| 3月の栞 『「菜の花」と「いすみ鉄道・小湊鉄道」』 |
「菜の花」と「いすみ・小湊鉄道」説明書きはBからです。
@
今年も国立大学前期の合格発表があり、嬉しいニュースが飛び込ん
できた。
3月10日、小学6年生の教え子と新潟県十日町市・なかさと清津
スキー場で戯れていた頃、携帯に吉報が入っていた。
しかし、雪原を
歩き回っていたせいか、呼び出し音が鳴っているのに気付かなかっ
た。
帰路、上里SAで遅い夕食をとるため、レストランへ立寄った際、不在着信に気付き急いで電話をした。
勿論この日がどういう日かは片時も忘れていなかったし、電話をかけてきた相手も判っていた。
はた して、K君は予定通り東京大学理科T類に合格していた。
実は、彼には過去に申し訳ないことをしてしまっていた。
3年前、 現在東大2年のA君が、県下トップの私立中学男子校に合格してい
たので、「わが子も是非E学園へ」の親御さんの期待に沿えず、合格させる事ができなかったのだ。
しかし、彼はそれ以外の私立中学へは全て合格していて、かえって、第一志望が不合格となってしま
っただけに、どこへ入学すれば良いのか迷ってしまった。
結局、国際感覚が豊かなK学園へ進んだのだが、その選択が相応しかった否かは、その時点ではそれぞれの私立中学に特徴があり、何とも言えなかった。
入学後の学校生活の様子は、お母様から時々伺っていて
、数ヶ月後の様子を聞く限りでは、選択ミスではなかったようで救
われた。
やがて理数に関しては頭角を現し始め、学年トップにまでなり、全国模試でも10本の指に入るほどの見事な成績をたたき出
していた。
物静かなK君だが、中学受験で第一志望をクリアー出来なかった闘志を6年間持ち続け、燃え尽きることなく東大合格と言う2年先輩のA君と同じゴールにたどり着いたのだ。
しかも、防衛医科大学(医学科)も2次試験までキッチリ合格している。
彼曰く「血を見ると、気持ちが悪くなるので、僕には医者は無理です」との返事。
「じゃァ、何で受けたの?」と聞くと、「お試し受験です。」との回答。
この野郎!言ってくれるわい!因みに、今年彼の通ったK学園は6名の東大合格者を出している。
そのうち彼を含め2名が理科系合格者だ。
K君合格おめでとう!これからは、スタッフとして宜しくお願いし
ます。
A
一方、先日26歳になる教え子から「時間があれば、ご相談したい
事があるので、お会いできたら」とのを連絡を受けた。
もとより3月の第三日曜日は大洗海楽フェスタへ行くことにしている。
そこで 、「ついでに連れて行っちゃえ!」の発想。
ところが、どうも今年 は花火大会がないような雲行き。
昨年も護岸工事をしていたけれど
、ひょっとしたら今年は砂浜が完全に立ち入り禁止にでもなったの
かしら?
