相棒の栞  モバイル版

関東三菱自動車(株)藤沢店にて
撮影日時 : 2019−3−11
3月の栞 『三菱アウトランダーPHEVを試乗』

車に関心の無い方は、無視してください。

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         写真1 走行13万km越え、平均燃費16.3

先月、もう直ぐ13万キロを越える日産エクストレイルの「オルタ・ネイター」が壊れかけ、ディーラーに持ち込んだ結果、取替えとなったことは既にお話済み。8万円近い修理代にうんざり。此れまでの修理と言えば、前輪ハブのベアリング不良(有償)、ターボチャージャーに送るゴムホースの外れに因る出力低下(無償)、がある。次に間違えなく来るのはクラッチ交換(13万キロ無交換ですが、未だ4割くらいは残っているとの診断)。そして、多少心配なのがターボ。いやその前にブレ−キ・パッドか。10万から20万の修理代はいつも用意しておく必要がある。

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          写真2 工賃込みで8万円近くしたオルタネーター

そこで、以前(2年弱)からずっと気になっていた、三菱アウトランダーPHEVを試乗するためディーラーを訪ねた。翌日、レンタカーの形で6時間貸し出してくださるとの特別なご好意。次の日13時半、一通りの説明を聞いて、いよいよ出発。スターターボタンを押して、Dレンジにシフト。音も無くクリーピングをして動き出す。その滑らかな動きに感動。車体の大きさ的には、今の車とあまり変らず違和感は全くない。元々、日産でリーフやノートeパワーに試乗しているので、電動車のスムーズさはわかっていた。しかし、カメラ機材を積んで遠くまで遠征する自分にとってはリーフや、NOTEでは小さすぎる。ナンチャッテSUVも然り。「ちゃんとした」ミドルクラスのSUV(勿論四駆)でなければならない。もとより普通のハイブリッドは好みではないし、ターボ付きのガソリン車は燃料代の関係で却下。一方、マツダのCX−5,CX−8のディーゼルは候補として入っている。矢張り長距離を移動するには、ディーゼルエンジンが一番合っている(町乗りの多い方、10キロ未満の通勤にはディーゼルエンジンは絶対にお勧めできません)。現行のエクストレイルの評価は高いものの、ディーゼル(ルノー製)はカタログから消えてしまったし、現行の2000ccエンジンでは個人的にはパワー不足(HVも)。第一、オートマは論外。今乗っているエクストレイルのディ−ゼルは、トルクが34`グラムくらいあり、トルクだけで比べればR32とあまり変らない。おまけに軽油でリッター16`メートルは走る(6速マニュアルなので、カタログ公表値よりも燃費はその上を行く)。燃料代と燃費で比べたら、同クラスのSUVのハイブリッドと同等くらいかもしれない。皮肉にも、今のエクストレイルは売れすぎていて、そこら中ですれ違う。SUVとしての完成度は高いし、走行性能もいいのでバランスが取れている。いち早く衝突安全装置を組み込んだのも売れる理由か?そして、お手ごろ価格だ。更にモデル末期なので、値引きも期待できる。と言ったって、オプション付ければ、込み込みで300万円は越えるだろうけれど。(一年前までは今の車を100万円で下取るとか言ってくれたが)。もう一回車検を通して、フルモデルチェンジしたエクストレイルを待つというのも選択肢。次期新型は、アウトランダーとプラットホームを共通化しそうだし、PHEVの期待もある(ゴーんさんは三菱のPHEVシステムが欲しかったとの噂もある)。

写真の趣味はともかく、車好き人間にとって。次の車を選ぶのは、最高の楽しみである。少し前、不正燃費問題で、かなり叩かれた三菱ではあるが(それ以前も何かあったかもしれないがどうでもいい)、自分的にはまったく気にならない。一時のブームで、軽自動車を中心に小数第一位まで燃費の数値を高めようと、各社競った時期があった。燃費なんて各自の運転の仕方でかなり変るし、オートマでは、いくら頑張っても大きな燃費の差は出ない。そんな事は買う側のほうが知っているのに、メーカーは競って「リッター何キロ」と表示して「どんぐりの背比べ」をしていた。ほかにアピールポイントは無いのか?そう言う時に、独自路線をとっていたほうが長い目で見れば、評価されるとか言う発想はないのか?「工場国・日本」としては(特に自動車は、わが国の基幹産業でもあるのに)お恥ずかしレベルの争いだった。今は、すっかり燃費の話題より、「ぶつからない、はみ出さない」の安全装置の競い合いだが。

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          写真3 小雪舞う箱根ターンパイク終点


アウトランダーPHEVは、限りなくモーター駆動を優先した車だ。だから出足はリーフやノートと一緒。電気モーターの発進は一度乗ったら、物凄く快適で静か。電車が走り出す感覚に似ているが、あんな音はしない。しかももっとスムーズ。むしろ、エレベーターが引力に逆らって「上へ参りまーす」(昔は必ずと言っていいほど「エレベーターガール」(綺麗なお姉様)なるものがいました)のスーと移動する感覚。カタログ上は満充電で60キロ前後までモーターだけで走れるとある。急な加速をすると、エンジンがかかってしまうことがあるが、通常は時速135キロまではエンジンはかからないらしい。辻堂から西湘バイパスの早川インターまで行くと、電気のみでの走行は、あと15キロほどになっていた。普通に走って電気のみで50キロくらいは間違えなく走る(大体電気だけで、東京お台場海浜公園までは行けそう)。運転席、助手席ともシートヒーターが付いているし、ハンドルもステアリングヒーターが付いているのが有り難い。

