| 4月の栞 『嵐山さくらまつり〜第6回花火大会』 |
4月に入り、各地「春の花火大会」が活発化して来た。
土曜日の授業を日曜日に回す作戦で、何とか土曜日開催の花火に参加。
この日、 埼玉県嵐山町以外にも行きたい花火大会が2つあった。
一つは以前 (2012年)にも行った事のある愛知県豊川市の「風まつり」=
菟足神社の手筒花火、仕掛け花火そして打ち上げ花火だ。
もう一つ は、茨城県常陸大宮市の「辰ノ口さくら祭り」。
今回、そこまで行 く気力(多少お疲れ気味)がないので、前者は候補から落とし、「
嵐山」と「辰ノ口」で迷った。
まずは煙火業者、前者は地元の神田煙火店さん、後者は言わずと知
れた野村花火工業さん。
軍配は当然・・・。
だだし、10号の玉数で比べると、嵐山」 は10発以上打ち上がる。
単発で8本、スター・ マインのラストに数回含まれている。
質はともかく(失礼)
矢張り尺玉は尺玉、その高さと言い、大きさと言い、何よりも最近
はその音にハマッテいる。
昨年、鴻巣で見た神田花火は、
それ程見られない物でもなかったので(またまた失礼)、尺玉を拝
みに地理的にも近い埼玉県嵐山町を選択。
自宅を13時に出て、15時少し前に到着。
圏央道〜 関越道の東松山IC経由で片道90キロ程なので、
全く苦にならなかった。
自宅を出る時は、
南西の風が強く気温も高めだったが、埼玉も北部に来ると曇天、
時折雨。
早目に着き、昨年とは会場の設置が変ったという情報もあったので、周囲をくまなく回り、
地理を頭に叩き込もうとしたのだが、車中で雨が止むのを待つしかなかった。
と言うか、実は、ここへは一度来た記憶がある。
そう2014年6月、直ぐ近くの「菅谷館跡の蛍の里」
に来ていたのだ。
大妻嵐山中・高の近くだったので、 記憶はハッキリしていた。
となると、駐車場所は嵐山渓谷BBQ駐車場が便利。
500円の協力金は払わされたが、少しでも協力でき るならいい。
予想の風向きは北北西、風力3。
それを信じて都幾川 沿いの土手に三脚を置く。
もっとも、時折降る小雨を避ける為、
三脚にはポリ袋を被せ、傘を差して待機。
ここは約2キロに渡って、土手沿いに続く252本のソメイヨシノ
が有名で、花火とさくらのコラボが可能と言う点では、「辰ノ口」
にも勝るとも劣らない場所。
が、今年は完全に葉桜。
大会挨拶の中で、1回目から4回目までは、満開に時期に花火大会がタイミング
よくぶつかり、昨年は4月2日の開催で、3分咲き程度、
今年は一週間遅くしたら丁度一週間前が見頃だったと言うツキの無
さ。
今回は、葉桜を予想して、覚悟の上での撮影。
一度は確認しておかないと、来年の計画を立てるにも、
先へ進めない。
結果を先に申し上げると、もし桜の花が満開だったとしても、ライトアップ
は全く光量不足(LEDのランタンのような、懐中電灯にしてもそ
れ程明るいとは思えない代物)。
ライトアップと言うよりは土手を歩く人のために真っ暗では危ないので、道しるべ的に吊るした懐中電灯に近い。
これでは、
例え満開の桜であっても、その色を浮き上がらせる事は出来ないと
思った。
勿論、前露光や、パソコン処理は可能だろうけど。
その点では、小野里先生のHPを拝見する限りでは、「辰ノ口」
の方が根元から明るく照らされているように見えるので、良いかも知れない。
17時半過ぎになり雨も止み、グレーの雲が北から南へと早いスピ
ードで流れて行く。
予報では夕方から晴れだったが、天候の回復は
思わしくなく、辛うじて花火終了まで雨が来なかったのは幸いだっ
た位。
いつ降ってもおかしくない曇天だった。
