7月の栞 『湯河原海上花火大会』
| 本来でしたら、この日は逗子開成学園高校3年生の教え子2名が野球部に所属しており、一回戦を勝ち抜けば、平塚球場で、2回戦を行う予定だった。 そこで、彼等の最後の雄姿を記録すべく、CAN ON・7DMUに読み込み速度の速いCFカードを購入して連写すべく構想を練っていた。 しかし、残念ながら一回戦敗退となってしまい、彼等の夏は終わってしまった。 勝てる相手だったようだが、力を出し切る事ができないまま試合終了となったようだ。 自分も地 区の少年野球の監督を3年間やった(夏の大会3回のうち2回優勝)事があるけれど、少年野球に限らず、ピッチャー次第でがらりと 試合展開が変わってしまう。 試合中にピンチを凌いだ後、巡ってきたチャンスをものにしないと、誰と言うことなく(あるいは、メンバー全員)ムードが悪くなり、相手のペースにはまりかけそうになる。 実際に試合の当事者でなければ判らないグラウンドを覆う「流れ」があって、その流れを上手く掴む事ができないと、9回まであ っと言う間にズルズルと過ぎてしまう。 逗子開成野球部の二人にとっては短い夏だったが、二人とも国立大学を目指して、夏休みから大学受験の予備校通いがスタートしている。 夏バテしないように勉強に励んで頂きたいと切に思う。 と言う訳で、急遽予定を変更して湯河原へ出かけることにした。 一年前の海の日に、この大会を初めて撮影した時は、知人宅の庭の隅 をお借りしての撮影だったが、花火までの距離が意外に近く、画郭オーバーの連発で終わった。 今年は出来れば浜辺で撮りたいと思い 16ミリを持参して出かけた。 海沿いのコインパーキングは一杯かもしれないとは思いつつ、走っていると「空」マークが見えた。 「シメタ」とばかりに入庫すると、一台が丁度バックで入ろうとしているところだった。 駐車板を踏んでなかったので「空」と出ていたがタッチの差で遅かった。 湯河原市が用意した駐車場や、にわかで開設している個人宅駐車場もあるけれど1000円が相場。 30分の花火に1000円を払わなくても、もう一箇所事前に調べておいた山の上があるので、砂浜はあっさりと諦めた。 ミカン畑の広がる湯河原駅裏の山は、打ち上げ場所から2キロ近く離れている。 17時15分頃には二隻の台船がタグボートに引かれて沖合いから湯河原海岸を目指していた。 まだ完全には停泊していないので、 正確な位置は判らない。 動いている台船を眺めていても意味ないので少し付近を走ってみる 。 世田谷ナンバーの軽ワゴンが、「らしき場所」に止まり、中で昼寝をしている。 それとなくカメラマンだと分かる。 確かに見 晴らしのいい、左右とも開けた場所だった。 ただ、高度差は自分が初めに見つけたポイントの方が良いのだが、やや、右端になってしまうのが欠点。 あちこちに車を止めロケハンし、再び最初目を付けた場所に戻る。 と、どうだろう、見慣れた姿があった。 同じ藤沢に住むW氏ではないか! 彼を利根川花火にお誘いしたものの、前日伊勢神宮へ行くので、次の日はチョッときついと断られたばかりだった。 それが伊勢神宮から帰られ、一日置いて湯河原に出没(熊ではない)、しかも狙った場所が同じ。 まあ、花火仲間ではそんな事あまり珍しくはないかれど、まさか都合が付けばいつも行動を共にしているW氏とは驚いた。 更には、前方から小野里先生が歩いて来られるではないか!これまたビックリ。 早速、車を降りて挨拶をする。 先生は全国的に花火仲間には知られている有名人だが、自分のことは名前さえ知らない筈。 単なる「顔見知り」の範疇。 しかし、折角お会いしたので、昨日の利根川花火についてお聞きした。 メイン側でお撮りになったそうで、煙はそれほど大した事はなかったと仰っていた。 矢張り野村花火は大絶賛で、「 あれだけ見れただけでも良かった」と感想を述べられていた。 それから小野里師は更に徒歩を進めて坂を下って行かれた。 その後、W氏と二人で見え具合の微妙な差を論じ合い、結局台船中央位置を捨て、2台ともそれが見える右側を選択。 19時を過ぎる頃から、続々と地元の車が押し寄せ、縦列駐車が始まった。 車の中から花火を見ようとする家族が、崖側に止めた車に「そこに止められると花火の下側が見えない」とか文句を言ったり、 ちょっとした混雑になっていた。 今回は一年前の教訓もあって、何とか失敗を少なくする事が出来、風の影響も殆どなく、まずまずの撮影が出来て良かった。 台船に対して右寄りだったので、左右の玉の大きさのバランスが悪いのでは? と思った懸念もたいしたことなく、元々2ヶ所の打ち上げ場所から 、同じ玉を揃えて打ち上げる事に統一性はないので、そこまで神経質にならなくても大丈夫そう。 2キロ近く離れていて迫力はないものの、台船の離れ具合から、浜辺では近すぎて広角レンズをもって してもチョッと慌てなくてはならなかったかなとも思えるし、砂浜のセンターの位置はW氏の話だと激戦とのこと。 横にずれた位置では、打ち上げ場所から近ければ近いほど同じサイズの玉の大きさに差が 生じるので、場所的にはここも有りかなと思えた。 但し、鎌倉花火ほどではないが、海中に花火を投げ入れる「孔雀花火(水中花火)」は、絶対に近くで見たほうが、 その良さが歴然としているので、悩ましいところ。 担当煙火店の斉木煙火本店さんの芸術玉は、神明のそれと比べれば小さいけれど、美しさは同じ。 海面反射と相まって、夏花火の到来 を象徴する花火大会でした。 湯河原花火は、この後8月3日と10月29日にもある。 10月の澄んだ空気の中で、チャンスがあればこの付近でもう一度撮影したいと思った。 撮影日:2017−7−17 神奈川県足柄下郡湯河原町城堀にて |
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