相棒の栞  モバイル版

東京都港区お台場・お台場海浜公園
撮影日時 : 2018−8−11
8月の栞 『東京花火大祭〜EDOMODO〜初観覧)』
この日は行きたい花火大会が3つあった。
北から「常総きぬがわ」「東京花火大祭」「遠州ふくろい」

天気予報では、又しても関東地方が悪 い。
午前中晴れていても、午後からは雷雲発生、局地的大雨との予想。
週間予報ではそれ程悪い予想ではなかったので、「安・近・短 」の第三弾として、初開催のお台場に絞っていた。
ところが直前になって東京の降水確率が50パーセントと出た。
常総も似たような もの。
袋井はどうかと思えば20パーセントでお日様マーク。
三ケ日のK氏が袋井へ行く予定だと知っていたので、自分の場所の確保を依頼して目的地変更。

11日8時半「愛野公園山頂付近場所を確保しました。10時にならないとどうなるか判りませんが。」とのメール。
「 ヨッシャァー!」9時に出る。
が、しかしR134の流れが、 いつもと違いゆっくり過ぎる。
初めは海水浴客で茅ヶ崎サザンビー チあたりが混んでいるのだろう程度に思ったが、馬入橋を渡り平塚に入ってもノロノロ。
「虹が浜」辺りでは、完全に渋滞。
ナビの地図表示では西湘バイパスに入れば渋滞解消のサインだったが、 花水橋を渡って見えたのは、バイパス上の車の列。
大磯海岸やロングビーチへ行く車の混雑ではなさそうだと判った時は、既にバイパ ス入り口に突入。
暫くすると、後方からサイレンが聞こえ、一台の 覆面パトカーが「道を明けてください」を連呼しながら「有難う御座います」と行って走って行く。
暫くすると白黒パトも同じく。
「 有難う御座います」なんて言葉知ってたんだ!
変な所に関心をして 、焦る気持ちを抑止。
その後、 JAFのレッカー車が後ろから来て、デカイ事故を予感。
この時点で、普段なら15分で行かれるところを、1時間以上費やしていた。
やがて、自分より一モデル古いエクストレイルが、路肩に停車していた。
別に事故ではなかったのか、車両は一台しかなかった。
と 言うことは故障?
バッテリーでも上がったに違いない。
おそらく渋滞は、故障前から発生していたと思われる。
と言うのも、 大磯インター先は、災害復旧の工事で一車線しか通れないから。
だから故障者を横目で睨みながら、渋滞は続いた。
この時点で10時半を回り、13時半愛野駅待ち合わせには間に合わないと判断。
その前に駐車場が確保できるかが不確定要素として立ちはだかって いたので、早めの決断をせざる終えなかった。

空っぽの気持ちを引っさげて一旦自宅へ戻り、11時過ぎにK氏に 事情を連絡。
袋井へ行くなら最初からもっと気合を入れて、 早朝出発しなければ駄目だと改めて感じた。
パソコンで降水確率を見る。
何度見ても午後から夕方のかけて50パーセント。
別な予報では60パーセントなんか出ていて心が折れそう。
「きぬがわ」でも「お台場」でも駄目そう。
だったらだめ元、近場で 玉砕する方がマシ。
もし雨が降ったら、車に逃げる事を考えると、 撮影場所と車との距離が近い方が良い。
その点、芝浦は、 徒歩5分ほどの所ににコインパーキングがある。

14時30分、今回は5月の「未来型エンターテイメント」 の時悔やまれたので、最前列のフェンスをゲットすべく( 本当は時間を持て余しただけ)広場に到着。
しかしカメラマンの三脚のみならずビニールシートもかなり貼り付けられていて、 びっくり。
一応隙間にもぐりこみ、最前列確保。
この時点では警備員もいなければパトカーも回ってこないので路駐。
コインパーキン グ代をケチる。
15時になって自分の前に割り込んできた多摩ナンバーの車が入り、満車表示。
相当カチンと来た。
喧嘩でもしようとかと思ったくらいだ。
その後15分待って一台出庫。
すかさず入庫。
冷や汗物だ。

いつ雨が降っても構わないように、三脚類は大きめのポリ袋で覆い、 風に飛ばされないように、ゴムバンドで止めてあるので、 後は仮眠。
保冷剤を首に当てると、 こんなに気持ちの良いものかと、生き返った感じがする。
仮眠とは言え、結構シートを倒したガラスの間に見える空が気にな って仕方が無い。
いつ降るのか、一度位の通り雨は覚悟していた。
それがなるべく早く来て、花火の時間は雨が上がっている事を願っ た。
二回ほどポツポツと来たが、結果的には大雨が降る事はなかっ た。
逆に17時過ぎには空は明るくなり、雨の心配は消えた。
すかさず、カメラを持って現場へ。
かなり多くの人が三々五々座り、三脚の数をシッカリ数えたら55本だった。
しかし、花火開始30分ほど前になると物凄い人で、通路の確保が難しい状況になった。
それでも、後から後から人は増え、6〜7年前の神奈川新聞花火大会の「臨港パーク」並になった。
実際「 これ以上人を入れたら危ないんじゃあないか」 と警備員に言いたいほどだった。
どうして、芝浦南埠頭公園が5月に比べ、こんなに知れ渡り、混み合うのか皆に聞きたいくらいだった。
勿論ネット社会の影響だろうが。