野村花火が見られないなんて、可也寂しい。
元教え子を拙宅に呼んで、お茶を飲みながらお話を聞くという方法もあったが、
それもチョッと寂しい。
そんな折、ふとパソコンを開いていたら「
春の兆しに遭いに行こう!春の絶景ランキングTOP15」
の中に、千葉県の「いすみ鉄道と菜の花」の春らしい一枚が紹介されていた。
アクアラインが安くなったとは言え片道800円、
連絡部分やその前後の高速代を入れれば愛知県まで行ける高速料金の高さだ。
それでも雪国の紹介から、
一機に春の風景へワープする変化も面白いので、
元教え子付き合ってもらう事にした。
10時に茅ヶ崎のオートバックス前で待ち合わせ。
手土産をぶら下げて、彼は 待っていた。
学力的にはそれ程でもなかったが、礼儀正しさや、義
理人情には長けていて、心優しい人物であった。
塾生時代は、ぼろ
くそにキツイ指導をしたのだが、そういう生徒の方が、後で感謝さ
れたりするのは、この仕事に携わっていて不思議でも有り又喜びで
もある。
大学4年の時、「就職が決まった」と連絡があり、それを祝っ
たのが5年前。
中堅のスーパー(あのころは、今に比べ、それ程景気
がいいとは言えず、正社員で入れただけでも良しと思っていた。)
に就職でき、地元を離れると言うので、お別れの挨拶でもあった。
それがつい先月、実家に戻ったと言うので、それが今回の相談内容だった。
5年我慢して頑張ったが、今で言う、かなりのブラックだったそうで(そんなことを言ったら我々の時代の方が、もっとブラ
ックだったかも知れないが)、上司にも恵まれなかったし、
展示や、売り方など工夫し、早出で準備をして売り上げを上げよう
と頑張ったそうだが、数店舗あるうちの一つの店舗が、新装開店した数ヵ月後に経営破綻したという。
ネットを利用したアマゾンの販売方法は凄まじく、流通業界が変革
している時期、大手スーパーを含め安穏とはしていられない時代に
なってきた。
幸い、昨今は緩やかではあるが、景気回復傾向にあり
、求人広告も多く、彼も2社ほどの企業をターゲットにして、話を切り出して来た。
「お会いしたい。」と言う本題が、首都高速走行中に開始となった。
何れも、大手電気及び精密機械メーカーだったが、最初は契約社員で正社員の道も開かれていると言う。
転職のタ イミングとしては悪くなかった。
自分は「井の中の蛙」程度の世間知らずではあったが、今後ハイブリッド・
カーや電気自動車用のリチュームイオン電池の生産増加が見込める
と言う点で、前者の企業を推薦しておいた。
B
お待たせいたしました。そろそろ本題に。
桜の開花は例年になく早いそうですが、菜の花は1週間程度の遅れ
だそうで、いすみ鉄道の社長さんのブログや、添付写真を見ても、
あまり期待は出来ないかな?との思いでプラニング。
撮影ポイント を3箇所、車両展示場を訪れれば、1時間に一本有るか無いかの「
気動車撮影」ならプランは十分。
まずは上総中川〜国吉間の「第二五之町踏切」へ。
12時20分到着、途中の渋滞もあり約2時間半の所要。
この踏切、最近のネット普及で有名になったらしい。
警報機がなければそこに踏切が在るという事は、
うっかり見落としそうな土手上に在る。
その土手に菜の花が咲き、 そこをディーゼルカー(キハ)が走る。
空を一杯入れて、
ローアングルから撮ると、模型のような汽車のイメージ。
教え子のナビゲーター宜しく「引田坂上」のバス停を発見、
難なく目的地到着。
カメラマン数人が居るも、肝心の菜の花が、 殆どない!
矢張り未だ早いのか?どうしようか迷っているうちに、 2両編成の気動車通過。
幼い頃乗った、
相模線カラーの朱色とベージュのそれが、脳裏によみがえった。
惜しくも、第一候補地が菜の花無しで使えない被写体だったが、ここに来る前に
通過した、国道465号「大野入り口」交差点脇の菜の花が、丁度
見頃を迎えていた。
他のポイント候補地へ移動してもよかったが、
菜の花が咲いていない可能性もあるので、
ここでの列車通過を待つことにした。
国道横3メートルほどの斜
面には、菜の花が咲き誇り、丁度見ごろ。
別に下調べ無しでも、通りかかれば誰でも写真に撮りたくなるよう
な場所。
ただ、1時間に1本程度の運行なので、上下あわせても3
0分間隔の待ち時間は最低でも覚悟しなければならない。
その間に
、ここに集まって来るカメラマンとの会話は、情報を仕入れるのと
、暇つぶしには持って来いだ。
品川ナンバーのエル・
グランドで来ていたカメラマンには、逆に花火情報を持っていかれてしまったが、横浜ナンバーのアウディー(車名です)さんには、
「他に良い場所は在りませんか?」と尋ねたところ、「
小湊鉄道の、養老渓谷近くが綺麗でしたよ。」との答えを頂き、
詳しく聞いてみた。
「ここから約20キロ、ナビに『
市原市石神225』と入れればいいです。」とビックリするほどの親切さで教えてくれた。
何でもその方は、トロッコ列車を撮ろうとそこを訪れたが、
到着が遅れて撮り損なった、との残念話までしてくれた。
こちらとしては、菜の花さえ咲いていれば、
後はトロッコ列車でなくても「キハ」が走ってくれれば良かったので、急いでナビをセット。
ドン・ピッシャ、目的地が表示され、 14時40分到着予定と出た。
しかし、そこがどこか?
