| 8月の栞 『第89回千曲川納涼花火大会(初観覧)』 |
8月に入ってから、台風の影響を少なからず受け、大気の状態が不安定になったり、局地的大雨に見舞われたりする事が多くなった。
7月は殆ど雨の心配がなかったのに・・・。
気温は相変わらずの高温。
猛暑日も珍しくなくなり、
夏の疲れを少しずつ背負い込んでいる気がしてならない。
涼しくなるまで体力が持つのか心配だ。
8月7日は語呂合わせで「はなび」の日。
撮影に出向くのは疑いもなく「神明の花火」でしょう!。
当然来るものだと思って、 静岡のM氏から電話があった。
「
打ち上げ場所近くに余分に場所取りしてあります。」とのありがたき連絡。
丁度その頃、自分は関越道を藤岡JCT目指して走行していた。
「お前!どこ走ってんだ!」と言われても仕方のない、
突発的目的地変更。
その訳は天気にあり。
関東は曇り、
甲信越は多少晴れ間の出る確率が高く、名古屋以西は上天気。
一時は完璧に晴れる、「琵琶湖花火」まで検討したのだが・・・。
ふと大事な事を思い出した。
それは、5年以上にわたって、「神明の花火があるから『千曲川納涼花火』は行かれない。」
と千曲市八幡の友人に言い続けていたこと。
彼は、
千曲市の観光協会の役員をしていて、「出来れば地元の花火も撮影
して欲しい。」と言われていたのだ。
ここは一つ、彼に顔を立てる為に「一応行って来ました。」的撮影でもしようかと決断。
観賞するだけなら、千曲川河川敷(大西緑地公園や萬葉の里など)
がベスト。
屋台も沢山並び(以前よりは減ったらしいが)、家族連
れで十分楽しめる。
ただ、撮影となると、自分的にはプログラムを見る限り10号玉の比率が多く感じたので、近場は厳しい。
候補に上げたのは、「キティーパーク」か「善光寺大本願別院」。
今回は南西の風予想が出ていたので、後者に決定。
とか偉そうな事を言っているが、、隣町の坂城や、
近藤師匠と出かけた上田城、そして、えびす講花火大会後に寄った事のある姨捨は知っていても、上山田温泉に立寄った事は無い。
現地調査の時間を含めると、そうはのんびりしてはいられない。
出発時、湘南は曇り。
しかし、関越道を北上するにつれ、天候は悪く
なり、藤岡ジャンクションから上信越自動車道に入るころには霧雨
ウエット状態。
「こりゃー判断ミスかな?」と思いながら、 関越道は曇りなのに80キロ制限が出ていたのに、上信越道は100キロで、制限無しなのを不思議に思いながら走行。
軽井沢あたりまでは、小雨状態だったが「八風山トンネル(4470メートル
)」を抜けると、青空が半分ほど広がり、思わず「ウォー」と声を上げてしまった。流石、群馬と長野の県境、風景が一変したのは嬉しかった。
天気予報の通り。
坂城ICで降りた頃には、晴れの天気に恵まれ、「此れならいける」と大いにやる気満々。
国道18号を「しなの鉄道・戸倉駅」手前を左折、山の中腹に「戸倉温泉」と、でっかく書かれた場所を目指す。
この県道489号線は狭
くメチャ急勾配で、ヘアピン辺りでスピードが落ちると、ローギア
に入れないと(すみませんマニュアル。ミッションなので)
上がっていかない。
案内板には、なんと松本まで行かれる、
と書いてあったが現在は途中で通行止めになっているみたい。
殆ど対向車が来そうも無いことを良いことに、下界の眺めに気を取
られながら、良い場所がないかキョロキョロ。
実際には、この急坂を歩いて見なければポイントは見つからない事は百も承知で、
とりあえずは城山史跡公園駐車場まで行ってみた。
しかし、入場料 200円程度を支払う上に、16時30分で閉門。
眺めは良さそうだったが、時間外なら意味なし。
実は、「善光寺大本願別院」
の廊下に上がると、上山田温泉がびっくりするくらい見事な眺めとなって眼前に現れる。
この日は、既に温泉客用のイスとテーブルが用意され
ていて、一般の人には4分の一程度しか開放されていなかった。
最高のロケーションではあったが、
撮影にはタブーとされている電線が何本も横切っている。
現地で会話したカメラマンによると、細い電線は目立たないが、ケーブルで括られた太い線は、目立つという。
その方は、3年前にここを訪れていて、草木がびっくりするくらい生長しているのに驚いてい
た。
自分も仕方なく、その草を草刈(芝刈り)バサミで刈り取り、やっとのことで場所を作った。
札幌ナンバーのスズキ・
ジムニーの男二人連れや、トヨタ・ボクシーのカップルとは、
撮影場所に関して二言三言会話したが、
自分も初めてなので判らないと返答した。
彼らは、 更に上の方を探策する、と言って立ち去り、
そのまま下りて来なかったので、おそらくもっと「美味しい場所」
があったのだと思う。
19時頃になると、続々と車が上がって来て、路中が始まった。
自分の後ろは、多少草原でスペースがあったのだが、チッカリと長野
ナンバーのシビック・ハイブリッドが入り込んで来た。
「ここへ止めても良いですか」と声をかけてくれたので、いやとは言えない。
上田から来たという二人の「昔のお姉さん」たちは、
やたらとテンションが高く、デッキチェアを持ち出して座り、眺めのよさに感嘆していた。
その後、自分とも会話が弾み、
上田の花火もいいとか、上山田温泉は廃れたとか。
若かりし時から花火が好きで、かなりの数を見ているとかで、相当知識があった。
結局、花火打ち上げ中も冗談やら身内の話など、話が途切れる事はなかった。
キュウリ、トマト、ナスにスイカ、
ブロッコリー、トウモロコシにオクラまで頂いた上、帰りの抜け道
まで教えてくださった。
お陰で、帰路上田まで殆ど渋滞無しでたどり着く事が出来た。
ここに御礼申し上げます。
有難う御座いました。
ここの花火は、武舎煙火工業さん(上田市)と信州煙火工業さん(
長野市)の二社で行う大会と聞いている。
失礼ながら前者の煙火店
さんに関しては初めて聞く業者ではありましたが、信州煙火さんは
言わずと知れた、「長野えびす講」に代表される有名煙火店。
しかし、この大会で、何れの花火も結構綺麗に打ち上げられていて
良かった。
矢張り、尺玉がゆっくりと(
本当は早いのだろうけれど)曲道を弾きながら上がってゆくサマは
、夏の夜の清涼感にピッタリだ。
できればもう少し間隔をあけて打ち上げてくれれば、
重ならずに撮影できたのに・・・。
更に、この日は背中から秋風のような
大変涼しい風が強めに吹いていて、半袖では寒いくらいだった。
残念ながら位置的関係から、「万葉橋」に施された「仕掛け花火」
は、草木に隠されて全く見えず、白い煙だけが、風に流されて千曲川を渡って来るので、仕掛け花火中だなと判断するしかなかっ
た。
条件は良かったが、八幡の友人に威張って見せられるほどの写真は
撮れなかった。
しかし、 一度は観賞するに値するロケーションに恵まれた、
情緒的な花火だったので、「神明の花火」
を犠牲にした後悔は微塵もなかった。 |
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