| 4月の栞 『山北町の夜景』 |
神奈川県の外れとは言え、御殿場線の電車と乗客の少なさには寂しさを覚える。
松田でもいいし御殿場でもいい、何かこの路線を生かした、いいアイディアをJRは出せないものなのか?そう感じてし
まう。
一番手っ取り早いのはSLを走らせることだろうが、この日、話を
した地元に住むカメラマンに因ると、線路が蒸気機関車の重さに耐
えられるようには設計されていないとか?もっともらしい話をしてくれた。
昔は「国鉄職員」が沢山山北に住んでいたのだそうだ。
そんな話を聞いた後に、檻に閉じ込められ本来の動力源を絶たれたD52がより一層気の毒でならない。
山肌を眺めれば東名高速が走り、反対側を振り返れば国道246号
が。
完全に通過地点に過ぎないではないか!
付近には中川温泉・ 丹沢湖・蛍が見られる場所や花火大会、
イルミネーションも有るには有るのだが・・・。
そんなことを思いながら、空ともなく山ともなく遠くを眺めていたら、白いガードレールと一本桜、そして誰が植えたのか?
はたまた自然に芽吹いたのか?菜の花の黄色が目立つ山の斜面が無
性に気になり出した。
「よし、あの一本桜を目印にして道を探そう
!」商業用軽ワゴンにナビは付いていない。
実際に走り、 道に迷うしかない。
「なーに昔は皆こうして場所を探していたんだ
から、どうって事ない」。
東名高速の下り線を陸橋で渡り、
上り車線の下をくぐり、軽自動車でないと、
とても上がって行く気がしない細い道を慎重に進む。
いつ行き止まりになっても、それは覚悟の上。
目印の一本桜の脇を通り、時々開ける山北町の街並みを横目でチラチラ。
いつの間にか相当高度を稼いだようで、最高の見晴らしをゲット。
高速道路の車の走行音が静けさこそ奪ってはいるが、
悠々と時間を過ごすには持って来いの景色だった。
はるか遠くには
平塚方面まで見渡せ、眼下には、電車もホームも桜並木も、
ジオラマ風に作られているみたいに小さいなおもちゃの様な世界が
広がる。
ミニチュアカーの様な救急車が、246号を赤色灯をつけて走っているのだが、山に反射して、
サイレンだけがやたらと大きい。
おそらく、
その音が聞こえなければ、その存在にも気付かないだろう。
反面、 桜並木はびっくりするほど短く、薄ピンクの襷(タスキ)か、
鉢巻(はちまき)程度。
撮影しても、全然目立たない。
何本かの普通電車を見送った後、19時ごろ通過する特急を撮影する為一旦下界に降り、21時頃に再び戻る。
流石に夜ともなれば、
狸が道を横切ったりしたので、多少ビビリながらイノシシでも出て
きたらどうしようか?、熊はいないだろうな?など余計な事ばかり
考えながら、集中力半分での夜景撮影。
昼間は気が付かなかったが、隣の松田町「チェックメイト・
カントリークラブゴルフ場」がある小高い、
お椀を伏せたような山(詳細不明・松田山か?)がアクセントになって、
面白い夜景を作ってくれました。
そして、この「お碗」と右手の「丸山」との間から見える湘南方面の夜景も悪くはなかった。
「山北さくら祭り」のおまけとして、ご覧下さい。 |
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