ほんの一瞬、西に日
が沈む寸前に、いきなり太陽が地平線に顔を出し、地表の低い部分
だけオレンジ色に染めた。
太陽の直ぐ上は真っ黒い雲だったから、
その光は、丁度幅を持たないほぼ一直線の水平光となり、葉桜とな
った土手沿いの桜を照らした。
多くのカメラマンは、沈みそうな太
陽を一生懸命撮影していたが、自分は、ふと振り返り、
オレンジの葉桜を捉えた。
太陽によるオレンジの照射は僅かの時間だったから、ひょっとするとこの日のベストショットが、これだったかも知れないと思えるほど。
10号玉をバッチリ捉えた花火でなかったことが、 なんとも皮肉だ。
嵐山の花火の進行は、鴻巣花火のパターンを真似たように、
お偉方(国会議員、副知事、東京都の区長、嵐山町町長、
大会関係者etcの挨拶が延々と続いた。
18時半に予定通り、 カウントダウン。
花火の中心は、4号5号の3〜 5発がワンセットになって、ひとつのプログラムとなっている。
プログラム・ナンバーだけ数えると94もあり、
有名処の花火大会をも凌駕する。
しかし、多くはパターンが同じで、
花火も殆ど同じものの数が多い。
変化と言う点では限界を感じる。
そんな中、10号玉は5号玉との違いを如何なく発揮、
空高くほぼ真上に上がる。
おそらく川を隔てて桜の木の下で眺めていた人達には、もっと大迫力
だったに違いない。
これが満開の桜の木の下なら最高だろう!
その点では、抜群のロケーションだ。
この川沿いの土手に三脚を立てたカメラマンは20人ほど、
もう少し後方の、露店が並ぶ中央付近の農道にも10本以上の三脚
の集団があった。
当然10号玉に重点を置いた撮影だから、レンズ の関係だと思う。
自分が居た場所で縦位置で10号を捕らえようとすると20ミリ(下部に川をどれだけ入れるかにも因るが)、
桜並木だけで捉えるなら24ミリは欲しいところ。
従ってAPS− Cで24〜105ミリでは自分も含めて盆の半分近くが切れてしま
う(切れた尺玉も癪(しゃく)
に障るので僭越ながら図々しくアップ)。
又5号玉を撮影しながら10号に合わせようとすると、
これ又自分も含めて、画郭が合わせ難く、10号は4,5号よりも
少し左側から発射される事もあり、これまた自分も含めて、左が切
れた写真となってしまう。
よって10号に絞り込んでおいて、 スターマインの後半に10号が上がるので、
初めから4号5号を撮影せず、途中からシャッターを開け、
独特の上昇スピード(曲導)で揚って来る10号玉をゆっくり待つ
べき。
パソコンに入れない自分にとって、現場で考えられる術はこの程度だ。
それにしても寒かった。
前日に今年初めての25度の夏日を経験した者にとって、真後ろから吹く北風の強さ(花火の光跡は後ろ髪を
惹かれるが如く後方へ退いて行き、光がぼんやりしたものとなって
しまった)には、いささか参った。
流石にヒートテックの装備はし
て来なかったし、防寒用のコートすら置いてきてしまったので、
薄手のウインドブレーカーでは寒さが身に沁みた。
最後の、プログラムNO94「合同花火」では折角「生」で、「
さくら」を途中「嵐山」と言う地名まで入れて替え歌にし、
アレンジしてくれたのに、曲と同時に花火が打ち上がって来ない。
曲が終わっても、花火だけは続き、失笑モノ。
ただ、
この時だけは、寒ささえも忘れる見事な錦冠のフィナーレに感動。
「神田さん、やれば出来るんジャン!」。
透かさず「 お金を積んでくれればね」と言われそう? |
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