8月の栞 『第44回サザンビーチ茅ヶ崎花火大会(初観覧)』 |
今年の花火撮影は、「安・近・短」の様相を呈してきた。
先月22日の海老名に続き、今回は茅ヶ崎。
普段なら2日、3日の長岡花火に足を運ぶのが通例だが、
今年は曜日の関係から仕事を休む訳にはいかなかった。
何回も記しているように「この夏に頑張れば、
秋以降の模擬テストで偏差値が上がる。」
と信じている私立中学受験生たちを目の前にしては、
長岡の天地人も、フェニックスも、そして三尺玉も霞んでしまう。
今日は18時でたまたま授業が終わったので、
電動アシスト自転車を駆って、茅ヶ崎海岸「ヘッド・ランド」
まで走る。
ガソリン代不要の{安}、所要時間20分の{近}、
花火打ち上げ時間50分の{短}。
実は、生まれてこの方、茅ヶ崎の花火は見たことが無い(2年前の
平塚も同様だったけれど)。
当然、どの程度の内容かは予想はついていたものの、一度も見たことが無いというのは、少々格好が悪い。
この日は小田原、大磯、厚木、横須賀と近隣で花火大会のラッシュ
だ。
ところが、このどれもが見たことが無い大会なのだ。
如何に地元軽視かわかる(反省)。
「安・近・短」を貫くのなら、 8月25日は大曲ではなく、
相模原納涼花火大会と言う事になったりして?
風向きは概ね南の風、風力2〜3と言ったところ。
サイクリングロ ードに出ると、そこは海水浴客で相当な人数。
自宅へ帰ってもエアコンをつけなければいられない昨今。
潮風に吹かれていれば夕暮れ時と相まって、多少涼しく心地よい。
一方で、サザンビーチ目指して走る自転車の多いこと。
ヘッド・ ランドに近付けば近付くほど、おびただしい駐輪。
ヘッドランドから先の自転車の進入は一応規制されてはいたが、
警備員がいる訳でもなく、立て看板のみ。
指定の駐輪場にも、 多少のスペースがあり、スタンドを立てる。
そこから先は、足を取られながら砂浜を歩く 。
カメラは1台体制。
この猛暑に荷物は極力軽くしたい。
サザンビーチより波打ち際は、かなり埋まってはいたが、カメラマ
ンの数もチラホラ。
一声掛けて隣に入れさせてもらう。
人当たりの
良いカメラマンさんで、挨拶したあと先方から話しかけて頂いた。
昨年も撮影に来られたそうで、残念ながら、
昨年は低い雲に覆われ、殆ど水中孔雀花火しか見ることが出来なかった、との事。
「さっきまでは結構良い風が吹いていたのですが、
チョッと風向きが悪くなりました。」と教えてくれた。
自分としては、夕方から西の空に分厚く低い雲が居座り、
夕日も冨士山も見えず。
冨士山とのコラボを期待していただけに( むしろ殆ど9割方はそれが目的だったのだが)、
あっけなく願いが消え去ったことの方ばかりが残念で、
風向きにまで気が回らなかった。
19時に雷が打ち上がり、花火の位置はわかった。
矢張り日中の暑さゆえ、この時間でも海から陸へ向かっての海風。
サザンビーチ辺りは、まともに煙が来そうな感じがした。
ここは、4,5,6, 7号玉までとは言え、打ち上げ場所との距離を算出して来なかったので、7号玉がはみ出したらいけないと思い、16〜35ミリを装
着しておいた。
が、思いのほか、と言うよりびっくりするくらいオ
ープニング花火が小さく、35ミリにしても「ちんまり」とした花火し
か撮影できず。
そのうち7号が上がれば画郭の半分くらいにはなるかと我慢していたが一向に駄目。
仕方なく、途中で24〜 105ミリに切り替えたのだが、
かなりの数の花火の撮影が出来なかった。
4号5号は、105ミリでもまだ小さい感じがして、完全にレンズのチョイスミス。
むしろ、APS−Cに24〜105を付けたほうが良かったかも。
いや、それよりも何で28〜300一本を持参しなかったか、
宝の持ち腐れも良いところだ。
花火に関しての評価につきましては、海老名のそれ同様、とりわけコ
メントする事はありません。
花火が終わってからも、お隣のカメラマンさんとは色々な話をし、
写真専門学校を卒業されたプロであることがわかった。
流石にカメ
ラ機材に関しての知識・情報は豊富で、敬服するしかなかった。
撮影依頼を受けたものを雑誌などのメディアに掲載するお仕事をされていて、お話をしているうちに車の趣味もお持ちとかで、ご自身R
X−7を今でも大事に所有されているそうだ。
話は尽きなかったが
、ヘッド・ランドの砂浜を歩きながらの会話は、
とても楽しかった。
サイクリング・ロードで右と左に、又どこかで
の再会を願って別れた。 |
![](001.jpg) |
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