千葉県の地図など、殆ど頭に入っていないので、
ただ、ただ先を急ぐしかなかった。
小湊鉄道の養老渓谷駅前を通過、30年も前に養老渓谷に来た記憶
はあったが、とんでもなく遠かった事だけしか覚えていない。
今日は、この場所を越えて、外房近くまで来ている事を、
改めてアクアラインのお陰だと実感する次第。
やがて左手に(有) 小茶自動車の看板、にわかに歩行者が多くなり、
目的地が近い事がわかる。
直ぐにナビも「目的地付近です」 の音声。
右手には広い砂利の駐車場。
道路を渡ると、 眼下に真黄色の菜の花畑。
人出も半端じゃない。
予備知識無しで訪 れたせいか、その賑わいに驚く。
急斜面を降り、カメラの列に加わる。
バズーカみたいな800ミリ辺りのレンズを持った(担いだ)
プロカメラマン風から、若い女性の分際で(失礼)白レンズを構えている人まで。
スマホを含めて100人はいただろうか?そのうち
漏れ聞く両隣の話から、どうも15時頃「里山トロッコ」列車が通
るらしい事が判った。
元教え子に、スマホで確認を依頼すると、「
確かに来ます!」との返事。
ラッキーそのものだった。
かくして、 大正12年製C型コッペルSLを現代に再現した、VOLVO製デ
ィーゼルエンジン(蒸気機関ではなく)を搭載した「
里山トロッコ」号が汽笛を鳴らしながら走って来た。
目立たなかったが煙突からは煙が出るそうで、
ドレンコックからはエアーの噴出も出来るそうだ。
まあ、普通のS Lに比べれば小型だし、小型なら小型で重量感のある雰囲気を感じ
るのだが、どちらかと言うと「可愛い」イメージ。
勿論、
気動車が走るよりは、被写体的にするには格段に良かったが。
すっかり気分を良くした我々は、予め下調べしておいた、大多喜〜
小谷松間の踏切近くまで戻った。
大多喜病院が目印で、ほぼ直線の線路の病院側の田んぼに、菜の花が綺麗に咲いていた。
到着して直 ぐ大多喜発15時43分、上総中野行きをキャッチ。
しかし時刻表を見ると、その後この区間を通る列車は一時間近くない。
16時01分、16時55分は共に大多喜止まり。
折り返しと思われる16 時11分発大原行きも、ここを通らない。
結局土手に座って教え子
と雑談をし、途中から近寄ってきたカメラマン共々、一時間丁度、
上総中野から来る大多喜行きを待った。
通過は16時46分ごろ。
その後、国吉にある「ポッポの丘」で、全国から集めた旧車両でも
見学しようかと思って、国吉の駅まで来て、駅の案内板を見たら、
16時までの営業時間だったことを知る。
既に17時15分、全く 話にならない。
諦めて車に戻ろうとすると、丁度駅に黄色の車体のムーミン列車が入って来た。
天気も思ったほど青空にはならず、夕焼け空どころか低い雲に夕日が覆われてしまい、辺りも暗く
なって来た。
やる気が失せてくると、我慢し続けた空腹もそろそろ限界。
ファミレスを捜して大多喜方面へ。
ようやく見つけたガストで大盛タン麺で腹八分目(
教え子はチーズ・ハンバーグにライス、フライドポテトを食した後、
直ぐに自分の暴走運転の車に乗ったため、生まれて初めて、
お腹のモノが逆流しそうになったそうだ。)にした後、
昼間小湊鉄道のSLを撮影した、石神の菜の花畑で、18時36分
の五井行き最終気動車を撮影して帰路に着いた。 |
 |
 |
|