相棒の栞  モバイル版

茨城県稲敷市江戸崎総合運動公園
撮影日時 : 2018−8−25
8月の栞 『2018いなしき夏まつり花火大会』
8月もいよいよ終盤。
かなりの頻度「大曲」へ行っていると、花火が終わった後のテーマソング「一人ぼっちの君へ」(南こうせつ)を聞きながら花火師の方たちと観客が、ペンライトを振りながら挨拶を交わすシーンがとても心に残る。
「今年の夏も終わりだなー。」と感慨深い。
そして頭の中の半分は、「これから帰るのが大変だ!」と言う絶望的な悪魔の囁きにも似た声が徐々に大きくなっていく。

で、まるで今年も行ったかのような書き出しですが、行っていません。
25日も各地行きたい花火大会が目白押しなので、福島県須賀川市の「釈迦堂川花火大会」を予定しておりました。
40回の記念大会でも有りますし、有名煙火店の尺玉が沢山見られるので、一度は行って見たい大会として以前から候補に挙げてはあったのです。
ただ、台風20号が北海道付近に抜けた後、天気の回復が思わしくなく、曇り一時小雨の予報で、がっかり。
むしろ大曲の方がよかったとは思うのですが、早朝出発の「こころの準備(覚悟)」なく断念。
3年ぶりに勝手知ったる茨城県稲敷花火に出かけることにしました。

圏央道が、全通したお陰で、ぐるっと回れば「稲敷IC」まで行く事が出来るようになった。
しかし、最近の圏央道は渋滞や事故で、全く到着予定時刻が読めない状態が多い。
どうしても首都高速の方が信頼性は上だ。
常磐道経由でナビ設定したのだが、いつの間にか湾岸習志野を過ぎ、宮野木JCTから東関道へ入っていた。
大栄JCTから、圏央道へ入れる設定だったようで、なんか遠回りをしているみたい。
早く着きすぎるので、さくらIC辺りで一般道へ。
成田空港へ降立つ様々なカラーの飛行機が、高度を下げながら広々とした水田地帯を飛んでいる。
こういう雄大な景色を眺められるだけでも、一般道は価値がある。

14時30分、前回と同じ農道に車を入れる。
2015年8月22日にここを訪れた時は、小野川土手の雑草はきれいに刈り取られていたのだが、その代わり既に場所取り完了。
隙間を探すのに苦労した。
今回は多少遅めの到着にも拘らず、スカスカ。
但し、場所取りした箇所は各自草刈が終わっていた。
それでも地元の人たちの出足がずいぶんと遅くなったように思える。
いえることは、25日開催の花火大会がこの近隣で結構あることで、稲敷はそれほど激戦にはならなかったのだろう?
また、今夏、今日も含めて何度も35度以上を記録している。
熱中症の心配をしてまで早く来ることはない、と判断したのかも知れない。

前回と同じ水門近くのコンクリートの上に三脚を置く。
周囲にカメラマンも居らず、時間をもてあまし気味だったので橋を渡ってメイン会場へ行ってみた。
芝生広場を囲んで屋台が並び、続々と人が入って来ているところだった。
ステージイベントも行われていて夏祭りの雰囲気そのもの。
花火の打ち上げ場所を確認したかったのだが、どうも「江戸崎公共下水道終末処理場」の建物の向こう側のようで、確認できなかった。
それでも、建物付近には10トンを超える大型貨物トラックが2台も横付されていて、打ち上げ数の多さを感じ取れた。

そもそも折角打ち上げ会場近くまで行きながら、ひょっとすると打ち上げ場所がより小野川近くに移動しているのではないか?ということに気がつくべきだった。
そんなことに気が回るほど余裕がないことが起きていた。
日中かなり強く南よりの風が吹いていたのに、18時を回るころから、弱風になり川面の波も穏やかになってきた。
夕日がきれいでセットしたカメラを再び動かして夕焼けを撮影。
次第に黒っぽい雲が北方向から現れたかと思うと中央を境に光線を遮り始めた。
18時30分頃には霞ヶ浦方向(茨城県北部)に、真っ黒な雲が発生、雲間から稲光が漏れて空を一瞬明るく染める。
音は聞こえないのだが、激しさを次第に増して来た。
19時、メイン会場から微かに進行役の女性の声が聞こえるが、彼女は、このピカピカ光る雷雲の接近に気がつかないのか?
めちゃくちゃテンションが高い。
かなり気が散る状況なのに。
少し離れた場所からカメラマンが、「花火と稲光と一緒に撮れるかな?」などと冗談を言っている声が聞こえたが、ちっとも面白くない。
もし降られたら、おそらく滝のような雨になりそうな、ひっきりなしの稲光だ。
どなたかが「21時頃迄、こっちは大丈夫みたい。」という声。
おそらくスマホの雨雲レーダーでも見ての発言だろう。
だといいけれど気が気ではない。

やがてオープニング花火が上がる頃、北風に変わっていた。
涼しい風が吹き始めたので、「これはヤバイ」と思ったが、もっとヤバイ事が起きた。
それは花火がほとんど川を隔てた目の前で上がったこと。
10号玉なんて自分の頭の真上で開花し、見上げる度に首がゴリゴリ鳴る。
16ミリレンズでぎりぎり、同じ10号でも高さが違っていたりすると、あっさりフレームアウト。
しかも、およそメイン3箇所打ちのスターマインが、まったくの斜め、ほぼ川に沿って直角とは言わないものの60度はあり、奥行き強調ワイド感なし。
最悪の撮影場所となってしまった。
前回はあんなにベストポジションだったのに・・・。
今回出かけたおかげで、「やぶへび」的に、リベンジの機会を作るという墓穴を掘ってしまった。
花火のあげ方も、前回よりわかりにくく、スタマの後に10号が中央に上がるパターンが多かったあの時に比べ、終始煽られっ放しだった。
やはり、近すぎたというのが最大の原因だとは思う。

ラストを飾るその名も「日本一のスターマイン」は、感動を通り越して、思わず笑っちゃうほど凄かった。
山崎煙火ここにありと言わんばかりだった。
「これでもか、これでもか」の冠(かむろ)菊には、白トビ覚悟のシャッター切り!一人で熱くなっていました。
周囲からも大歓声が聞こえ、「日本一」かどうかはともかく、感動の渦に巻き込んだことは間違えありません。
とりわけ川を挟んでいるからこそ許されるものの、どう見ても打ち上げ場所から300メートルは離れていないこの場所で、撮影は失敗でも観賞するには最高の迫力が味わえる貴重な処と言えそうです。
途中で気がついたら、霞ヶ浦方向の稲光も収まり、こちらに雷雲が来ることなく消えうせたようでした。
雨が降らなかっただけでもよかったと思うしかありません。
作品は、はみ出し連発の列挙となっております。

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