相棒の栞  モバイル版

鎌倉市津1133
撮影日時 : 2019−6−1
6月の栞 『鎌倉広町緑地の源氏蛍(下調べ)』
<6月1日現地調査>
元塾生が、この近く(鎌倉市腰越)から通っていたことで、広町の蛍は知っていた。もう5年前のことだが、彼女の自宅に車を止めさせてもらい、徒歩で蛍を見に行った(住宅街の片隅なので、駐車場は無い。又、路上駐車は近隣の住民に迷惑)。広町緑地を入って左側、御所川に沿って歩く道は舗装されているので歩きやすい。住宅街の灯りが差し込む場所もあったが、茂みになっている処は比較的暗く、一桁とは言え蛍が飛んでいたのを記憶している。その頃は、鎌倉に蛍がいるなんて、意外に思った。しかし、元々山に囲まれた地形ゆえ、北鎌倉の方にも自生の蛍が見られる場所が在るそうだ。砂押川上流の今泉、滑川上流の二階堂、明月川の明月院通り・・・。その教え子は機転の効く女児で、西鎌倉のモノレール近くに張り紙がしてあるのを見つけ、広町に蛍がいることを教えてくれたのだった。

下調べと言っても、全くの新規開拓ではない。しかし、当時は緑地の左側を歩いただけで、所謂蛍見物。5年も経つと、広町もインターネットに載ってしまっていた。しかも、ご丁寧な事に蛍が見られる場所3箇所も地形や構造物と共に案内されている。この日も、御成川沿いには見物客がチラホラいたので遠慮。中央と右側をチェックした。結果出会えた蛍は一頭だけ。ロケーションは悪くは無く、谷戸の雰囲気たっぷり。山から清水が流れ、殆どが湿地帯。樹木で囲まれた場所と、開けた草原もあるので、実際に蛍がどこで飛ぶのか見てからでないと撮影は無理かも知れない。ただ、基本的には開けた場所で蛍が飛んでいるとしたら、長秒は無理。

昨年も来たというカメラマンと左奥地で暫し立ち話をするも、結論的には、まだ早かったと言う点で一致。ただ昨年はこの辺りでもホタルは飛んでいたという情報だけは聞き出せた。傾向としては、左方向から順番に飛び始めるとか?入口付近に戻ると、子供たちの集団が10名位の大人に率いらて御成川沿いから戻ってくる。会話の内容から、蛍が観察できたらしい。折角なので足を運んでみた。なるほど、早くも入口付近から所々木に止まっている蛍を発見。100メートル程行くと木々が生い茂り暗くなったところに2頭飛翔。カメラマンが一名。その先は懐中電灯がピカピカしていて、行く気にもならなかった。もとより、こちら側で撮影する気は100パーセントないので、蛍がこれからピークを迎える(どの位飛ぶかは全く予想できませんが)ことだけは、概ね間違いなさそう。

<6月8日撮影記>
関東地方が梅雨入りしてしまい、曇り時々雨予想。しかも、三陸沖からの冷たい北東の風が吹き込むので気温も上がらない。それでも午後から夕方にかけて、晴れ間も覗いたので雨具持参で出かけることにした。江の島の少し先の腰越まで電動アシスト自転車をゆっくり走らせて45分。拙宅を18時半に出て、ホタルの飛翔開始が19時40分としてもポイントは決まっているので十分間に合う。というか、渋滞無しだから自分でスピード調整すれば良いこと。到着すると、10台くらいの自転車が駐輪してあり、先週に比べて子供たちの歓声が賑やか。広場で遊んだ後、ホタル観賞のプランのようだ。入口から右手奥の湿地帯は、殆ど手付かずな状態で、所々歩きにくい所に板が敷いてある程度で、人工的構造物の設置は無い。よって、三脚の足が泥で汚れるのさえ我慢すれば、後はホタルの出そうな場所に自由に位置決めできる。しかも、ここまで入って来るのは殆どがカメラマンで、一般の見物客は多くて5〜6人。ただ、この日のカメラマンは自分を入れて4人、先週とカメラマンの人数が変らなかったのはチョッと意外だった。19時半から60分ほど粘ったが、期待したような乱舞は無かった。

入口でホタルシーズンにあわせて、案内物(トイレの使用時間の延長案内)を配っていたので、ホタルのシーズン到来と言うことは入口で判った。それだけに期待したのだが・・・。中央のコースは途中から右へ行くコースと分岐後、フラットな道の左手の沢沿いの樹木に10〜20頭ほどホタルの飛翔が見られた。と言っても自分が見たのは21時を回っていたので、余り参考にならないと思う。20時台に行けばもっと飛んでいたと思う。その先、途中の木道からは、何箇所かに少しだけ固まって飛んでいる場所が有ったが、左側の樹木の下辺りがポイント。ただ、広々と広がった空間に対して、カメラでその一部を切り取ってもホタル密度は大変低いので、あまりお勧めは出来ない。それと、ここの木道の幅は60センチほどだから三脚は勿論むり。後ろから人が歩いて来たら止まる事さえ出来ない。当然反対側から来る人もいる。よって中央のコースは木道手前の茂みに沢山飛んでくれるなら撮影に適していると思った。

3回目の訪問予定の15日(土曜日)が、とんでもなく荒れた天気になってしまい、今回は2回の訪問しか出来なかったので、予測すら立てられない結果となってしまいました。今年の蛍は去年に比べて遅め、むしろ平年並みの動きをしていることから、15日に天気が悪かった事は大変に残念。写真も枚数的には寂しい限りではありますが、ただ蛍を見るだけなら、お気軽ホタル観賞スポットとして、お勧めの場所です。

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