開始15分くらい前になっても、最前列のブルーシートが空いていて、その後ろにいるカメラマンカップルが、「始まっても来なかっ たら、移動しよう。」などと話していたら、 その会話でも聞いていたのか?来ました!
こちらもカップル・ カメラマンが。
しかも、それなりに大きな三脚を立て始めたのを見 て、周囲は唖然。
自分でさえ、予め三脚を置いて、「ここで撮影をしますよ」と合図を送ってあるのに、隣のカメラマン・カップルは、そのサインを怠ったのだ。
彼らはチョッとマナー違反に近い。
その後ろに、 「コワイ人」がいたら、絶対文句を言っただろう。
周囲がシーンとなり、しらけた。
文句を言うのを我慢している様子がひしひしと感じられた。

8年ほど前、 桜木町駅前の帆船付近で花火写真を撮っていた時、 その時は三脚をシッカリ立てて場所取りしていたカメラマンが、 花火が始まって間も無く、後から来た見物客に「見えない」 と言われたようで口論になっていた。
そのカメラマンは、 度胸が有った様で、「終わったら警察でもどこでも行くから、 静かにしてろ」的なことを言って、突っぱねていた。
その後どうなったかは判らないが、観客の男性は、 とりあえず大人しく見ていた。

花火が始まると、先に来たカメラマンであろうと、なかろうと、 更に、立ったまま花火を見ている人に対して、あちこちから「 座ってください!」の声が飛んだ。
「 矢張りここでもか」、とは思ったが、多勢に無勢、 見物人の数の方が圧倒的だったので、 カメラマンも仕方なく座ったりしゃがんだりせざるを得なかった。
自分は直接言われた訳ではないが、大体の画郭が決まれば、座って レリーズを押す事に吝かではない。
直ぐ後ろには、川崎から来られたという男性と韓国人の友人が座っ ていた。
多少アクセントは違っていたが、 上手な日本語を話していた。
その横には、中国人を含む4人〜 5人組の女子大生。
十分、日本語でお話が出来た。
そのうちの一人が、直前に来て三脚を立てたさっきのカメラマンに向かって、 座ってくれるように日本語で言った。
しかし、応ずる気配すらなかった。
少しして、韓国人が立ち上がり、座ってくれるように頼んだ。
しかし無視。
これには、日本人を代表して自分が詫びるしかないかなと思った。
本来なら、自分も座るよう言うべきだったかも知れないが、 打ち上げ開始直前からそのカメラマンとは 花火とカメラの話で盛り上がってしまっていたので、 言いにくくなってしまったのだ(弱い自分)。
それでも、 花火撮影をしながら、「韓国と中国、国際的だね。日本人シッカリ しろ!」などと言って、そのカメラマンを指差したりして一応笑いは誘っておきましたが。
終了直前、左肩を2回ほど叩かれ、「私たち 、これで帰りますから。」と女子大生に挨拶をされ、かえってびっ くり。
全員と「バイバイ」と挨拶。
彼女らが、多少なり とも気分を直して帰ってくれたのかな?と勝手に解釈した。

実はこの花火大会自体は初開催だが、3年前の2015年8月(第 二土曜)までは、「東京湾大華火」として打ち上げ場所は多少異なるものの(中央区主催で)開催されていた。
但し、 それの復活ではない。
むしろ今年5月に行われた未来型エンターテイメ ント〜STAR ISLAND〜の流れを汲むものだろう?
2億とも3億とも言われている経費だが、高額な有料席もあっという間に売切れてしまうほどだから、利益は大きいのだろう。
二匹目、三匹目、四匹目のドジョ ウを狙うのは当然だ。
今回、いいなと思ったのは、マルゴー、イケブ ン、丸玉屋小勝店さんのほか、なんと、長野県から紅屋青木煙店さんが参加することだ。
花火に詳しくない自分でも、何となく「アー此れは・・・だな」と解るのが嬉しかった。

生憎19時頃になって、 風が殆ど止まってしまい湿気だけが充満する状況になってしまった 。
例によって、対岸で何かやっているようだが、全くわkらない。
いきなり5号玉が上がったが、5月の失敗に懲りて尺玉並に画郭を大きく取っておいた。
スターマインの時は、充満した煙が掃けず左側晴海ふ頭方向に滞留した。
若干こちら側にも流れて来てはいたが 30分もすると多少風も出て来たせいか、真横に流れ始めた。
それでも12000発の物量を70分弱で打ち上げるので、こんな弱々 しい風では掃ききれない。
フィナーレは各社入り乱れての猛爆・ 猛煙で終了。
片づけが終わって、終了から20分も経っているのに 、空一面煙で覆われ、一昔前の東京のスモッグのようだった。
写真はかなりお見苦しいものが多いです( 煙で半分以上見えないものは、「没」にしては有りますが) が初開催、しかも有名煙火店4社の参加と言うことで、今後のご参考にしていただければ幸いです。
翌日、三ケ日のK氏からの報告で、「ふくろい花火」もまずまずの気象状態だったということで、愛野公園から綺麗に撮影出来たとの連絡を頂いた。
ただ、最後の遠州トラックさんは、矢張りケムケムだったそうで、残念がっておりました。
「来年は是非ご一緒いたしましょう!」とあり、 体が二つ、いや、常総も含めると3つ欲しい限りです。

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