妨げる。
それでも、 風が止むとかなり元気に広い範囲で長く飛んでくれる。
明らかに湯 河原とは違っている。
到着は19時40分、飛翔が始まっていても おかしくない時間だったが未だだった。
「今年はだめか?」そう感 じて三脚のセットはしなかった。
20時近くになり、ほかのカメラマン二名が合流、そのあとカップルで撮影に来た人を加えて合計5名。
その頃には、ホタルもそこそこ飛び始めたが、千条の滝側は殆 ど飛翔せず。
セットしたカメラにも全然写ってくれず、 飛んだと思ってシャッターを切るも、一枚は右上を微かにかすめて 飛び去ってしまった。
よって滝側は一枚のみのアップ。
蛇骨川側は 10〜20頭は飛んでくれたのだが、5人が勝手気ままな位置で撮 影しているので、可なりの制約をお互いがお互いに被った形。
橋の上から撮影しているカメラマンにとっては、更に下流でカメラを向けて いる自分が邪魔になるので、くぼみに隠れての撮影。
カップルのカメラはどこを向いているのか分からなかったが、それでも 蛇骨川を写していることは間違えないので、遠慮。
アングルの中に入らないように気を遣う。
今迄、この場所を訪れた時には大抵誰もいないか、いても一人二人だったので、あまり感じなかったが、 矢張りカメラマン4人(女性は見ているだけ) はチョッと厳しかった。
ホタルも強風が収まった時は勢い良く飛んでくれたが、回数は僅か。
結局、枚数を稼ぐことなく、気温も下がり気味だったのかピタッと飛ばなくなった。
東松山から来た二人連れは、思ったとおり、秩父にも今年10回近く(近くて、羨ましい) 出かけたそうだし、毛呂山にも民家の光が入り条件は良くないがヒメボタルが出る場所があると言っていた。
10時前その二人は「二岡神社に既に三脚を立ててあるので・・・」と言って千条の滝を後にした。
自分もニ岡へ行ってもよかったのだが、この日、二岡神社はホタル見学会が開催され、地元の人たちを招いている日 、混雑を考え断念した。

撮影日:2017−6−30  神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷507千条の滝にて

拡大写真でご覧頂けます。

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