過去、購入前の試乗では、スカイライン350GT−8(8速のオートマだったが、パドルシフトで、F−1スタイル気取りだった.)エクストレイル2,0GTとも、箱根ターンパイクの上り坂を試乗してからの購入という決断を踏んでいる。アウトランダーも候補の内に入っている以上、是非ともそのパワーを試さずにはいられない。2019年モデルから新しく加わった「スポーツ・モード」は、可也モーター出力の高いモードで、1900キロもある車重がウソのように加速する。残念ながら、途中で電欠となりエンジンがかかったが、そのエンジン音とてメータを見ていなければタイヤの音の方が大きくって、判らないくらいだ。元々、自分はモーターだけでエコ運転しようなんて毛頭思っていないので、例えエンジンがかかったとしても、何とも思わない。エンジン音は低音で、安っぽい音ではない。DOHCらしくて良かったと表現しておく。箱根ターンパイクも途中からコーナーが連続するので、メーターを見る余裕はあまり無かったが、上手くは無い腕で120キロ(あえて言ってしまいます)程度でコーナーを曲がって行っても、車が曲がりたい方向へと正確に向きを変えてくれる。トレース性がいいと言えば良いのか、自動車評論家ではないので上手くは言えないけれど・・・。此れがS-AWCとツインモーター4WDの成せる業なのか!実は、この車で感じたかった部分がこの点で、前後独立のモーターの力をコンピュータ制御で4つのタイヤに力配分(ブレーキ配分も)していると言う机上の説明が、自分の感覚で感じ取れなければ、この車を候補から外すつもりだった。

遠出の多い自分にとって、50キロや60キロ電気だけで走ったって、500キロ走れば多くの場合ガソリンを使っての走行なので、あまり眼中に無い。それよりも走っていて気持ちがいいかどうかだ。帰路、三島からの国道一号線は取締りには気をつけたいが、勾配もそれなりだし、カーブも多い。アウトランダーPHEVは、ここでも十分なコーナリングをしてくれた。箱根峠からの箱根新道下り坂は、パドルシフトを駆使すると、回生ブレーキがかかり(0〜5までの6段階)、エンジンブレーキ代わりになる。リーフでもノートでも実はこの回生ブレーキが非常に有効で、ブレーキペタルを殆ど踏まずにスピードをコントロール出来る(良い意味での副作用としてブレーキパッドが全然減らない)。回生ブレーキで溜められた電気は、小田原まで下りてくる間に10キロ分まで溜まった。高いところから低いところへ移動する場合、位置エネルギーが存在しているのだが、マニュアルトランスミッションでもオートマティックトランスミッションでも、エンジンブレーキをかけて下る時、ガソリンはほぼカットされてはいても、エネルギーの回収までは出来ない。だから、電動車は、下り坂でエネルギー=燃料を拾って走っていると言える。何となく嬉しくなる。

試乗車はまだ4000キロにも満たない、下ろしたての車で、上から3番目のグレード。447万9840円にオプションで11インチの馬鹿でかいナビがついいていた。ダッシュボードに対して、可也不釣合いな大きさで、警察や消防車両又は、運送業者で無い限り購入時には一考を要する(30万円ほど)。自分は、走り重視なので、内装の質感や操作ボタンなど余程酷くない限りは減点対称にはしない。第一この金額で、ハリアー並の質感など求められる筈も無い(もう50万高ければ別だが)。長く乗っていれば操作にはなれるし、質感に対しても鈍感になる。小物入れや収納スペースに関しても、少ないからと言って大いに困るものでもない。逆にチマチマ、コマゴマ有っても、大きさによっては小さすぎて使えないこともある。せいぜい、ダッシュボード上の左右にペットボトルが置けたら良かったが・・・。そして、Aピラー付け根をもう少しすっきりできれば、ドアミラー付近の三角コーナーの視界も良くなるかなとは思った。

試乗を終え、自分の車に乗り換えた途端、そのディーゼル・エンジンの音にびっくりした。ダンプカーどころか、ブルドーザーにでも乗っている(乗ったことは無いが)かの如くガラガラ音が耳に入り込んで来た。音に関しては、天と地だ。
自動車評論家の多くの方の評価は、アウトランダーPHEVを絶賛する記事が多い。彼らは元々自動車関連のキャリアを持っている人が多いので信憑性は高い。しかし、中にはメーカーの顔をうかがっての評価も多いので全てが正しいとも限らない。購入時に自分自身が、何を主目的としてその車に求めているかによって、その車の評価は変ってくるので、自分がブレないことが大切だと思う。

関東三菱自動車(株)藤沢店にて。試乗させて頂き有難う御座いました。

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